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俳句の箱庭 top

お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

俳句の箱庭

「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次) ◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。 ◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。 ◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次

■特集俳句702「蛇逃げて我を見し眼の草に残る」(高浜虚子)

2025-05-31 04:56:00 | 特集俳句

○特集俳句702・唯我独尊俳句1-6我・高浜虚子12・2025-05-31(土)
○「蛇逃げて我を見し眼の草に残る」(→高浜虚子12)
○季語(蛇・三夏)【→特集俳句-索引1索引2検索3検索4検索5検索6【→俳人一覧(いいいたせそちつてとぬねのへほむめもゆ~)】【俳句結社索引
【作句メモ】:蛇の眼が草むらに残像として残る。この残像は蛇の長さほどの時間草むらに残るだろう。

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■挿絵俳句702b「カーナビに遺る履歴や夏の雲」(『転生』2025)(鎌田透次)

2025-05-30 04:56:00 | 挿絵俳句

○挿絵俳句702b・カーナビに・鎌田透次716b・2025-05-30(金)
○「カーナビに遺る履歴や夏の雲」(『転生』2025)(鎌田透次716b)【→Haiku and Illustrationへ →第16句集へ
○季語(夏の雲・三夏)

history remains on the
car navigation system
summer clouds- / Touji

【作句メモ】:カーナビに履歴を残したのはほとんど夏のことであった。場所だけの履歴であり夏の雲は残ってはいない。

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■挿絵俳句702a「水田面に昨日の月の浮びをり」(『転生』2025)(鎌田透次)

2025-05-29 04:56:00 | 挿絵俳句

○挿絵俳句702a・水田面に・鎌田透次716a・2025-05-29(木)
○「水田面に昨日の月の浮びをり」(『転生』2025)(鎌田透次716a)【→Haiku and Illustrationへ →第16句集へ
○季語(水田・初夏)

yesterday's moon
is reflected in the
rice field / Touji

【作句メモ】:下部と上部は水面で対称であるが現在と過去はずれたままになってしまっている。ほんの一日だけのことではあるが。

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■色彩俳句702「五月逝く江戸手拭の縹色」(『寒木』2002)(綾部仁喜)

2025-05-28 04:56:00 | 色彩俳句

○色彩俳句702・縹色(はなだいろ)・綾部仁喜05・2025-05-28(水)
○「五月逝く江戸手拭の縹色」(『寒木』2002)(→綾部仁喜05)
○季語(五月・晩夏)(「575筆まか勢>色の俳句」より引用)→色彩俳句-索引1索引2索引3索引4索引5】【→俳人一覧(いいいたうえくけこすせそちつてとにぬねのはひへほみむめも)】【→俳句結社索引

【鑑賞】:今回の色彩は縹色(はなだいろ)。奈良時代より伝わる藍染めの色名。藍染めにより藍色の汁が糸に漂う様子を表していたのが由来だという。この色#2792c3(→和の色)の江戸手拭。麗しい響きの五月が終わる。

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■五体俳句702「夏暁の頬のつめたき佛かな」(寺西建舟)

2025-05-27 04:56:00 | 五体俳句

○五体俳句702・頬17・寺西建舟01・2025-05-27(火)
○「夏暁の頬のつめたき佛かな」(寺西建舟01)
○季語(夏暁・三夏)(「俳句四季202206」より引用)【→五体俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたくけせそぬねのへほめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:「夏暁」は音数から「なつあけ」であろう。「夏の暁(なつのあかつき)」の子季語である。句意は多岐にわたる。いずれにしても冷たい頬は夏の朝焼けに染まっている。


寺西建舟(てらにしけんしゅう)
○好きな一句「陽炎の奥より包丁研ぎ師来る」02
○季語(陽炎・三春)(引用同上)

【Profile】:1946年京都府出身。2004年→夏井いつきに師事。2005年「」入会、→西谷剛周に師事。2007年同人。2007年「」同人参加、津田正之に師事。編集長兼副代表。2011年関西俳誌連盟事務局長。2015年兵庫県尼崎市にて「神杖(こうづえ)」創刊主宰。

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