金丸文武の日本放浪ブログ

放浪の詩うたい 金丸文武の日本放浪での出来事

峠の地蔵

2009-02-25 03:12:39 | Weblog
「峠の地蔵」という名曲がありますよね。
フォーク史に残る。

勝手に自分で思ってるんですが‥‥‥

そんな曲を作るくらい、僕は峠フェチなんです。
最近、廃道フェチなんてジャンルが人気のようですが、まぁ似たようなものです。

わびさび、の、さび、の心なんだと思います。過ぎ去った時間の流れにもののあはれを感じる日本人の美意識。


それを感じながら深い山の中を歩く。
霧のたちこめる森に雪がちらつく。

肌が痛くなるほど寒いが服の下はうっすらと汗。
霧が枝葉に氷結して美しいモノクロの世界となっている。
もちろん人なんていない。
動物もいない。

たどり着いたのは旧正丸峠。
この山の中をかつての生活路が通っている。
幾人の人たちがこの道を歩いたのか。
何をかついで、何をしようとしていたのか。

過ぎ去った時の中に消えていった、無数の人々の思い。

気が狂いそうだ。