Peter Murphy : Lead Vocals
David Jay : Bass, Backing Vocals
Kevin Haskins : Drums, Percussion
Daniel Ash : Guitar, Backing Vocals
A1.Double Dare
A2.In The Flat Field
A3.A God In An Alcove
A4.Dive
A5.The Spy In The Cab
B1.Small Talk Stinks
B2.St. Vitus Dance
B3.Stigmata Martyr
B4.Nerves
1980
「いつまで暑いんじゃ・・・・」
と言う事で暑さ対策として真夏の納涼ホラー特集・・・・昔途切れた「ゴブリン」シリーズの続きでもとLPをガサガサと探していて懐かしいというか・・・・「我が家には似つかわしくない」と言うか、バウハウスのデビューアルバムが出てきました。4ADと言うレーベルの作品、ゴシックの元祖とか言われているようですが、当時はニューウェーブで一括り。友人にだまされて「レマ・レマ」の作品(ガタイのいかつい原住民が肩車しているジャケット・・・EPだったような記憶が)と一緒に求めた記憶があります。当時は「ちんちんが写っている」ジャケットでも有名で、後の日本盤にはしっかりとボカシが入っていましたね。パンクの嵐が吹き荒れていた当時新たなムーブメントとして4ADレーベルの作品は注目されていましたが・・・・・好きな曲は入っていましたが、私の音楽癖の枠外に位置するのは間違いありません。
A面
1曲目 目一杯歪むギターと効果音の1音だけが空間に響き渡る。ヘビーなギターリフに神経質に鳴り響く細かなギターリフ、一本調子の重々しいリズム隊、ボーカルは特有の歌い方で抑揚無く時にこねくり回すように。ピーター・マーフィーのボーカルは吐き捨てタイプですが実に個性的で素晴らしい。全体の雰囲気が激重で押しつぶされるような曲。暗黒舞踊のよう。
2曲目 タイトルナンバー、重々しいが疾走感タップリのリズム隊が曲をグイグイと引っ張り回します。特にベースのドライブ感は素晴らしい。流れるような淡々とした歌い方から訴えかけるように叫ぶボーカル。曲を支配するリズム隊の上を自由気ままに、時として効果音の如く軋みまくるギターがフリーキーで素晴らしい。闇のポジティブさが漂う名曲、リフレインで聞きたくなる曲です。
3曲目 エフェクトとは無縁のシャミシャミしたエレキ音が悲しげに響き渡り、リズムを刻むギターとリズム隊が曲を形作る。ボーカルはシットリと時に燃え上がり。このボーカル聴いているとお経のような・・・呪文のような・・・脳髄に何らかの効果をもたらしているような。後半は薄いギター陣と妙に浮き上がったリズム隊が盛り上がりを見せますが、全体に少し引いた感じの雰囲気の曲ですね。
4曲目 シンプルながら勢いのある反復リズムにノイジーなギターとサックス。ボーカルも脳天気な雰囲気でネッチリと演奏に絡みつく。やはりベースラインが印象的ですね。一直線にあっという間でしたが。
5曲目 悲しいくらいシンプルなギターリフ、ポコポコとした効果音と奥行きのあるゆったりとしたリズムが曲全体を支配する。ボーカルもとてもゆったりと漂い悲しみをまき散らす。妙なリズムと無機質なギターが「虚無感」を漂わせる曲。無茶苦茶ダークですよ、でも好き。
B面
1曲目 この曲の印象はは皆無でした。エフェクト処理したボイスにノイジーに音を外したギター、妙な奥行きを形作るキーボード、リズムは抑揚無く叩き続けるドラム。そうか、このバンドリズムの要はベースだと思っていたが、実はドラムの妙なリズム感が支配していたのか。妙な哀愁とアバンギャルドさが漂う迷曲。
