金丸文武の日本放浪ブログ

放浪の詩うたい 金丸文武の日本放浪での出来事

『青春の放浪』

2007-05-31 12:56:37 | Weblog
日本一周放浪記がまとまりつつあります。

今、写真を選び終わったんやけど、まぁ、難しいね。
1枚で県のイメージがパッと浮かぶようなのを選ばないといけない。
もちろんほとんどを見てきた俺が持つイメージではなく、テレビや雑誌でしかその県を見たことがないという方たちが一般的に抱いているイメージを考慮しながら。

もう全部使いたい・・・俺的には。でも一万枚以上あるんだよね・・・




明日、ちょっとコネのある印刷会社に打ち合わせにいきます。
まだGOは出ないと思うけど、着実に進んではいますのでみんな楽しみにしてて下さい

卑怯

2007-05-27 10:25:48 | Weblog
昨日のフォークジャンボリー。
来てくださった方々、ありがとうございました。

現在の日本の音楽業界の最前線で活躍されているプローデューサーやミュージシャンのおじさんたちから評価をいただいてきました。

何ていわれたか・・・・・



「歌詞がかっこいい。」

「もっとわかりやすく作ってもいいんじゃないか?」

「70年代のウェストコーストの匂いがするね。」


こうせつの前座で「叫びすぎ」はあまりよくないよね。
『押川義一』君
『慎一郎』君
俺以外だったらこの人たちだな、と思えるくらいかっちょいい人いたけど、そいつらはかすりもしないで、グランプリはさわやかできれいめなポップスでした。

でもとても楽しい時間でした。
宮崎にも「一人一殺」系の弾き語りがいたことを確認できてうれしかったです。

九州で路上やってて、

「天神の『白いギター』ってお店にいけ。」

ってよく言われてたんだけど、その噂の白いギターの店長ともお会いできたし、鹿児島の『アコースティック・319』の店長にもあいさつできました。とても有意義なライブでした。




ちなみに早く富士山の続きを更新しろよ。と思ってる方たち。


続きは近日発売予定の本で!!



ってのはむかつく?

長野編

2007-05-25 07:49:59 | Weblog
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 1時間ほどすると何やら外国人さんたちがざわつきはじめた。
1人の兄ちゃんがいきなりゲロ吐いて震えだした!!顔色も尋常じゃない。周りの外国人たちが英語で慌てふためく。
ケータイを持ってた白人ねーちゃんが警察に電話。

「ワタシノトモダチ、トテモキモチワルイ!!アー、エー、テノキモチガアリマセン。」

必死で話してるけど、どう聞いてもいたずら電話にしか聞こえない。
あー!!まどろっこしい!!

「M浦さん、僕山小屋行って人起こしてきます。」
「おう、行ってこい。ヘイ。」

震える外国人に自分のホッカイロを差し出すM浦さん。
暴風の中に飛び出す。
よかった。雨は止んでる。山小屋の明かりがついている。
3:00。日の出狙いの客のためにそろそろ開いてもいい時間だ。

「すみませーん!!」
「あ?何?」

中で火を起こしてるおじさんがいる。
作業の手を止めず面倒臭そうにこっちを見る。

「高山病で低体温症になってる人がいるんですよー!!その人だけても暖取らせてやって下さーい!!」

窓の外から大声で叫ぶ。

「あー?まだ開けられないよ。」
「はぁ!?今にも倒れそうなんですよ!!」
「まだ時間になってないから。8合目まで降りたら救護所あるから。」

なんて人だ・・・トイレに戻り事情を説明するとブチ切れてる外国人たち。
20分くらいして他の外国人さんが小屋を見に行ったらいつの間にか開いていた。
知らせに来いよ・・・


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ついにギターにピックアップをつけた。
今まではマイクとりだったので、ノッてきてちょっと動いたら音を拾わなかったりと大変だったんだよなぁ。
これで思う存分動けます。

明日早速試してくるね。暇な人は宮崎市の市民文化ホールのイベントホールに18:00においでー。無料ライブやってるから。


長野編

2007-05-21 18:54:08 | Weblog
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・・・・・・・・・・10m歩いては倒れ込み引き起こし、また10m歩いては倒れている。
上を見ると真っ暗な山の頂上に星のようにポツンと小屋の明かり。
すぐそこに見えるのだがそのちょっとがあまりにもきつい。
凍てつく風に吹き飛ばされそうになり、なんとか岩陰に隠れた。

「カネヤン・・・俺もうダメ・・・・俺のことは気にせず先に・・・・スースー。」
「死にますよ!!M浦さん!!」
「・・・あ、今死神さんが手まねしてた・・・腹へったー・・寒いよぉぉ・・・・」

ロードオブザリングのクライマックスかよ・・・・・
ありったけの防寒着を着込んでうずくまる。
食料はとっくに底を尽き、あとソーセージ1本づつ。
高山病で頭痛がひどい。
うー、さすがは日本1の山・・・

