乱鳥の書きなぐり

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映画『暖簾』 原作山崎豊子 監督川島雄三 森繁久彌 先代中村鴈治郎 頭師孝雄 乙羽信子 山田五十鈴

2009年10月26日 | 映画





   映画『暖簾』



 日本 宝塚映画 123分 白黒

 ★★★★★ ★★★★☆

 監督  川島雄三

 原作 山崎豊子

キャスト

 森繁久彌

 頭師孝雄

 山田五十鈴

 乙羽信子

 先代中村鴈治郎

 扇千景

 中村メイコ

 浪花千栄子       

 環三千世

 万代峯子

 汐風享子

 夏目俊二

 山茶花究

 小原新二

 田武謙三



 面白かった。

 森繁久彌という役者は子どもの悪露ドラマでさらっと見た程度で余り知らないが、この映画においてはかなり声色や言い回しや仕草に惹かれる部分があった。

 この映画も 乙羽信子といい山田五十鈴と言い、好きな女中が出ているので、安心してみる事ができた。

 映画のしょっぱなから 先代中村鴈治郎が出てきて、興味深く見た。

 中村鴈治郎の妻役の女優は子どもの頃に浪花の根性もので見た感じがする。

 あの頃の独特の節回しは、長い月日が経った今も覚えている。

 そもそも私は幼稚園に入る前からこういった根性ものが好きだったような気がする。

 小さいながらも「ごりょんはん」「いとはん」「丁稚」「奉公」「船場」なんていう言葉の響きに憧れたものである。

 今はこういったドラマや映画は時代遅れなんだろうな。

 そういうと『ぼてじゃこ』(ドラマ)や『てなもんや三度笠』(舞台テレビ)と言ったものもあったが、中味はずいぶんと違うな。



 この映画には先代の中村鴈治郎と扇千景が共演されていた。

 ふふ。

 こういったところにも藤十郎の父と妻つながりがあったのかと、嬉しくなる。

 藤十郎も好きなわたしにとって、この配役はたまらない。


 
 映画に室戸台風が出てきた。

 その凄まじさは映像でさえも伝わる。


 戦争時代や終戦後の商い、商人の心意気、主人と使用人との関係、読め選び、夫婦関係、親子関係、暖簾分けそして 東京を中心と考える新しい時代の商い。

 何もかもが興味深く、あっという間に2時間映画は幕を閉じた。

 


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