乱鳥の書きなぐり

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俳優座「カラマーゾフの兄弟」2012年 演出:中野誠也 原作:ドストエフスキー 脚本:八木柊一郎 9★

2012-08-19 | TVで 歌舞伎・能楽



   俳優座「カラマーゾフの兄弟」


  ☆とても良かった。舞台で見たい! 9★/10


演出:中野誠也
原作:フョードル・ドストエフスキー
脚本:八木柊一郎
出演:児玉泰次 田中美央 頼三四郎 松凬賢吾 河内浩

2012年
165分
カラー
人類最高峰の小説と云われるドストエフスキーの巨編「カラマーゾフの兄弟」を戯曲化 俳優座の創設者千田是也最後の演出作品を次世代に伝えるべく中野誠也が新たな舞台化に挑戦 父親殺しという事件を中心に繰り広げられる汚辱と再生の物語 没落貴族で、好色無頼のフョードル・カラマーゾフを父に持つ三人の兄弟ドミートリー、イワン、アリョーシャと私生児スメルジャコフ、それに二人の女グルーシェンカとカテリーナ等によって、父親殺しという事件を中心に繰り広げられる彼らの汚辱と再生の物語





 俳優座「カラマーゾフの兄弟」を見て感動した。

 のめり込んで見てしまい、165分は短く感じる。

 ブラボー*アンコール

 次の演目を見せて下さい~~~



「カラマーゾフの兄弟」の舞台としての構成も素晴らしい。

 役者さんたちの発声も素晴らしく聞き取りやすい。

 台詞が止まってしまうんじゃないかといった心配は俳優座には不要。前に前に,上等の音楽の様に観客を引き込む。

 男性も女性もそれぞれの役者さんが個性的。

 舞台上での変な幕内のようなごまかしや下劣さはない。

 俳優たちが自覚と品格を持って堂々と重厚に役柄をこなしている。

 声が素晴らしく良く、関西のお笑いでいう「ええこえぇ~~~」を上回る腹式の声に聞き惚れる。

 それが一人や二人ではない。小の劇団のほとんどの役者さんが素晴らしい。

 あまりの心地よさに能楽を聴いている快感に近いような満足感を経験する。

 ブラボー、俳優座!

 舞台を見に行きたいと思いHPを調べたが,東京が多い………

 どうか関西公演をお願いいたします!


『カラマーゾフの兄弟』案内を見て,驚いた!

 2012年 1月11日(水)~22日(日)俳優座劇場(六本木)
 昼・1:30 夜・6:30
 ◎料金/一般・A席4,700円 学生3,200円 (各税込・全席指定)


 満足感が大きいのに,歌舞伎に比べて一般市民が行きやすい金額に設定されている。

 義務の様に毎度毎度関西公演の歌舞伎を総なめすることが多かったわたくし。

 去年の暮れ(南座)からお目当ての演目好きな役者が出ている品のない嫌いな役者が出てないかの三つの条件をクリアした時だけ,歌舞伎に行くことにしたわたくし。

 歌舞伎を離れてこう行った実力のある劇を見るのも良いなと,家族と話し合った。



 テレビでこんなに素晴らしい舞台を拝見でき,幸せです☆

 俳優座の役者さんたちにもう一度拍手

 こころに残る舞台をありがとうございました☆






劇団俳優座 公式HPより▼

                              平成23年度文化芸術振興費補助金
                             2012都民芸術フェスティバル参加公演
『カラマーゾフの兄弟』

2012年 1月11日(水)~22日(日)
会場:俳優座劇場(六本木)

◎作/フョードル・ドストエフスキー 
◎脚本/八木柊一郎  
◎演出/中野誠也
◎開演時間/昼・1:30 夜・6:30
◎料金/一般・A席4,700円 学生3,200円 (各税込・全席指定)




『カラマーゾフの兄弟』
2012年1月11日(水)~22日(日) 俳優座劇場(六本木)
作/F・ドストエフスキー  脚本/八木柊一郎
演出/中野誠也
ヒメハル
~ヒメジョオン・ハルジオン~

2012年5月9日~20日
紀伊國屋ホール(新宿)
作/スエヒロケイスケ  演出/眞鍋卓嗣
チェーホフ連続上演第2弾
かもめ

2012年9月8日~23日
俳優座5階稽古場
作/アントン・チェーホフ  演出/眞鍋卓嗣
いのちの渚

2012年11月7日~18日
俳優座劇場(六本木)
作/吉原公一郎  演出:落合真奈美

vol.30
『パック オブ ライズ』
6/10(日)~17(日) 劇団俳優座5階稽古場(六本木)
作/ヒュー・ホワイトモア  訳・演出/森 一

 『沈黙亭のあかり』
7~8月/東北地方
7/14(土)カメリアホール[亀戸]
作/山田太一  演出/中野誠也

 『樫の木坂四姉妹』
5月/四国地方 8~9月/近畿地方 9~10月/神奈川県下
8/12(日)~14(火) 俳優座劇場[六本木]
作/堀江安夫  演出/袋正

24年度研究生1年[中間発表]
  『白いスケッチブック2012』
8/16(木)~18(土) 麻布区民センター
演出・指導/亀井光子
24年度研究生2・3年[中間発表]
  『雲の涯』 『チロルの秋』
9/12(水)~14(金) 麻布区民センター
演出・指導/川口啓史

朗読
『戦争とは…2012』
7/13(金)~15(日) 劇団俳優座5階稽古場(六本木)
演出・構成/内田透
★劇団俳優座2011年レパートリーです!!
※タイトルをクリックすると専用ページへ。

