最近、すぎ昌さんとあきちゃんが記事になさっている、姫河骨(ヒメコウホネ)の自生地は私の家からさほど遠くないところにある。
私は、今まで、ヒメコウホネという植物をまったく知らなかったし、自生しているこの洞の存在も知らなかった。そこは高架の下にある里山だ。すっぽりと取り残されたような場所で、行ってみたいなと思っていたところだ。
ヒメコウホネは、スイレンの一種で、きれいな水に生える黄色い可愛い花だ。絶滅危惧種とされているらしい。水の中の太い根が骨のように見えるのでこの名がついたと書いてあった。河に沈んだ骨というちょっと怖い名を持つ植物である。花だけが、首を伸ばし水面のいくらか上に花を咲かせる。人には、長く伸びた茎とその先の花だけを見せる水生植物だ。思い立って出かけたため、カメラも忘れてしまった。どんな花かは、お二人のところでごらんいただきたい。
当地が台風の暴風雨圏をやっと抜けた頃、すぎ昌さんに教えていただいた道順を頼りに出かけた。だあれも居ない高架の下に、静かに湧き水でできた川が流れ、周りに湿地が広がっていた。台風で随分水量が増えていたのだろう。川底まではっきり見える澄んだ水がとくとくと流れていた。ビーチサンダルの足を、清く、冷たい水が洗っていった。
ヒメコウホネは、今まで見た写真とは違い、とっぷりと水につかっていた。湧き水が流れるままにそよぎながら水底で花が咲いていた。
たぶん、水面に首を出した姿が愛でられているのだろうが、私が初めて見たヒメコウホネは、息をつめて水の中に居た。流れに抗わず、身を任せながら、水に浸かっている姿だった。
滅び行くものとして危惧という人の思いなど、全く頓着せず気持ちよさそうに流れの奥に潜んでいた。
日を浴びるために、または受精の虫をとまらすために、花は高く高く水上に花首を伸ばすのだろう。それは、花としての精一杯の自然だろう。だが、今日のように川が深くなる日は、川の流れる底にあって、むしろ川に流されることを楽しんでいるようだ。
晴れた日は陽を求め、流れの深い日はその深い流れに洗われることを厭わず、楽しむ。
そんな人に、わたしもなりたい。
私は、今まで、ヒメコウホネという植物をまったく知らなかったし、自生しているこの洞の存在も知らなかった。そこは高架の下にある里山だ。すっぽりと取り残されたような場所で、行ってみたいなと思っていたところだ。
ヒメコウホネは、スイレンの一種で、きれいな水に生える黄色い可愛い花だ。絶滅危惧種とされているらしい。水の中の太い根が骨のように見えるのでこの名がついたと書いてあった。河に沈んだ骨というちょっと怖い名を持つ植物である。花だけが、首を伸ばし水面のいくらか上に花を咲かせる。人には、長く伸びた茎とその先の花だけを見せる水生植物だ。思い立って出かけたため、カメラも忘れてしまった。どんな花かは、お二人のところでごらんいただきたい。
当地が台風の暴風雨圏をやっと抜けた頃、すぎ昌さんに教えていただいた道順を頼りに出かけた。だあれも居ない高架の下に、静かに湧き水でできた川が流れ、周りに湿地が広がっていた。台風で随分水量が増えていたのだろう。川底まではっきり見える澄んだ水がとくとくと流れていた。ビーチサンダルの足を、清く、冷たい水が洗っていった。
ヒメコウホネは、今まで見た写真とは違い、とっぷりと水につかっていた。湧き水が流れるままにそよぎながら水底で花が咲いていた。
たぶん、水面に首を出した姿が愛でられているのだろうが、私が初めて見たヒメコウホネは、息をつめて水の中に居た。流れに抗わず、身を任せながら、水に浸かっている姿だった。
滅び行くものとして危惧という人の思いなど、全く頓着せず気持ちよさそうに流れの奥に潜んでいた。
日を浴びるために、または受精の虫をとまらすために、花は高く高く水上に花首を伸ばすのだろう。それは、花としての精一杯の自然だろう。だが、今日のように川が深くなる日は、川の流れる底にあって、むしろ川に流されることを楽しんでいるようだ。
晴れた日は陽を求め、流れの深い日はその深い流れに洗われることを厭わず、楽しむ。
そんな人に、わたしもなりたい。
それと、その情景から生き様を感じるような描写、うさとさんは深いですね。
写真を見ていたような気がしていました。
同じ場所でも、カットカットで、情景が変わるものですね。
こんど、どこかに出かけたら、見たままのものだけでなく、想像力を生かして、時間軸をたどってみよう。
とりあえず、gym への道は、見慣れているけど、やはり、朝、昼、夜でも、顔が違いますね。
やっと、行くことができました。
随分前に教えていただいていたのに。
花の時期が長くてよかったです。
水に浸かった花は、それでいいものでした。
文ばっかなんで、画像の分も書いてみました。
これからは、歩いていく途中のものを見ていくには、いい時期ですよね。新しい発見があったり、懐かしいものを見つけたり。
楽しみにしています。
あきちゃんはいつも褒めてくれるから、うれしい。
がんばって書くぞって気になります。
一人で行くと、結構寂しいとこですね。
散歩しようかと思ったけど、倒木もあって、怖いくらいでした。渡し木のすぐ下まで水が来てました。
でも、水の中にそよぐヒメコウホネも画材としていいですよ。
今日なら、まだ、水かさが多そうですよ。
いいとこだったでしょ。私はなんだか、毎日見たい気になっています。昨日も行ってしまいました。本当にきれいな水で、きれいな風で。たくさん花が咲くのはいつごろなんでしょうね。来年が楽しみです。
水にそよぐ花 も 風にそよぐ花 も 同じ花
たとえ明日,ワタシの腕がなくなろうと 声がなくなろうと 同じワタシ で在りたいです。
うさとさん いつも素敵な記事をアリガトウ^^
わたし、4日続けて見に行ってしまいました、ヒメコウホネ。
もうフェチな世界です。
これはオレンジレンジの歌だってでしょうか。
見られることを気にするでなく、
見られていようと、いまいと、咲く花に
教えられに、行ってしまいます。
読みに来てくださり、本当にありがとう。