エッセイ的な何か

エッセイ的な「何か」です。
エッセイなのかコラムなのかダイアリーなのか自分でもよく分かりませんが「何か」です(笑)

褒めるという指導

2008-04-22 | 「生き方」「在り方」みたいなもの

宣言!今回は良いこと言います。良いこと書きます。

と、いきなり強気な発言なのは俺のオリジナルでは無いからです(笑)
俺が読んで「これ良いな」と思ったものの紹介になります。だから「良いことを言うよ」と予め宣言しちゃいました(笑)

と言うのは、前に書いた

わからない5大理由

という記事に、iona69さんから次のようなコメントを頂きました
『~注意を重ね続けていると 自己嫌に陥ります。叱るから 怒るに変わりつつある最近の自分を客観的にみて それならば どうすることが良いのかと 日々 考えています。謝り続ける彼の仕事の後始末でヘトヘトになるばかりで・・・でも彼の一生懸命さは解るのです~(一部抜粋)』

これを読んで、前に俺が読んだある記事を思い出したので紹介してみようかと思いました。

それは、YOSHIさんから「お勧めのサイト」として紹介された糸井重里さんの「ほぼ日刊イトイ新聞」というサイトの「ダーリンコラム」というコラムの中にあった記事の一つからです。
ほぼ日刊イトイ新聞というサイトは、紹介されて始めて知ったのですが「さすが糸井さんだ」と思わずには居られない記事が満載で、とても興味深く、そしてとても楽しく読ませてもらってます。記事の数も多くて、まだまだ未読の記事も多いんだけどこれから徐々に目を通していこうかと思ってます。
そして、この「ほぼ日刊イトイ新聞」というサイト。知ってる人の間では結構有名なサイトらしいですね。なので、今日の紹介する記事も「すでに読んだ」って人も多いかもしれませんけど。

で、その記事とは「ほぼ日刊イトイ新聞、ダーリンコラム」から

<ほめるとなぜ伸びるのか?>

という記事です。

まあ、詳細というか、全文はリンク先を参照してもらうとして、この中でも特に「目から鱗」だった部分を抜粋して紹介させてもらいます

『叱って教えるという方法で考えてみよう。
例えば、まっすぐこっちに来させたいとする。
右に行くのでも、左に行くのでもなく、
まっすぐ進ませたいとする。
右に行ったら、叱るとする。
あなたが犬だったとしたら、
右には行かないようにするだろう。
しかし、次にどうしたらいいのかはわからない。
左に行ってみる。
また叱られる。
では、どうしたらいいかと、あらためて右に行く。
これもまた叱られる。
へたをすると、このままその都度叱られて、
いつまでも正解にたどり着かないかもしれない。
つまり叱られるしつけというのは、
「やってはいけないことを、ひとつずつ無数に憶えていく」
という方法なのだ。

ほめる方法では、
まっすぐ進んだときに、ごほうびをやる。
右に行こうが、左に行こうが、何ももらえないけれど、
まっすぐ進めばごほうびがもらえる。
これだけのことだ。
ほめる方法というのは、
「こうすればいい」ということを教えるから、
無数のやってはいけないことを憶える手間がいらない』

『あ、犬のしつけよりも、
目隠ししてスイカを割る遊びにもそっくりだ。
目隠ししているあなたは、
どっちに進んでいいか、
どこで棒を降り下ろしていいかわからない状態で
ゲームをスタートさせる。
何もわからないなりに、
提案的にどちらかに向かって歩き出す。
「そっちじゃない」という声がいくら聞えても、
どっちに歩けばいいのかはわからない。
なにか正しい方向に向いたときに、
「惜しい」とか「いいよ」とか言われたら、
どっちにいけばいいかわかるわけだ。
だから、いずれ、スイカは割れる。』

これは本当に「うん、まさにその通りだ!」と、思いましたね。
確かに、叱るばかりでは何が悪いのかを完全に理解しないまま、叱られることが怖くなり、ますます前に進めなくなる。そういう人もいるだろうなあ・・と。

そして、「わからない5大理由」と一緒に合わせて考えてみて思ったこと。

自分の立場が下の場合。つまり自分が部下だったり後輩だったり、
「自分が指導を受ける立場」にある時の心構えとしては「わからない5大理由」を心に刻み真摯に物事に取り組む事が重要なのではないか。

そして、逆に自分が上司だったり先生だったり先輩だったり、
「自分が指導する立場」に有るときは、ただ悪い点を指摘して叱りつけるのではなく、上手く出来た事を褒めて、また成功の方向へ導いてやるような指導を心がけるのも大切なのではないか

と思いました。なんでもかんでも一つの価値観を当てはめるではなく、立場によって心がけるべき価値観も様々に変化するべきというか、そういう臨機応変さも重要なのかなあと。
まあ、これも全ての場合に当てはまる訳ではないだろうし、褒めると調子に乗るような人間には叱ることも必要でしょうし、個々具体的な場面では、その場面に応じて様々な対応が求められるのでしょうけど、でも俺は糸井さんのこのコラムを読んで、自分が上の立場になったら基本として「褒める上司」になりたいなあと思いました。

以上、糸井さんの言ってた「良い話」でした。他にも良いこと沢山言ってます。機会があればまた、別なものも紹介するかもしれません。