天神社'( 福山市引野町北３丁目２４―１３） Ｋ１２２

主祭神は「少彦名命」、天神社だけれど菅原道真ではないのですね。

福山市引野の鎮守、初詣もここに行っています。引野には八幡神社はありませんので、新中八幡神社の騒動の時には引野村の衆は御神体を持ってこなかったのですね。大門の五箇八幡神社の五箇村の中に引野も含まれていますので、その時代は中心は大門にあったと言う事なのでしょうね。

江戸時代に福山市の南側は干拓事業で広がりを見せ、引野村の石高もかなり増えたようで、天神社はその頃に勧進されたようです。石高が増え五箇村の中での位置づけが微妙となり、明治になって五箇村からの離脱を望んだ（御神体の分祀）ようですが適わず、大正になってようやく天神社に合祀（八幡宮が）されたようです。









ここの神社で目を引くのは文政年間の灯籠の上で逆立ちしている狛犬。







狛犬はお約束の広島・尾道タイプ、少し小振りで江戸末期から明治？灯籠と同じ様な時期かも知れません。







果てしなく続く階段は近隣の神社の中では一番勾配がきつい。福山から笠岡にかけての神社は残された小山の上に鎮座している社が多いのが特徴でしょうか、中世の山城・砦の後なのでしょうね。