金丸文武の日本放浪ブログ

放浪の詩うたい 金丸文武の日本放浪での出来事

栃木県宇都宮市

2008-01-17 19:22:14 | Weblog
路上をしていると声をかけてきた酔っ払いのおじさん。ちょっとくだをまくが悪い人ではなさそうだ。
「おい!下手くそ!飲み行くぞ!うーん‥‥‥お前うますぎるぞ。」


あまりの寒さと人出の少なさに路上を切り上げ、おじさんと飲みに行くことに。



ついて行った先は渋いピアノの生演奏をやっているクラブ、

「ミュージッククラブ ジュン」

タキシードにハットをかぶったマスターがビリー・ジョエルを歌ってくれた。

場末の飲み屋のピアノマン。カッコイイ。



「よーし!!お前ら!次いくぞ!次!!」

いい雰囲気を打ち破るおじさんの声は、もう完全に泥酔モード。
お店の女の子二人をアフターに引っ張りだし、やってきたのは居酒屋。

「おう!!‥‥‥‥日本酒だ!!‥‥‥二合持ってこい‥‥‥二合!!」

「ほら、先生。もう飲めないでしょ-?やめときましょう?あ、一合だけ下さい。」

「二合だよ-!!うーん‥‥‥こんちくしょ-‥‥‥」


手に負えなくなってきた。女の子たちは頃合いをみてとっとと帰ってしまい、おじさんと俺が取り残されてしまった。ひとしきり暴れて座敷にひっくり返って寝だしたおじさん。


「先生、もう行きますよ。ほら、起きてください。ほら。」

「‥‥‥‥‥‥」

「先生!ほら、代行さん来ましたから!!行きますよ!!寝るなら家で寝ましょう!!」

「さ、お客さん、行きましょう。」

「‥‥‥‥‥あ-‥‥‥ガキが指図すんなよ-‥‥‥俺は‥‥苦労してんだよ-‥‥‥苦労‥‥‥‥‥‥お前、うますぎるんだよ。」


ガシャーン!!


テーブルの上に倒れ込んで皿がひっくり返りまくる。

「さ、お客さん‥‥」

「いいんだよ-‥‥‥帰れよ-‥‥‥‥よそにいくらでもいい代行いるんだよ-‥‥‥」

「あ-、そうですか。もういいです。どうぞ他の代行呼んでください。」


代行さん怒って帰ってしまった。

居酒屋の大将も切れて早く帰れと怒鳴ってる。勘弁してくれよ‥‥‥


必死の思いでおじさんを抱きかかえ、店の外に。
げ、雪降ってる。
このままこのおじさんほったらかしてその辺の道端で眠られたりしたら、マジで凍死してしまう。ついてくんなと言うおじさんだったがなんとか表通りのタクシーまで連れて行った。
そして僕は寝静まったあかりの消えたネオン街をふらふらしながら車に戻る。



まぁよくある話でした。

今夜は水戸。どんな夜になることやら。