金丸文武の日本放浪ブログ

放浪の詩うたい 金丸文武の日本放浪での出来事

狂乱の夜 大田市にて

2012-03-30 01:48:23 | Weblog
フォーで少し疲れ、向かったのは温泉津町。
名前の通り、温泉町です。
1300年の歴史を持つ由緒正き湯の町で、かつては石見銀山からの搬出港としても栄えた温泉津。
今はひっそりとしたひなびた雰囲気だが、繁栄を偲ばせる面影に旅情が湧く。

大衆浴場の元湯は、湯の花が覆い尽くす湯治場。
熱めの湯。
300円。


島根に来たもう一つの理由は大田市にいる友達に会うためでもあった。
明日行ってもいいですか?と電話をかけた。

マサさん
「おー!こっち来とるんか!今飲んでるけ来いよ!」

穏やかな一日の終わりだったはずが、ここからが始まりだった……


「うっひょぉぉぉぉ!!」

「おらあぁぁぁぁぁぁあーー!!」

「ぎゃぁぁぁぁぁぁーーー!!」

「オニサン!カモン!」

「チップやるからケツ出せ!」


ご想像にお任せします……




次の日、朝から、というか朝帰ってきて一日中ゲボを吐き続けたのは言うまでもない………

アイラ
「文武!石見銀山いくよ!」

文武
「……………ウッ」

便所にかけこむ。
ここはどこ?
飲み屋で知り合ったマサさんの友達、つよしさんの家。

死ぬ……死んでしまう……
つよしさんは寝起きでピザをデリバリーしてビールを飲んでいる。
バケモンだ……

アイラは石見銀山に行きたがっているがとてもじゃないが動けない。
仕方なくアイラはつよしさんと一緒に銀山に出かけて行った。

あ、死ぬ……
こんなにすごいのはじめて……
死……おげぇぇぇぇ!



夕方、アイラとつよしさん帰宅。

アイラ
「ただいまー。文武ー、鍋しよー。ちょ!大丈夫!」

ヒゲをゲロまみれにしてトイレの前の廊下でひっくり返ってた俺を介抱してくれた。

胃液で喉から食道までただれてツバを飲むのも激痛。
のどちんこが腫れ上がって息をするのも苦しい。
一歩も外出てない。
ゲロ吐きに島根来たみたいだ。

つよしさん
「大丈夫か?悪かったなあ。こういう時は飲んだほうがいいぞ?」

つよしさん、もう酒は勘弁です……
空白の一日。この日も死んだように雑魚寝。

朝になったら少しはマシになってた。


エキサイティングすぎたな。
めちゃ楽しかった。
めちゃ死ぬかと思ったけど。
つよしさん、すっごい面白い人だった。すっごい優しいし、すっごいトンでる。

ほんと、島根フォーだわ。















島根フォーになるまで

2012-03-29 12:40:13 | Weblog

アイラ
「島根イコウヨ!」

27キロの巨大なバックパックをからったアイラ。
どこの国攻めるんですか?って完全装備でアイラがこれから向かうのは、

山陰~北陸~関東~甲信~紀伊半島~岩国

の二ヶ月ヒッチハイクの旅。
紀伊半島では熊野古道の最難ルート、奥がけをテント泊で攻めるらしい。
しかもアイラのスタイルはラブラドールレトリバーとの犬連れヒッチ。
アイラはこれまでも黒ラブのはなちゃんを連れて日本中をヒッチで回ってるつわものなのだ。

次の四国までちょっと時間あるし、行っちゃうかー!なんてノリで、アイラとはなちゃんと三人旅の始まり。

俺の車には犬は乗せたくないのでアイラの車に荷物を載せ、月曜に岩国を出発。
水曜くらいにアイラを松江に下ろして、また岩国に戻ってくればいいだろう。


一人旅じゃない旅なんて久しぶりだな。
楽しく話しながら車をとばす。
女の子で地図を任せられるのはアイラくらいだな。

ここ行こうよ!
ここ面白そうじゃない?!
一人旅じゃないって新鮮。

断魚渓とかの美しい渓谷を散策しつつ、夕方に日本海に抜けた。
俺は太平洋側育ち。なので海に夕日が沈む光景にはいつも感動する。
江津の海岸には風力発電の風車がどこまでも連なっていた。



そしてフォーでした。
フォーもういっちょ。


穏やかな一日の終わり……のはずだったのに、このあとえらいことになりました……
次の更新で……

岩国ロックカントリーライブ

2012-03-25 17:51:27 | Weblog


懐かしのロックカントリー。
もうとにかく飯の美味いところがない!
仕方なくジョイフル。
ジョイフル最高♬

出演者多かったぞー!
出番までに酔いつぶれてしまいそうだった……
気合い入れて全員紹介!