2曲目 ありゃりゃ・・この曲の印象も皆無だ。B面は締めの曲だけ味わっていたようですね。このバンド特有の疾走感のあるリズムに明るさのあるボーカル。パンキッシュな雰囲気が少し漂う「捻くれたパンク」。
3曲目 ぶっといベースラインにチキチキドラム、ナチュラルに歪みまくったギターに淡々としたボーカル。時々ベースがうねり、ギターがキュインキュインと・・・後は特に。
4曲目 これがプログレ者を引きつけた「名曲」です。30秒以上ほとんど音がしない空間、ギターとパーカッションが効果音的に響き渡り、不気味な空間を形作る。リズム隊が加わり曲が始まります。一定のリフの繰り返し、ベース音が消えピアノの響きとボーカルが闇の中から沸き上がる。神々しさも感じられるボーカルとドロドロとした演奏が一丸になって聞き手の心に雪崩れ込む。やはりこの曲でもリズムがポイント、そして時にフリーキーに暴れまくるピアノね。リズムの抑揚(ベースの無い部分)を最大限に生かした曲ですね。ドシャメシャに崩れていく間奏部分が素晴らしい。暗い暗い暗い「名曲」。
「ダメダメ」ではなかった作品ですが、聞き手も成長したというか・・・枯れ果ててきたというか・・・問題なくスルスルと入り込みました。多少は清涼感を味わったかな。年代を考えても名盤ではないでしょうか。(基本この手の音は一歩間違えるとこちらの世界の範疇ですから)
後の日本の音楽、特にスタイルをメインとするタイプの音楽に多大な影響を与えたバンドのようですが、確かにテクニカルではなく世の中を斜めから傍観しているようなある意味思想的(アナーキストも含めて)な臭いがプンプンと漂う雰囲気、パンクのように真正面からぶつかる事はせずあくまでも世の中の傍観者としての立場を貫くような。音楽的な「癖」には共通点はないのですが、自分の生き様には通じるような部分があるかも知れません。アンダーグラウンド感かな。基本「闇の住人」なんですね私は。
David Jay : Bass, Backing Vocals
Kevin Haskins : Drums, Percussion
Daniel Ash : Guitar, Backing Vocals
A1.Double Dare
A2.In The Flat Field
A3.A God In An Alcove
A4.Dive
A5.The Spy In The Cab
B1.Small Talk Stinks
B2.St. Vitus Dance
B3.Stigmata Martyr
B4.Nerves
1980
「いつまで暑いんじゃ・・・・」
と言う事で暑さ対策として真夏の納涼ホラー特集・・・・昔途切れた「ゴブリン」シリーズの続きでもとLPをガサガサと探していて懐かしいというか・・・・「我が家には似つかわしくない」と言うか、バウハウスのデビューアルバムが出てきました。4ADと言うレーベルの作品、ゴシックの元祖とか言われているようですが、当時はニューウェーブで一括り。友人にだまされて「レマ・レマ」の作品(ガタイのいかつい原住民が肩車しているジャケット・・・EPだったような記憶が)と一緒に求めた記憶があります。当時は「ちんちんが写っている」ジャケットでも有名で、後の日本盤にはしっかりとボカシが入っていましたね。パンクの嵐が吹き荒れていた当時新たなムーブメントとして4ADレーベルの作品は注目されていましたが・・・・・好きな曲は入っていましたが、私の音楽癖の枠外に位置するのは間違いありません。
A面
1曲目 目一杯歪むギターと効果音の1音だけが空間に響き渡る。ヘビーなギターリフに神経質に鳴り響く細かなギターリフ、一本調子の重々しいリズム隊、ボーカルは特有の歌い方で抑揚無く時にこねくり回すように。ピーター・マーフィーのボーカルは吐き捨てタイプですが実に個性的で素晴らしい。全体の雰囲気が激重で押しつぶされるような曲。暗黒舞踊のよう。
