軽音楽談話室(廃屋)

「琥珀色に魅入られてしまった人生・・」

RAIN DANCE / キャメル

2005-06-02 07:50:00 | 音楽
ANDREW LATIMER: GUITARS, VOCALS,FLUTE
PETER BARDENS: KEYBOARDS
ANDY WARD: DRUMS
RICHARD SINCLAIR: BASS, VOCALS
MEL COLLINS: SAX

ENO: KEBOARDS 2-3

SIDE 1
1.FIRST LIGHT
2.METROGNOME
3.TELL ME
4.HIGHWAYS OF THE SUN
SIDE 2
1.UNEVENSONG
2.ONE OF THESE DAYSI'LL GET AN EARLY NIGHT
3.ELKE
4.SKYLINES
5.RAIN DANCES
1977

キャメルの5枚目のアルバムで邦題は「雨のシルエット」です。
この作品から結成メンバーであったベースのダグ・ファーガソンが脱退し、元キャラバン、ハット・フィールド・アンド・ザ・ノースのリチャード・シンクレアが新たに加入しています。これでキャメルも立派なカンタベリー・ツリーの仲間入りですね。

1曲目乗りの良いインストルメンタルです。メル・コリンズのサックスがむせび泣きます。(それほどでもないか)2曲目はリチャードのボーカルとベースが堪能できます。
3曲目はリチャードはボーカルだけ。リズム隊抜きのしっとりと雨に濡れているような曲です。ラティマーがフレットレス・ベースを弾いています。4曲目はラティマーの音程の高いボーカルが聞かれます。

B面1曲目ソリッドな曲です。リチャードのボーカルが心地良いです。ラティマーも第2ボーカルとして歌っていますが、比較してしまいますね。この作品のように「雨」をテーマにしたアルバムではリチャードのボーカルの方がピッタリです。
2曲目はクロスオーバーサウンドです。異質な曲ですね。メルを中心とした管楽器群が入っていてキーボードもエレピ(ローズか?)。完全なフュージョンです。
3曲目はラティマーとイーノとハープ奏者だけの曲です。「朝靄の岩山で鹿に遭遇したらこんな感じ」と言う曲でしょうか。
4曲目はこの作品一番の聞き所「スカイライン」です。私の大好きな曲でリチャードのテンション高いベースラインに乗りラティマーのギターが鳴きまくります(それほどでもないか)。
ラストはテーマのリフレインです。

分かりやすい楽曲、日本人のツボにはまる哀愁漂うラティマーのギター、ストリングス中心の曲に厚みを持たせるバーデンスの以外とおとなしいキーボード、案外と前向きでテクニック・個性豊かなワードのドラム、凡庸なファーガソンのベース・・・それらが融合して作り上げ大ヒットした第1期のキャメル。
この時点から実は歯車がかみ合わなくなりメンバーの出入りが激しくなる・・・でも、おかげでワンパターンには陥らずにいろいろな雰囲気のアルバムを産出することとなります。

もっとも第1期のファンの方々(ほとんどのファン)には辛いことだったのでしょうね。私は歓迎していました。「旧日本軍帰還兵」を題材にした作品には笑ってしまいましたが・・・

いつも悩んでいたのですが裏ジャケの写真は何を物語っているのでしょうか。シラッとしたラティマーとシンクレア、子供のように無邪気に微笑むバーデンスといつものように異様な笑顔のワード・・・
クリムゾンの「レッド」のジャケットのように本人達の気持ちを表しているのでしょうか。謎だ・・・
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