Some People never Know

音楽とかマンガとか好きなことをつれづれと書いてます

つぎはどうするの?

2010-05-23 17:35:37 | 音楽

ゴールデンウィークに友人と会ったとき、2軒目に昔何度か行ったことがあるロックバーに入った。
ウェストコースト系の曲をかける店なので、ちょっと守備範囲から外れるのだけれど、まあまったく接点がないというわけでもない。
リクエストしたのは、エイミーマンとエルトン・ジョンとリトル・フィートだった。

どれもウェストコースト系ではないけれど、シンガーソングライターだったりサザン・ロックだったりとなんとなく接点がありそうなものを選んだわけだ。ここでジャクソン・ブラウンやイーグルスをリクエストすることももちろんできたけど、別に媚びる必要もない。

エルトン・ジョンとリトル・フィートはアナログ盤だった。やっぱりアナログの音は柔らかくていいな。
リトル・フィートは「ディキシー・チキン」をリクエストしたのだけれど、レコードをかけるとき、マスターが「ちょっと捻っていいですか?」と聴いてきた。

「ええ、別に構わないですよ」と答えたら、

「これは「ディキシー・チキン」じゃない!」っていう人も結構いるので・・・。」と言いながらかけてくれたのはライブ・テイクだった。

たしかにスタジオテイクよりピアノが強調されているし、途中のソロも長いし、なによりライブ盤だけあってドライブ感がある。確かにスタジオ・テイクのルーズな感じが好きな人は違和感があるかも知れないが、これはこれでなかなか良かった。

先日買ったこのアルバムはそのリトル・フィートのギタリストだったロウエル・ジョージの娘がボーカルを務めているThe Bird and The Beeの新作。デビューアルバムは爽やかでちょっと不思議なエレクトロ・ポップでわりとよく聴いた。

今作はオリジナルは1曲であとはホール&オーツのカバーだ。

Interpreting the Masters 1: Tribute to Hall & Oate Interpreting the Masters 1: Tribute to Hall & Oate
価格:¥ 1,773(税込)
発売日:2010-03-23

単一ミュージシャンがカバーアルバムを作る場合大抵は収録曲ごとに違ったミュージシャンの曲を選ぶ。
単一ミュージシャンのトリビュートアルバムの場合は、収録曲ごとに違ったミュージシャンが選ばれる。

でもこのアルバムは1ミュージシャンが1ミュージシャンのトリビュートをしている。
こんな企画はみたことがない、いや聴いたことがない。

3枚目のアルバムでこんなことやっちゃっていいのか?
下手すりゃリメイク専門ミュージシャンになっちゃうぞ。
そういうのはベテランになってからやることなのでは?

なまじデキがいいだけにそう思う。

そう、オリジナルにあるロック・テイストがほぼ排除されたエレクトロ・サウンドが心地いい。
イナラ・ジョージの出しゃばらないボーカルも心地いい。

しかもアルバムタイトルは"interpreting the masters vol.1"か。

これが好評ならVol.2もあるんだろうな。

きっと好評だろうな。

でもこれでいいのか?

1曲だけ入っていたオリジナル曲がよかっただけに余計そう思う。

あ、でもこのあと間髪入れずにオリジナルアルバムが出るのかもしれない。
それならこういう企画もいいかもね。

間髪入れずに出るのがデュラン・デユランあたりのカバーだったりして・・・


上手に捨てた映画

2010-05-23 16:54:36 | 映画

「いばらの王」を見てきた。
知能指数の低い表現でまことに恐縮ですが「すげー面白かった」です。
上映時間は1時間40分なのだが、テンポのよい構成で退屈することがなかった。
監督によれば「ハリウッド映画と日本アニメの融合」ということだそうだが、たしかにこのテンポの良さはハリウッドアクション対策に通じるものがある。
終盤のどんでん返しの連続もちょっと「ワイルドシングス」を思わせるし。原作者はB級映画を作って欲しいと言っていたそうだが、そっちも達成できていると思う。
若干説明不足なところはあったけれど、長い説明で退屈するよりはこちらのほうが正解だろう。

ジャンルもターゲットも違うけど、先日見た文学少女とは段違いの完成度だった。この作品の原作漫画は未読だけれど、きっと原作から上手に捨てることができたのだと思う。なにも捨てないで作った作品は大抵失敗するし、原作付きの作品はそういうものが非常に多い。

ただ、映画で満足してしまったので文学少女の時みたいに「こんなはずじゃないだろう」と原作に手を伸ばす気がおきないというのは、自分だけのこととはいえ、ちょっと皮肉な結果と言えなくもない。

それにしても文学少女といいこの作品といい両作品のヒロインを務めている花澤香奈は絶好調ですね。