ぼけヴォケ!

認知症患者と介護家族はいかにしてボケツッコミスキルを入手したか。
慢性骨髄性白血病発症。目指せ分子遺伝子学的寛解維持。

見蕩れる。

2010-01-05 | Weblog
本日の朝食の席にて。


食べ終わった後も席を動かないBooじーちゃ。
そこまでは、すでにデフォルトになりつつあるのだが。


なぜか今日は。
あねうえどのをガン見。


(凝視)


(さらに凝視)


(もっと凝視)


たまりかねたあねうえどの。
「Booじーちゃ!なんかワタシについとる?」


なおも凝視するBooじーちゃ。
「見蕩れたるんだ!」


…………おやおや。
近来稀に見る台詞である。


おとんさまやおかんさままでぎょっとするにもわけがある。
大正男のBooじーちゃ。
女性の美しさを褒めるようなことを言うなど、天地が我が家のフライパンのごとく、くるりんちょとひっくりかえってもありえないよーな性格であったのだが。
こうも軟派な台詞を吐くような変化をきたすとは、アルツハイマー性認知症のせいもあるのかしらん。


あねうえどの、嬉しそうに。
「おやー、ワタシのどこに見とれとったん?」


Booじーちゃのたまわく。
「その服の袖の皺が実に具合いい!」


…………。


そんなヲチかい。


自分の容貌そのものを褒められたわけではなかったあねうえどの、なにやら朝からがっかりモードに突入したらしいが。





いーじゃん。顔の皺に注目されるより腹も立つまいに。
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コメント (2)
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