私が大学の頃入っていたサークルは、その月生まれの子をまとめて祝う、お誕生日会というものがあった。お誕生日会前には、はがき大の画用紙が渡され、それにお誕生日おめでとうのメッセージを書き込む。お誕生日のときは、それぞれが書いたメッセージの画用紙が綴じられて、誕生日を迎える子に渡される。
上級生にKRCさんという人がいた。彼は理系なのに、ちょっと不思議なやわらかい雰囲気(その頃はそういう人をナヨナヨと表現していたが)を持った人で、いつも紙袋や、布の手提げバッグを持っていた。「ふわふわ」っと声をくぐもらせて笑う人だった。さして個人的な話をするわけでもなく、サークルの仕事を一緒にやるというお付き合いだった。
私が2年生になった4月(私は4月生まれだ)の、KRCさんからのメッセージカードを私はずうっとずうっと覚えている。
それはピノコが書くようなブルブルの汚い字で、全部ひらがなで書かれていた。
うさとおねえちゃんえ。
あたちはうさとおねえちゃんがだいすき。
だってうさとおねえちゃんは
いっとう、きゃんきゃんしてないんだもの
いつだって、なにがあっても、きゃんきゃんしないんだもの。
でも、おねえちゃん
たまにはまどをあけてごらん。
おそらはあおくてひろくてきもちがいいよ。
だいすきなうさとおねえちゃんえ。
いつも戦闘体勢にあった私は、
「見透かされているじゃん」と思ったけど、
ほんとうは、泣けちゃうくらいうれしかったのさ。
それからは、ちょっとだけ、きゃんきゃんしてもいいかなって気分にになったのさ。
上級生にKRCさんという人がいた。彼は理系なのに、ちょっと不思議なやわらかい雰囲気(その頃はそういう人をナヨナヨと表現していたが)を持った人で、いつも紙袋や、布の手提げバッグを持っていた。「ふわふわ」っと声をくぐもらせて笑う人だった。さして個人的な話をするわけでもなく、サークルの仕事を一緒にやるというお付き合いだった。
私が2年生になった4月(私は4月生まれだ)の、KRCさんからのメッセージカードを私はずうっとずうっと覚えている。
それはピノコが書くようなブルブルの汚い字で、全部ひらがなで書かれていた。
うさとおねえちゃんえ。
あたちはうさとおねえちゃんがだいすき。
だってうさとおねえちゃんは
いっとう、きゃんきゃんしてないんだもの
いつだって、なにがあっても、きゃんきゃんしないんだもの。
でも、おねえちゃん
たまにはまどをあけてごらん。
おそらはあおくてひろくてきもちがいいよ。
だいすきなうさとおねえちゃんえ。
いつも戦闘体勢にあった私は、
「見透かされているじゃん」と思ったけど、
ほんとうは、泣けちゃうくらいうれしかったのさ。
それからは、ちょっとだけ、きゃんきゃんしてもいいかなって気分にになったのさ。
でも大学のときのこととしても、いまだに持ってる?って事が感激を物語ってるね。
ほんとうに喜屋武喜屋武(読めないよねこれ沖縄の地名です。岬があります。)していいんじゃない。
大事な言葉なので、ちゃんと、今も、覚えています。思いもかけぬときに、救いの言葉が降ってくることがあるなあって思って大事にしています。
わたしは今日も小論文の添削をされていたところです。でも、論理展開とかきどったことばなんかなくても、こうやって人のこころを動かせるんだなあ、って思いました。もちろん小論文がいやになった、とかではなくて。
そしてもう一つ思い出したことを。
その小論文みてもらってる国語の先生に云われたんです。
「ギビさんは弱音をはいたりわがまま云ったりしないけど、そういうことしていいんだよ」って。
うれしかったなあ。
でも他人様の前で弱音をはくのが苦手なわたくしです。だからブログではいてるわけですけど。はは。
実は、この記事は、ちょっと、ギビさんに読んでもらえないかなっと思って書きました。「ガッコーについて」の番外編です。
やっぱ、ギビさんは受験生なんですね。小論のお勉強なんですね。小論のコツはね、正しい日本語で、正しいと思われている事柄に対して問題提起することですよ。
弱音を吐くのは難しいです。こんなに遠くまで歩いてきたはずなのに、あたしもまだまだできません。
でも、こうやって見てくれる人もいます。
捨てたものではないです。
そう思ってくれる人に、ちゃんと会えるんだから、それを楽しみに歩いていくのもいいですよね。
ギビさんの受験が、うまくいきますように。
湯島、というのは上のコメントは地下鉄のなかでかいていて、湯島をすぎるあたりなら投稿できるかなー、と思ったってことです。
なんという、偶然でしょう。
きっと、いい結果となりましょう。ね。