『リア王』
1/13(木)~23(日) 俳優座劇場(六本木)
作/W・シェイクスピア  訳/小田島雄志
台本・演出/安川修一
『月光の海 ギタラ』
5/14(土)~23(月) 紀伊國屋ホール(新宿)
企画/加藤剛
原作・脚本/毛利恒之  演出/藤原留香
『ワーニャ伯父さん』
9/14(水)~29(木) 劇団俳優座5階稽古場(六本木)
作/アントン・チェーホフ  訳・演出/袋正
『ある馬の物語』
11/14(月)~23(水)
あうるすぽっと(池袋)
脚色/マルク・ロゾーフスキイ  
訳/桜井郁子  演出/眞鍋卓嗣


vol.28
『制服』
3/13(日)~22(火) 劇団俳優座5階稽古場(六本木)
作/安倍公房  演出/眞鍋卓嗣
vol.29
『妻の家族』
7/21(木)~30(土) 劇団俳優座5階稽古場(六本木)
原作/鈴木聡(ラッパ屋)  
演出/佐藤徹也(オフィスクレッシェンド)


『リビエールの夏の祭り』
5月中旬~6月中旬 中部・北陸地方
脚本/吉永仁郎  演出/中野誠也

朗読
『戦争とは…』
8/12(金)~14(日) 劇団俳優座5階稽古場(六本木)
演出・構成/内田透

23年度研究生1年中間発表
  『白いスケッチブック』
8/16(火)~18(木) 麻布区民センター
構成・指導/亀井光子
23年度研究生2・3年中間発表
  『コーカサスの白墨の輪』
9/14(水)~16(金) 麻布区民センター
作/ブレヒト  指導/森一


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130:『近世祭礼・月次風俗絵巻』「東の錦」東方出版 2005年 狩野博幸 山路興造 藤井健三 (2枚)

2012-08-19 | 絵巻物、縁起絵巻、巻物、絵解き掛け軸、屏風


  130:『近世祭礼・月次風俗絵巻』「東の錦」東方出版 2005年 狩野博幸 山路興造 藤井健三


近世祭礼・月次風俗絵巻

「東の錦」

狩野博幸 執筆 
山路興造 執筆 
藤井健三 執筆

東方出版データーベース ▼
本書は江戸時代前期に制作された祭礼・風俗絵巻六巻を収録、各作品全巻を掲載するものである。

東方出版

2005-1

273 ページ 定価税31,500円






『近世祭礼・月次風俗絵巻』「東の錦」は、江戸時代 全二巻

「東の錦」というように江戸の四季が描かれる

 上巻春夏 下巻秋冬

 
 春 上野 花見
 島台をしつらえ赤い段幕を引き,花見宴たけなわ
 目を凝らすとずいぶんと楽しい光景が目に入る。

 島台とは
  大辞泉より ▼
  婚礼その他のめでたい儀式のときの飾り物。
  州浜の台の上に松竹梅を作り、これに尉(じょう)・姥(うば)を立たせ、鶴・亀などを配したもの。
  蓬莱山(ほうらいさん)をかたどったものといわれる

  大辞林 第三版より ▼
  洲浜台の上に,蓬莱(ほうらい)山を模した形をつくったもの。
  松・竹・梅・鶴・亀などの形で飾り,祝儀の際の飾り物とした。
  島形。島。蓬莱。


 
 夏 隅田川
 一般市民の納涼
 歌舞伎やモノクロ映画のワンシーンを思い浮かべる。

    

 江戸は美しい女性や男同士や遊びが多く描かれ、小粋さを強調しているように感じる。

    




 今回で『近世祭礼・月次風俗絵巻』の六作品全てを楽しみ終えることができた☆

コメント (2)
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129:『近世祭礼・月次風俗絵巻』「都名所図巻」東方出版 2005年 狩野博幸 山路興造 藤井健三 (4枚)

2012-08-19 | 絵巻物、縁起絵巻、巻物、絵解き掛け軸、屏風





  129:『近世祭礼・月次風俗絵巻』「都名所図巻」東方出版 2005年 狩野博幸 山路興造 藤井健三


近世祭礼・月次風俗絵巻

「都名所図巻」

狩野博幸 執筆 
山路興造 執筆 
藤井健三 執筆

東方出版データーベース ▼
本書は江戸時代前期に制作された祭礼・風俗絵巻六巻を収録、各作品全巻を掲載するものである。

東方出版

2005-1

273 ページ 定価税31,500円












    

『近世祭礼・月次風俗絵巻』「都名所図巻」を楽しむ。

「都名所図巻」とあって、名勝や地名が簡単に書かれている。

 なつかしい場所や行ったことのある場所も多い。

 むかしはこんなだったかと、心が弾む。

    

 多少は伝統芸能や歌舞伎が好きなので、そういった絵や遊廓を四枚だけ選んでみた。

 嶋原では具体的に名を書きすぎたせいか、店名と遊女たちの名が金絵の具をのせて消されていた。

 あはは  この道にえらく詳しい人がいたもんだ…

    

 だが「都名所図巻」派相当長く、広範囲に渡る。

 京都の町中を離れ、その周辺までもを描く。

    

 いろいろな町や村が描かれる中で、とある村がひとつ描かれていた。

 ○川という地にあったという○人村と具体的に記され、解説が詳しくのせられていた。

 この村を絵画で描くのは非常に珍しいらしい。(上写真の中にはない)

    
 
 人びとの描き方に特徴があった。

 着物や髪や小道具の種類だけではなく、着こなし方でどういった暮らしかを示されていた。

 また、頭巾だけでこんなにも多くの種類があったのかとほくそ笑む。

 相当な観察力とデッサン力だと驚く。

    

 青金粉などを全体にかけてある。

 絵巻物全体の色調は統一感があり、品よく美しい。

 京都の方でも知らない京都や風習や暮らしぶりを楽しむことが出来る。

 何度も見たくなる載っている「都名所図巻」
 
    

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