30分ほど岩陰で仮眠をとってから、萎える気力を振り絞り登りはじめる。
足が笑い力が入らない。
突風によろめき、立入禁止のロープの外に落っこちそうになる。
もうちょっと・・・・もうちょっと・・・・・・あ・・やった・・・頂上の鳥居が見えてきた・・・・・
21:30。
山頂の山小屋の前にあるベンチで最後の食料をちびりちびりと食べる。
眠れそうな場所を探すがそんな都合のいいポイントはないんだよな。
しかたなく小屋の凹みにうずくまり目を閉じる。
嵐のように吹き荒れる暴風。
体中の震えが止まらない。
見上げた夜空には手に届きそうなほど近い星。これならいい日の出が見られそうだ、という期待が唯一の救いだ。


8月19日 (土)

「・・・金丸・・・金丸・・・・金丸!!」
「・・ん・・・ん・・はい?うわっ!!」

 一瞬状況を把握出来なかったがすぐに異変に気付いた。
山の神は酷だ。
さっきまでの星空が嘘のような土砂降り。
ソッコーで荷物を抱きかかえて近くのトイレに駆け込んだ。
まだ0:00。結構きれいで座るスペースくらいはある。風も入ってこないし、この状況ではまるで天国。

濡れた体でガタガタ震えながらホッカイロを握りしめる。
するとドアが開いた。やば、山小屋の人が追い出しにきたか。

「Oh!!Outside storm!!」

入ってきたのは欧米人の兄さん。
やはりズブ濡れでガタガタ震えている。
1人くらいならまだスペースあるなと思っていると、おいおい、次から次へと入ってくる。しかも全員外国人。
12人の外国人にギチギチに取り囲まれ俺とM浦さん、居心地悪いことこの上ない。

「欧米か?」


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長く、エキサイティングな夜でした。

なぜ富士山が長野編なのかというと、まぁ、ただたんに調整上、山梨と静岡にいる時が冬だったので長野の途中に行っただけなんだよね。

最初は元旦に登って初日の出を見てやるなんて計画してたんだけど、アウトドアショップで聞いたら、
「100%死にます。スケートリンクの山を登るのを想像してみて。1歩滑ったら1合目まで滑走だから。冬は、外国の山に登りに行くパーティーが訓練で登るくらいだよ。」
と言われ断念しました。さすがにそこまではなめてません。



6月24日 (日)
宮崎『ウエザーキング』
開場15:00 開演15:30
チケット 700円?800円?

宮崎の実力派が集まるアコースティックライブに出演させてもらいます。
また詳細がわかったら報告するね

長野編

2007-05-18 10:24:01 | Weblog
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・・・・・・M浦さんとぼやきながら岩場をよじ登る。
ロープにしがみつきながらじゃないと登れないようなかなり危険度の高い難所もある。転げ落ちたら1発で1合目までノンストップだな。
ギターが背中を圧迫して動きづらい。

ようやく8合目までやってきた。

「M浦さん・・・・バッグ交換して下さいよ・・・・もうほとんど空じゃないですかそれ・・・ハァハァ。」

スイスイ登っているのでわがまま言って俺の防寒着バッグと換えてもらう。

「うわ!!なんじゃこりゃ・・・カネヤンようこんなの持ってたな・・・ハァハァ。」

ギター7kg、バッグ8kgってとこか。
山小屋に泊まる人はせいぜい3kgくらい。

本8合目に到達。18:00。ここからは1時間もあれば頂上らしい。
たいがいの人はこの辺りで山小屋に入り、うまい飯食ってぐっすり眠って朝早くから登り、日の出を見るという寸法だ。

「さ、もうちょっとですよ。行きましょう。」
「・・・・ねぇ、帰ろう?」
「何言ってるんですか。ここまで来たんですよ・・・」

 急激に寒くなり、突風が吹きつける荒々しい岩場を登っていく2人に会話はない。
ハァハァとつく息だけが風の中に聞こえる。誰もいない。2人だけ。

「・・・・・うわっ!!・・・・すげぇ・・・・・」

遅れはじめたM浦さんを振り返ると、今までかかっていた霧が消え、地上の光景があらわになった。
河口湖とおそらく富士吉田の夜景。
夕焼けに染まる雲の上は真っ赤。しかし雲の下は真っ暗で町明かりが光っている。よくこんなとこまで登ったな・・・

「あ、どうもー。いやー宮崎からなんですよー。アハハー。」

なんか横向いて喋ってるM浦さん。

「M浦さん、誰もいないですよ・・・・」
「何言いよっとか!!失礼やろが!!いやーすみませんねー。アヘアヘ。」

M浦さんの気が狂いはじめた。・・・・・・・・


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M浦さんに、
「ブログに載せていいでうすか?」
と電話してみた。

「俺はあの時、一瞬だけど死を覚悟した。今から飲みに行ってくる。」



今度、宮崎市の市民文化ホールにあるイベントホールでちょっと歌ってきます。

第三回アマチュアフォークソングコンテスト
5月26日 (土)
開場18:00 開演18:30
入場無料


僕の他に、九州中から腕に覚えのある9組のアコースティックシンガーが出場します。
お時間のある方は、フラッと寄ってみてはどうですか?




フフフ・・・・・・お綺麗な雰囲気をかき乱してきてやる