一番手 ユウジ
若い!ハタチくらい!若いのにきっちり自分の世界に入りこんでた。
氷のような水のような、だったかな。かっこよかった。

二番手 真友
金丸さんお久しぶりです!
ってリハの時にいきなりドチンピラが近づいて来たからビックリしたら、もりもりだった。
あんなナリで、~じゃけえのおとか、~しとりんさいやとか言われたら暴走族にしか見えないよ、もりもり。
でも歌は爽やか。シンくんと二人、青春真っ只中ってハモりだったな。

三番手 吟鳥
久しぶりの鳥君。渋い声になってたなぁ。この辺の若手の中じゃ一番風格があるな。

四番手 高原大二郎
大二郎なんていうもんだからどんな山賊みたいな人が来るのかなと思ったら、リスみたいにかわいい男の子。
でも彼も自分を表現しようとする世界と実力を持ってた。
おばさんに食べられないようにね!

五番手 須藤なつき
ロッカンの店員であり、今回のライブの主催者であり、よき旅仲間であるアイラが、今回一人芝居をするなんていうもんだから、原発関係か大震災かなんかをテーマにしたことをやるのかなって思ってたら、全然違った。
自分の存在意義、存在の証明という題材を、短く簡潔に、そして重くなりすぎないように演じたところにアイラのセンスを感じたな。



この辺でかなり酒がまわりはじめる………
まだまだー!


六番手 カンズ……
日の丸に「愛國」と染めぬいた国旗をステージの後ろに張り、おいおい、すごいなぁと思ってたら、いきなり爆音がなり始め、袖からパンツ一枚、赤白帽をかぶった変態が躍り出てきてステージの上で縄跳びを始めた。
しかし天井が低くて縄跳びのロープが当たって一回も飛べぬまま断念。
袖に帰っていき、服を着て再登場。怒涛のローコード弾き語り。似てるな、と思ったら先日三重で対バンした山下卓男君と友達だった。

七番手 語屋与太郎……!
広島で活動しているという彼。名前からして和風な歌なんだろうなと思っていたら一曲目から日本神話を題材にした内容。高天原から堕ちたスサノオを古狸とみたて、自分の解釈を加えて物語を展開していく。これがまたよくできてる。他の曲も語屋ってだけあって流麗な言葉の洪水に心地よく溺れさせてくれた。素晴らしい。

八……番手 中山泰造
おーい、だいぶ酔っぱらいだぞー!いけるか、俺?
見た目、秋葉原にいそうな感じのおたく系なんだが、やる曲が、AKBのカバー。そのまんまやんか!
しかしただカバーするだけじゃなく、よく構成が練られている。そしてきちんと盛り上げる。
「あの、僕のこと気持ち悪いと思ってる方もいるかと思います。すみません、それはどうしようもありません!」
かなり面白かったんだけど、これが面白いだけじゃなく曲もいい。

九番手! seigo
きたぞセイゴさんー!山口のシオン!
シオンよりさらに心を打たれる。ダメな男、弱い男の精一杯の強がりと叫び。
もうしびれる。
人生いろいろありますよね。そんな辛いこと嬉しいことも乗り越えて、歌って育っていくんだよな。そう勉強させてもらった。

十番手! 金丸文武
客席飛び出して暴れました。



打ち上げに向かう途中で植木にGEROを吐き、打ち上げが終わってからまた同じ植木にGEROを吐きました。
seigoさん、楽しくお酒飲めずにごめんなさい……

でもそれくらい楽しくて、若手の気合いに溢れたイベントだったな。
岩国、次に来た時はすごい歌い手が揃ってそうだ。
ロッカンすみさん、あいら、共演のみなさん、そして足を運んでくださったみなさん、本当にありがとうございました!