2曲目 タイトルナンバー、重々しいが疾走感タップリのリズム隊が曲をグイグイと引っ張り回します。特にベースのドライブ感は素晴らしい。流れるような淡々とした歌い方から訴えかけるように叫ぶボーカル。曲を支配するリズム隊の上を自由気ままに、時として効果音の如く軋みまくるギターがフリーキーで素晴らしい。闇のポジティブさが漂う名曲、リフレインで聞きたくなる曲です。
3曲目 エフェクトとは無縁のシャミシャミしたエレキ音が悲しげに響き渡り、リズムを刻むギターとリズム隊が曲を形作る。ボーカルはシットリと時に燃え上がり。このボーカル聴いているとお経のような・・・呪文のような・・・脳髄に何らかの効果をもたらしているような。後半は薄いギター陣と妙に浮き上がったリズム隊が盛り上がりを見せますが、全体に少し引いた感じの雰囲気の曲ですね。
4曲目 シンプルながら勢いのある反復リズムにノイジーなギターとサックス。ボーカルも脳天気な雰囲気でネッチリと演奏に絡みつく。やはりベースラインが印象的ですね。一直線にあっという間でしたが。
5曲目 悲しいくらいシンプルなギターリフ、ポコポコとした効果音と奥行きのあるゆったりとしたリズムが曲全体を支配する。ボーカルもとてもゆったりと漂い悲しみをまき散らす。妙なリズムと無機質なギターが「虚無感」を漂わせる曲。無茶苦茶ダークですよ、でも好き。
B面
1曲目 この曲の印象はは皆無でした。エフェクト処理したボイスにノイジーに音を外したギター、妙な奥行きを形作るキーボード、リズムは抑揚無く叩き続けるドラム。そうか、このバンドリズムの要はベースだと思っていたが、実はドラムの妙なリズム感が支配していたのか。妙な哀愁とアバンギャルドさが漂う迷曲。
2曲目 ありゃりゃ・・この曲の印象も皆無だ。B面は締めの曲だけ味わっていたようですね。このバンド特有の疾走感のあるリズムに明るさのあるボーカル。パンキッシュな雰囲気が少し漂う「捻くれたパンク」。
3曲目 ぶっといベースラインにチキチキドラム、ナチュラルに歪みまくったギターに淡々としたボーカル。時々ベースがうねり、ギターがキュインキュインと・・・後は特に。
4曲目 これがプログレ者を引きつけた「名曲」です。30秒以上ほとんど音がしない空間、ギターとパーカッションが効果音的に響き渡り、不気味な空間を形作る。リズム隊が加わり曲が始まります。一定のリフの繰り返し、ベース音が消えピアノの響きとボーカルが闇の中から沸き上がる。神々しさも感じられるボーカルとドロドロとした演奏が一丸になって聞き手の心に雪崩れ込む。やはりこの曲でもリズムがポイント、そして時にフリーキーに暴れまくるピアノね。リズムの抑揚(ベースの無い部分)を最大限に生かした曲ですね。ドシャメシャに崩れていく間奏部分が素晴らしい。暗い暗い暗い「名曲」。
「ダメダメ」ではなかった作品ですが、聞き手も成長したというか・・・枯れ果ててきたというか・・・問題なくスルスルと入り込みました。多少は清涼感を味わったかな。年代を考えても名盤ではないでしょうか。(基本この手の音は一歩間違えるとこちらの世界の範疇ですから)
後の日本の音楽、特にスタイルをメインとするタイプの音楽に多大な影響を与えたバンドのようですが、確かにテクニカルではなく世の中を斜めから傍観しているようなある意味思想的(アナーキストも含めて)な臭いがプンプンと漂う雰囲気、パンクのように真正面からぶつかる事はせずあくまでも世の中の傍観者としての立場を貫くような。音楽的な「癖」には共通点はないのですが、自分の生き様には通じるような部分があるかも知れません。アンダーグラウンド感かな。基本「闇の住人」なんですね私は。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます