金丸文武の日本放浪ブログ

放浪の詩うたい 金丸文武の日本放浪での出来事

北の国から

2009-07-31 07:17:03 | Weblog
毎年北海道の富良野に来ているのは、4年前に作った旅人用宿泊所である、

『旅人情報交換所』

の手入れもありますが、それだけではないんです。


富良野には北海道でもっとも歴史のあるアマチュア野外フェス、

『ゆうふれ音楽祭』

というイベントがあり、この4年、毎年出演させてもらってます。


富良野は、こののんびりとしたイメージとはうらはらにバンド系、特にメタルが盛んな地。


『北の国から』の撮影中、田中クニエイが「ほたろぉ‥‥‥」と涙ながらの演技をしているところでどこからかメタルの叫びが聞こえてきて、やめてくださいと止められたこともあるというほどのメタルの町。



今年も出演させていただきます!!


★8月15日・16日(土・日)

★富良野市山部 太陽の里野外ステージ

★15日‥‥18時~
16日‥‥9時~

★チケット‥‥入場無料・雨天決行

★出演‥‥ブラストジェイル、デノベルツ、ジョインハンズ、ドンバンド、金丸文武‥‥‥他




花と自然の町、富良野に熱いロックが響き渡る。

米軍基地と七夕祭り

2009-07-26 20:10:59 | Weblog
青森県三沢市ではこの週末で七夕祭りが開催されていた。

三沢といえば米軍基地。
ジンベイと浴衣姿のアメリカ人たちが出店で綿菓子を買っている。


中央広場の特設ステージに行ってみると、ダンスコンテストをやっていた。
ジャンルはヒップホップばかり。三沢では基地があることでクラブイベントが盛んなのだ。

まだ小学生低学年くらいの小さい女の子が髪をスパイラルに編みこんで、タンクトップで一生懸命腰を降っている。
これはかわいらしい。

しかし、だらしない恰好で足を開いて立ち、アゴをつんと出し、相手を見下げて威嚇するようなヒップホップのポーズをする出演者たちに、しだいに胸やけを覚える。



さらにその胸やけに輪をかけるのが、司会者の頭の悪さっぷり。

「イエッ!でっけぇ拍手!ヒエ!」


うぜすぎ。


「マジ楽しそうに踊ってたね~!今回のアレどうだった~?」


アレって何?


「はぁはぁ‥‥楽しかったです。」

「ヒエッ!やっぱ楽しいが最高!ね!やっぱ楽しくねぇと!」


ボキャブラリー少なすぎ。


「ヒエッ!ここでみんなダンス披露、日頃の実力発揮、俺マイクで実力発揮、ヒエッ!」


なんかすごいカミカミなラップを織り交ぜてきてマジ苦痛。




そんな三沢での路上も終え、今は本州最北端の大間。
風が晩秋みたいに冷たい。


ていうかフェリー料金4000円も上がってる‥‥‥やってらんねぇ‥‥‥マジ原油相当、高騰、政権、交代、ヒエッ、アガレー!


あがんなよ。下がってくれ。





そんな晩秋の地から皆さんにもう一つお知らせ。
というか感謝。

金丸文武ライブCD
『八尾にて』
千枚完売いたしました。

正確にいうとあと10枚残っていますが、これはのちのちのためにとっておきます。


立案から製作まで奔走して下さったふんだろうさん、
カメラマンの大亀さん、
PAの吉野さん、
ジャケデザインをしてくれたユカリさん、

特典という名の費用集めに応じて下さった20名の出資者の方々。

そして今このCDを手にしているすべての人達に、心から感謝します。

感謝します。



さて----!!本さばくぞぉぉぉ----!!!!!

実家の部屋が在庫で埋まってるぞぉぉぉぉ-----!!!!!

ではまた。

車が爆発して津軽海峡の藻屑にならなかったら、函館あたりから更新します。

青森県黒石市

2009-07-23 11:34:15 | Weblog
大好きな黒石の町での路上は大フィーバー。

たくさんの人だかりができ、雨が降ってきたのでこれで終わりますと最後の曲をやると、終わったとたんにみんな我先にとCD・本を買ってくださいました。

サンキュー。



するとその中の一人の兄さんが飲みに誘ってくれる。

ボーイズバーで彼と色んな話をした。

小さいころ母親が出ていったこと。
兄が自殺したこと。
親父が家を守るために自殺したこと。

「こはわぁに与えられた試練だはんでぇ、あがっだがらたげ色んなことがあがるようになったんだぁ。」

「わぁは家族いなぐなったはんでぇ、出会うやぁはみなけやぐだぁ。うちさ泊まってけばいい。」

そう話す兄さんの横ではかわいい奥さんが元気に笑っていた。




兄さん、サトシさんのうちっごさ泊めでもらって、一緒にドライブさ行っだ。

着いたのは町内の広場。
角にちょっとしたプレハブが建ってて、おじさんたちがタバコ吸ってた。

「おーう、サトシ、●×△♪★~$♀?」

「宮崎がら$♀♪★○。」

何いってるかわからんけど笑顔で会釈すると、建物の中にけばけば物体が見えた。

アー!!

ねぷた!!


それも製作段階!!

うわ-!!本番で運行中のものはたくさん見て来たけど、絵付け中のものを見られるなんて!!!
いつも思うんだよね。
祭は本番もいいけど、準備段階の地元の何気ない姿のほうが素を見られる。

「ねぷたは青森が有名だけど雑だがらなぁ。黒石のが一番だぁ。」

確かにサイズは他の町よりも少し小さめだが、絵がものすごく細かい。
表情がリアル!!

「灯かりが入っだらたげきれいはげ。」

そのねぷたの回りを子供たちが追いかけっこして遊んでいる。
子供たちにとってはなんでもないことなんだよな。
ただ生まれたところにそういう祭があって、当たり前にそれを見て育って、いずれ誇りを持って受け継いでいく。

サトシさん、知り合えて本当にうれしいです。



その夜はサトシさんのうちで友達が集まってバーベキュー。
みんないい人ばかりですっげー楽しかった。
ほとんど何いってるかわからんかったけど。



青森サイコウ。

青森県

2009-07-21 23:49:46 | Weblog
また夏が来る
暑い夏が
若かったころの日々は
陽炎のようにゆらめく

緑もえる八甲田
湯治宿の湯煙
奥入瀬の流れは
今日もゆるやかだろう

遠い遠い青森よ

あなたの人生を
すべて知ることはできない
何かに泣いて何かに笑い
歩いてきたんだね

城下町 童の声
片付いた酒蔵
軒の杉玉も秋には
茶色く染まるだろう

遠い遠い青森よ

八月の宵 祭囃子
流れる人波
汗ばんだ肌に浮かぶ
誰かの思い出が

遠い遠い青森よ

『青森』



去年作ったんだけど歌謡曲っぽすぎてライブではやってないんだよな。

お蔵入りも可哀相なんでせめて歌詞だけでも。



さて青森県入りです。
大好きな青森の酒『初駒』を北海道のお土産にするために、初駒の蔵がある黒石市に向かう。

大好きな八甲田の山道。
奥入瀬渓流の優しい流れ。
谷地・蔦・酸ケ湯などのひなびた木造の湯治宿。

そして写真のブナの原生林。


あぁ‥‥‥青森大好き。


さて、青森は一週間ちょいの予定。
どんな出会いがあることやら。

石割桜

2009-07-21 00:05:23 | Weblog
岩手県庁などが集まる官庁街の閑静な一角にそれはあります。

石割桜。

巨大な岩の割れ目からいびつに幹をのばす桜の巨木。


宮沢賢治の『雨ニモマケズ』で表現される、イートハブ岩手の県民性は、ひたすら我慢し、いつか花を咲かせる忍耐の心だ。


この石割桜もその県民性を象徴している。

どんな苦境でも耐え抜いて、いつか訪れる開放を待つ。

今でもこの巨大な岩の割れ目は少しずつ広がっているらしい。

人間、かくありたいものです。