乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

金屋の石仏 奈良・山の辺の道

2008-03-19 | 美術・文様・展示物

 

 家族と山の辺の道を歩く。

 大神神社に向かう途中、『金屋の石仏』を見た。

 

   

 

 上は 金屋の石仏のお堂。

 中に石仏(重文)二体。

 平安時代。

 高さ2、2メートル。

 板石に立像が浮き彫りが、堂々と並べて立てられている。

 

 お堂前の説明文には、

 『この中におさめられた2体の石仏は、右が釈迦、左が弥勒と推定されています。高さ2.2メートル、幅約80センチの2枚の粘板岩に浮き彫りされたこの仏像は、古くは貞観(じょうかん)時代、新しくても鎌倉時代のものとされ、重要文化財の指定を受けています。右側の赤茶色の石は石棺の蓋であろうと思われます。』

と、記されていた。

 

 

   

 上写真は左側、弥勒菩薩の像

 

   

 そしてこちらは 右側。

 釈迦如来の像の部分写真。

 二体共に美しく穏やかな顔。

 

 

       

   A

 

      

   B

 

 A及びBは、お堂(収蔵庫)の床下に、無造作に置かれている。

 Aにいたっては、箒やちりとりが真横に収納されている。

 

 色彩から考えて、

   Aは 弥勒菩薩の像

   Bは 釈迦如来の像

に関係するのであろうか・・・。

 

 ただ、Aは 子どもを寝かすのがやっとといった奥行きの浅さであるし、また、Bには 明らかに柱の後のような四角形が認められる。

 よって、これらの形状から考えて 蓋の下の棺の部分とも一概には言いがたいと考えられる。

『台座か・・・?』

 一体何の部分なのだろうと考えると、瞬く間に時を刻む。

 

 私の場合の癖として、何をみても、美術的面白みとしてとらえる傾向にある。

 そして例に漏れず、今回見た金屋の石仏も私の心を魅了するべく石仏であった。

 少し調べてみると、棟方志功画伯も 良きと認めた金屋の石仏とのこと。

 充分に納得がいく。

          

          合掌

 

コメント (9)
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