うさとmother-pearl

目指せ道楽三昧高等遊民的日常

オールドノリタケ!!その2

2005年06月12日 | コレクション
前回に引き続き、オールドノリタケです。オールドノリタケはC&S,トレイ、タバコアイテム、ドレッサーセット、卓上(コンディメント)セット、チャイルドセット、どれも見ているだけで、楽しい。完成度の高いヨーロッパの窯。失敗したらお手打ちにされてしまいそうな茶碗って、どうでしょう。私はそれに破綻を許さない冷たさを感じてしまいます。すかしてんじゃないよって思ってしまいます。どこかcheapなところもある、オールドノリタケの懐は深い。



風景柄いわゆるcountry scene、tree in meadowと呼ばれるものですが、それらのほとんどは秋の景色で、このように冬景色はめったにありません。冬は冬で味わい深いです。



デコレディ、ジェントルマンのナプキンリング。デコレディはノリタケ・アールデコの中でも、もちろんトップアイテム。垂涎のアイテムです。当時のアメリカではファンシーショップで売ってたのかな?お誕生日とか、クリスマスとかにプレゼントしたのかな。



青ラスター、バラと蝶のカップ&ソーサーです。これはトリオでもっています。虹色に光るラスター。ラスターの多くはこの青と、オレンジです。



白鳥のスナックセット。スナックセットは横にお菓子やパンを置けるようになっています。テニスセットとか、ランチセットとか呼ばれることもあります。白鳥もよく使われるモチーフ。このセットは光琳ばりの梅のような花がついています。ジャポニズムですね。



アールデコ全開のトリンケット・ディッシュ。黒と金のジオメトリックな帯、図案化された花、どれをとっても惚れ惚れしてしまいます。このモチーフのトリンケットボックスも所有しています。また、機会を見てアップしたいと思います。

私の今の関心は、アールデコです。いわゆるM-JAPANの裏印を持つ戦前までのもの。1930年前後の10年間程度アメリカに輸出されました。それまでのアールヌーボーとは違い、軽やかで、カラフルで楽しい。最近のレトロ、ヴィンテージを見直す傾向とあいまって、大いに注目が集まっているのも頷けます。アメリカの趣向に合わせて作られてはいますが、本当は、日本人にこそ、オールドノリタケアールデコの良さがわかるんではないかと、私は思っています。どの図案もすぐに着物の柄にできそうですし、織部を生んだアヴァンギャルドな美的感覚が日本人には流れていると思うからです。西洋の窯を見ても織部のように自由でありながら優雅なものはないのではないでしょうか。その織部に通ずる、破綻と調和の絶妙な均衡。洗練と野暮の共存。繊細でありながら大胆。それらが、オールドノリタケが、多くの人をひきつける理由ではないかと思います。

当方、何分にも泡沫コレクターです。説明に間違いがありましたら、ご指摘いただけると幸いです。
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