母の誕生日

今日がいつなのか、朝なのか、昼なのか、いつからか自分で考えることがなくなった母。
すっかり「忘れ」も進み、母にとって今がすべて。
その今もわかっているのか？
昨年１１月に圧迫骨折で入院、いよいよ寝たきりになってしまうかと思ったけれど、見事に復活。
もともと、何もかも時間がかかるので、これをきっかけに室内専用車イスを導入。
便利、便利。


同居ではないけれど、目と鼻の先。
介護にコンサートも正月もあったものではない。
でも弟夫婦とうまく分担し、今年もはじまった。
昭和７年１月５日生まれ。
８１歳。
私たちが出来るぎりぎりまで、家で過ごすと決めている。


昨年の夏、父が胆のう摘出の手術の朝、病院の許可をいただき、１時間だけ家に戻った。
ずっと前から誠さんに二人のメモリアルフォトを撮ってもらう約束をしていたから。
父はさっぱりしたシャツに母はお気に入りの淡いモスグリーンのブラウス。

さすが、誠さん。
二人とも「今」の最良の顔。
メモリアルフォトは父は遺影のつもりで撮った。
最強のお守り。
元気に戻ってきた。

母はこれが８０歳のメモリアルなら、とてもしあわせという穏やかな写り。
ふたりともとても喜んだ。

両親が元気なうちに、ささやかな親孝行。
おすすめです。
誠さんのメモリアルフォト。


おかあさん
お誕生日おめでとう。
そのままでも私は困らないよ。