●五感俳句406・味覚26=甘い3・菅野孝夫1・2018-11-21(水)
○「湯をかけて飯のあまさや初しぐれ」(『細流の魚』2017)(菅野孝夫1)
○季語(初しぐれ・初冬)(「俳句四季201709」より引用)【→五感俳句-索引1・索引2・索引3 →俳人一覧(あ・い・うえ・お・かき・くけこ・さ・しすせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や~)】
【鑑賞】:戦国時代のドラマには出陣の武将が「湯漬けを持て!」と部下に命じるシーンがよくあります。その「湯漬け」ですね。むしろ何も味のない白湯をかけることで白米の甘さが際立つのでしょう。初めての時雨を窓に眺めながら。
●菅野孝夫(かんのたかお)
○好きな一句「橋渡り切るまで雪の横なぐり」2
○季語(雪・晩冬)(「俳句201703」より引用)
【Profile】:1940年岩手県出身。1992年「野火」入会、松本進に師事。1994年「野火」新人賞。2003年野火賞。1994年編集長。2004年「野火」主宰継承。俳人協会評議員、俳句文学館編集企画委員。俳人協会俳句大賞準賞ほか受賞多数。
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■Pickup「冬の味覚」俳句5句
01「木枯や脂がかりし魚の味」(石井露月)(木枯・初冬)(『露月句集』1931)(五感俳句17味覚2)
02「冬の旅鹹(しおから)き海にて手を洗ふ」(山口誓子)(冬の旅・三冬)(五感俳句32 味覚3)
03「極道に生れて河豚のうまさかな」(吉井勇)(河豚・三冬)(五感俳句205味覚15)
04「カステラのざらめ嚙みあて日短し」(高瀬哲夫)(日短・三冬)(五感俳句254味覚17)
05「湯をかけて飯のあまさや初しぐれ」(菅野孝夫)↑
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