●色彩俳句088・みどり04・田畑美穂女・2012-08-01
○「生まれたる蝉にみどりの橡世界」(田畑美穂女)
季語(蝉・夏)
蝉が生まれ出た世界は、生まれた場所に支配されます。トチノキの幹で生まれた蝉には、トチノキのみどりの世界がふるさとなのです。すぐにいさぎよく捨てるべき…。
○田畑美穂女(たばたみほじょ)(1909~2001)
代表句「薄墨の桜まぼろしならず散る」02
季語(薄墨桜・春)
大阪道修町生まれ。薬種商の家に生まれ、長く製薬会社の社長を務めた。晩年の→高浜虚子に師事。「ホトトギス」同人。→星野立子に師事。「玉藻」同人。
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