軽音楽談話室(廃屋)

「琥珀色に魅入られてしまった人生・・」

LIVE IN HYDE PARK July 5.1969 / キング・クリムゾン

2005-08-05 08:00:00 | 音楽
THE COLLECTORS' KING CRIMSON. VOL.7 DISK 1

ROBERT FRIPP: GUITAR
IAN MACDONALS: FLUTE. SAX, MELLOTRON, VOCAL
GRAG LAKE: BASS GUITAR, LEAD VOCAL
MICHAEL GILES: DRUMS
PETE SHINFIELS: WORD AND ILLUMINATION

1.21ST CENTULY SCHIZOID MAN
2.IN THE COURT OF THE CRIMSON KING
3.GET THY BEARINGS
4.EPITAPH
5.MANTRA
6.TRAVEL WEARY CAPRICORN
7.MARS
BONUS TRACKS:
8.BAND REUNION MEETING
9.21ST CENTULY SCHIZOID MAN: INSTRUMENTAL VERSION MORGAN STUDIO JUNE 12. 1969

熱い熱い熱い熱い熱い熱い・・・・暑気払いに「夏のクリムゾン祭り」です。

3枚組のボックスで出ているキング・クリムゾンのコレクターズ・シリーズは3セットだけ所有しています。私のクリムゾンは「USA」(REDか?)で終わっていますので、当然それまでのライブが入っている物に限って購入していたと思うのですが、箱もブラケースも捨てていますので9枚のライブがバラバラに存在している・・・とりあえず年代順に聞きましょうか。

すでにデビューは果たしていたのですが、ファーストアルバム作成以前、ロンドンのハイドパークでブライアン・ジョーンズ追悼コンサートでのストーンズの前座として演奏した歴史的なライブです。クリムゾンの名をイギリス中に知らしめ、歴史はここから始まった・・・・
1曲目「21世紀の精神異常者」です。不気味なグレッグ・レイクのボーカルがハイドパークに響き渡る。多少パタパタと聞こえますが、ドラムは結構テクニカルに演奏しています。フリップ先生のギターソロはまだロックですね。マクドナルドのサックスはフリーキーな入り方ですが、まとまりのある演奏ではありません。オリジナル21世紀の特徴の1つグレッグ・レイクの図太いベースラインは健在で全体の重々しい雰囲気作りに貢献しています。
2曲目。メロトロンが入るとライブでも圧倒的な存在感があります。この曲のドラマチックな雰囲気は十二分に発揮されていますね。実は個人的にエビタフよりもお気に入りです。(もちろん1番は21世紀ですが)グレッグ・レイクはこの曲とエビタフを道連れに脱退したと言う事になりますなぁ・・・・なかなか素晴らしい演奏です。
3曲目。ドノバンの曲をアレンジしたライブ用の曲でしょうか。同名の海賊版を所有しています。ハッキリ言って混沌とし過ぎていて、まとまりはありません。テーマ部以外は実験的な演奏と言う所でしょうか。
4曲目。エビタフですねぇ。グレッグ・レイクというボーカリストの独壇場の曲と行ってもイイでしょう。結構感情のこもったボーカルですね。切れ目無しで次の曲になります。
5曲目。リズム隊とギターの単調なパターンにフルートのソロが絡み、ベースもバリバリと掻きむしるように・・・全体が段々と盛り上がっていきますが・・・
6曲目、曲調が変わりマイケル・ジャイルズのボーカルを聞くことができます。マクドナルドのフルート演奏はなかなかの物ですね。グレッグのウォーキングベースも御愛敬と言ったところでしょうか。再びハードな展開となり、混沌としてコミカルになって・・・嫌だったでしょうねこの終わり方は・・・フリップ先生。
7曲目。これも切れ目無しで・・・「マーズ」です。この時代の大抵のバンドはこのパターンの曲を一度は発表していましたよね。実に重々しい演奏です。メロトロン独特の不安定さが雰囲気を盛り上げています。
まさに「まるで死にかけたオーケストラだ」と言わせたその姿がここにはありますね。
8曲目というか、後(1997)のミーティングの録音です。
9曲目。インストの21世紀です。なかなか貴重で素晴らしい演奏ですね。ドラムがタイトで正規トラックよりも素晴らしい。ベースはこんな感じでしょうね。リズム隊の好演奏を楽しむ曲です。ギターとサックスは手を抜いているようですので、ソロパートはご愛敬です・・・キメの部分の格好良さは正規トラックと変わりませんね。

正規盤「宮殿」作成前夜の演奏と言う事で曲構成が完全に出来上がっています。演奏も「宮殿」に近い物となっています。(当たり前ですね)

レギュラーアルバムを一枚も解説していないのに、いきなりコレクターズアイテム・・・クリムゾンを語れるほど全てのアルバムを聞き込んではいないので、ある意味書くのが怖い・・・思い入れは深く付き合いも長いのですが、バンドの変遷が激しくスタイルも変化していますので、一枚一枚別々のバンドのようにとらえています。好きな演奏はアースバウンドの21世紀、好きなアルバムは「太陽と戦慄」好きな参加ミュージシャンはキース・ティペット・・・学生時代、朝の目覚めと共にクリムゾンを聞いていました・・・21世紀も太陽と戦慄も演奏しました・・・だから陳腐な形容詞で飾り立てると思い出が壊れそうで・・・・まっいいか・・・熱いし

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