さあーー!!
次は久しぶりの四国だー!!

3月31日 土曜
愛媛県 宇和島 カフェ「Pepe」
スタート……20:00
チケット……投げ銭
出演…………810(ハチトー)、多忙楽団、金丸文武、他

4月1日 日曜
愛媛県 大洲市 「家族旅行村キャンプ場」
「さくら祭り」
お昼くらいに歌います

4月1日 日曜
愛媛県 大洲市 居酒屋「オールディーズ古酒」
オープン……18:30
スタート……19:00
チケット……1000円(1ドリンク付)
出演…………玉樹、810(ハチトー)、金丸文武

みっつとも地元の歌い手の方たちと共演させてもらいます。

今回の四国、ヒッチで行こうかな。
また重い荷物になりそうだ。

行くぞー!待ってろうどんー!













幼児と右翼とヒッピー

2012-03-22 16:09:02 | Weblog
剛兵太
「金丸君、ちょっと俺、娘の幼稚園に行かんならんのやけど一緒に行く?」

文武
「行きましょう!!」


剛さんの住む、のどかな入り江の港町、錦町。
ふたりで幼稚園に向かう。

剛さんは昔、少林寺をやっていたようで、腕をかわれて幼稚園で子供たちに少林寺を教えていたんだそうだ。
そして明日、教えていた子たちの卒園式。剛先生に子供たちからなにやらお礼があるらしい。



幼稚園に着き、おそるおそる門を入る。
部外者がこんなとこに来ていいのかな・・・・って思いつつ、おゆうぎルームへ。

そこに待ち構えていたのはちっちゃい幼稚園児たち。
横にちゃんと並んでもじもじしている。

剛さんが壇上に上がる。


保母さん
「はーい、みんな、先生が来てくれましたねー。こんにちはー。」

幼稚園児
「こんにちわぁぁぁぁぁ!!!!!」


剛さんに花束と、子供たちが書いた似顔絵が渡される。


保母さん
「それじゃあ先生にお歌を聴いてもらおうねー。」


音楽が流れる。



幼稚園児
「♪せんせーいー ありがとーおー すてきなー いちねんせーいーになるねー」



無邪気な歌をうたう子供たちの前で微笑む男がただの右翼のチンピラにしか見えない。
五厘ボウズ頭で細い眉毛に細いメガネ。これみよがしなアズキ色のジャージには
『歌舞伎町』
とプリントされている。
知ってる人じゃなかったら子供たち泣き喚いてるぞ?

なにこの悪そうな笑顔。


後ろのほうでその異様な光景をニヤニヤしながら見ていたら、とんでもない展開に。


保母さん
「はーい、みんなー、きょうはねー、なんと!せんせいのおともだちもあそびにきてくれましたよー。うれしいですねー。かねまるさん、どうぞこちらへ。」



はっ!!
うそだろ?!

意味がわからないまま壇上にあがり剛さんの横に座る。
え?なにこの光景?
かわいらしい部屋の中で幼稚園児と向かい合う右翼とヒッピー。
俺なに?


保母さん
「それでは、さいごにー、せんせいとかねまるさんにー、あくしゅをしてもらいましょうねー。」

はぁ?

子供たちが端から1人ずつこっちにきて握手をしていく。
剛さんは今まで少林寺教えてきた仲だから、
「たかし、いっぱい泣いたけどいっぱい頑張ったな。えらかったな。」
って声をかけている。
ちょ、ちょっと待って、俺なんも言うことないんやけど!!ていうか子供たちもこのヒゲ知らないって顔で見てる。わ!き、来た!

文武
「この服の黄色すごくいいね。」

男の子
「・・・・・・」

気まずい空気が流れる。
あ!!次が来た!!!


文武
「こ、このリボンね!かわいいね!ピンクでね!」

女の子
「・・・・・・・」



いやだぁぁぁぁぁ!!!
まだあと8人もいるー!!



ライブよりも緊張しました。マジで。
剛さん、親って大変ですね・・・・


げっそりして幼稚園を後にしました。