ぼけヴォケ!

認知症患者と介護家族はいかにしてボケツッコミスキルを入手したか。
慢性骨髄性白血病発症。目指せ分子遺伝子学的寛解維持。

胡桃。

2010-01-15 | Weblog
節分が近くなり、スーパーのチラシにも恵方巻の注文受付が目につくようになった。
んが、巻き寿司ごとき料理とも呼べない簡単な食べ物を外注するような我が家ではない。
まずはチラシをチェック。


ふんふん、赤身だのネギトロだのの生寿司系ネタ以外は卵焼き、胡桃、干し椎茸が定番と。
中には胡桃にピーナッツを混ぜ込んであるところもあるが…ピーナッツは堅すぎないか?


などとツッコミをいれつつ。


甘露煮用に胡桃を購入。
油脂分の多い胡桃は、油焼けを避けるためにも、なるべく新しいものを使いたい。
子どもの頃は、台所に殻ごと備蓄してあったオニグルミを、料理に使うたびにフライパンでから煎りして使っていたものである。
殻ごとがらがらとかき回したあとで、隙間に包丁を入れるときれいに二つに割れる。
それを竹串でほじりだすのだが、いかにいて大きい欠片を崩さないように取り出すかを競争したものである。


胡桃を使った白和えは、おばの一人の得意料理であった。
擂鉢に胡桃をざらざらと入れて丹念に擂る。
ペースト状になったところに、醤油を少々、砂糖を大さじで入れる。
そこへよく水を切った豆腐を投入。
さらに丹念に擂る。
とろりと滑らかになったところに、茹でた千切り人参と蒟蒻を入れる。
これがんまい。
子どもの頃はワタクシメの好物第一位にランクインしていたものだ。


最近、その味を再現しようとあれこれ工夫をしてみたのだが。
なかなか思い通りにはいかない。
記憶の中の味に到達するにはまだまだ精進が必要なようである。






胡桃は概念上にしかないのかもしれないふるさとの味がする。
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コメント (2)
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