ぼけヴォケ!

認知症患者と介護家族はいかにしてボケツッコミスキルを入手したか。
慢性骨髄性白血病発症。目指せ分子遺伝子学的寛解維持。

三回。

2009-10-24 | Weblog
Booじーちゃ。の、最新の検査の結果が出た。
一時は腸閉塞の悪化でどうなることかと思っていたが。
無事、治療終了ということになりそうである。
めでたしめでたし。
下手に腹切って入院してベッドの上でン週間過ごす、などということになっていたら、さらに認知症状が悪化するのは目に見えているのだから。
そうならずにすんだというだけでも、じつにめでたい。


お祝いにご馳走を作る、ということで。
夕飯は野菜ラーメンであった。
我が家では、ご馳走というと寿司だの刺身だの焼肉だのよりも上位に来るんである。
もちろん、ただのラーメンではない。


スープは手羽元40個を投入して作成してあったりする。うまし。
ダシガラ(?)は、さらに例の圧力鍋でじっくり柔らかくなるまで煮込む。
骨からうまみがしみ出してくるので、こちらも結構美味である。


食後。
箸を置いたきり、微動だにしないBooじーちゃ。


おかんさま「Booじーちゃ。もうごはんは終わったんだそい、歯を磨きない」
Booじーちゃ。「ほい」


そのまま一時停止するBooじーちゃ。


おかんさま「Booじーちゃ。歯を磨いてきない」
Booじーちゃ。「ほぉい!」


何度も同じことを言われているという感覚はあるのか。
語気は強くなるのだが、またもや一時停止するBooじーちゃ。


おかんさま「Booじーちゃ!歯を磨いてきない!」


ようやく、もそもそと立ち上がり台所を出て行くBooじーちゃ。
……どうやら、同じことを三回は言わないと通じなくなったきてようである。
だが行動に移ったからといって油断はならぬ。
トイレを見るたび用をたそうとするBooじーちゃ。
洗面台に向かう前にトイレに入り、出てきてライトを切ってふりかえり。
トイレの戸が目に入ったとたん、またもやライトをつけてトイレに突入してゆくBooじーちゃ。
ナワバリ確認?


職場じゃ三回じゃきかないほど、同じことを何度も行ってくるこんつわ的お客もいるのだが。





いづれにせよなんだかなな話である。
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