エッセイ的な何か

エッセイ的な「何か」です。
エッセイなのかコラムなのかダイアリーなのか自分でもよく分かりませんが「何か」です(笑)

結果を残してから言うのが格好いいと思うんだけど

2008-03-12 | 「生き方」「在り方」みたいなもの

今放送されているNHKの朝の連ドラ「ちりとてちん」。
特に見ているわけでも無いのですが、昼休みの時間などにTVで映っているのを、なにげなく見ることが多いです。
で、昨日の回の中にこんなシーンがありました。

なんか偉そうなオッサンが
「『頑張ります』という言葉は大嫌いや」
「あれは結果を残せなかったモンが言い訳に使う言葉や」
・・・みたいな事。一字一句この通りでは無いと思いますが、この様な内容。

これはドラマでの話だけど、世の中実際にこれと似たような価値観を持っている人って実際にいますね。多いかどうかは分かりませんが。
で、これを見てちょっと思ったこと。

俺は、これと正反対の価値観です。
このオッサンが言いたかったことは分かります。
「もっと自分に自身を持て」というか、きっと「何かを成そうとするなら、失敗することなんて考えるな」とでも言うのか「そのくらいの覚悟を決めて、成功することだけ考えるような強い精神力を持て」と、言うことだろうと思われます。
そして、そういう強い意志が現れる人が好きだというか、そんな感じで「頑張ります」という発言をする人間は「いけ好かない」という結果に至る・・・んだと思います。
ドラマに限らず、そういう価値観の人の理論として。

ただ、俺の場合は、自分の価値観に

「モノを言うのはやってから、若しくは結果を残してから言え」

というのがあって、やる前から大口を叩く人間って、逆に好きになれません。
為すまでは余計な事は口にせず、じっとして目立たなくて、為してから口にするのが格好いいというか、凄いというか、素晴らしいというか。
いや、個人的には為した後でも、それを特に大きく言うでもなく、ましてや自慢なんて絶対にせずに、さも「たいしたことなさげ」に、ごく普通に当たり前にしているのが真に格好良くて凄い人だという価値観があります。

世の中、「絶対」だなんてものは多くはありません。
「まず間違いなく」、「ほぼ確実に」と言うモノは結構あるのかも知れませんが「絶対」なんてものは、そうそうあるものじゃありませんね。どんな考えられない、想像もしない想定外のイレギュラーが無いとも限らない。
だからこそ、為す前から「大丈夫です。絶対に成功します」なんて言う人間は、個人的には傲慢に見えて好きじゃないんですよね。
「自分の出来ることを、出来る限り頑張ります」と言う人間の方が、信頼できます。

でも、世の中案外「成功している人間」ってのは、こういう大口を盛大に叩いて、がむしゃらに突っ走って、そして勢いで成功させちゃう人なのかもしれないなあ・・・・とも、一瞬思ったけど、でもさらに考えてみると、そういう成功者は全体のほんの一握りで、大口を叩いて失敗して痛い目を見人間は、それよりも遙かに多いんだろうなあとも思います。

でも、そう。これは価値観の違いの問題であって、別に俺の価値観は俺の価値観だし、人に押しつけるモノでは無いものです。
だから、まあ、別にそういうビッグマウスキャラはそれはそれで、その人の価値観だと言うことですから、否定は出来ない事ですね。好きになれないとか書いておきながらアレですが。
否定はしませんが、「好きになれない」というのは本心ですので、「そういうのも有りだとは思うけど、俺は好きにはなれない」
つまりは、「個人的に俺とはウマは合わない」という話ですね。結局は。

と、いうのは個人的な対人関係における場合においてですけどね。
個人的な好き嫌いだけで済んでる分には問題ないと思うんです。
人間誰しも、好き嫌い、性格の合う人合わない人ってあると思いますので、それはそれで自然な事だとも思いますし。

ただ、世の中、特にビジネスにあってはプレゼン等でも、堂々とした態度で自信を持って、平然と大口を叩けるスキルが重要らしいので、好き嫌いと仕事のスキルとはまた別問題なんだなあ・・・って感じもしますが。
俺には、その手の仕事は向いてないらしいです。そういう仕事じゃないから別に良いけど(笑)


一応の俺なりの結論というか、話の締め!

と言うわけで、とりとめも無い話になっちゃいましたが、出来る人間かそうでないかという話はともかくとして、俺は個人的に

「やる前から大口を叩く人間よりも、頑張りますという人間の方が個人的には信頼できるし好感が持てます」

という話でした。
上から目線で「大口は叩くな」と言いたいのではありません。
そういう言う資格というか、そんなものは俺にはありませんし、俺はそんな偉くも無いし、そういう立場にも無いのは自覚してますので、そういう価値観も有りだろうと認めなければなりません。
だから、俺の個人的な価値観の話、好みの話でした。
有言実行ならぬ、実行後の有言、これが格好いい。という。