KAGOSHIMA SALT FAMILY soul diary
我等海一族、狙うはショアからの巨魚。 CONTACT : unkoking@goo.jp
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ルアーメーカー『UZU』のHP ニーナ氏が生み出すルアー達は、いつも「自然の法則」の中にある。この法則の中で「UZU」のルアーを泳がせたとき、魚達は自然とルアーを選んでくれる。その圧倒的な威力を是非味わってほしい。
YAMBAL ART CRAFT
ルアーメーカー 『YAMBAL ART CRAFT』のHP オフショアイメージが強いが、ショアでもキッチリ釣果を叩き出す。仕上げの美しさが、妥協の一切ないモノ造りへの姿勢を物語っている。その美しいルアーがボロボロになっていくのが、何故か嬉しくて仕方ない。
EXTREME LURE
ルアーメーカー 『EXTREME LURE』のHP 堤防GTでの使用のみを目的に造られ、オフショアでは使えないとビルダー自ら断言するGTポッパー「ギコポップ」は有名。この「ギコポップ」に流れる頑なな精神は、他のルアーにも脈々と受け継がれている。
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THE DORADO ADDICTION -battle of the rocky shore- 3
ショアシイラ
/
2007-11-27 09:08:29
2007年10月
14:10 シイラの回遊に気づきシャバジグを打ち込む。
軽くジャークを入れながら引いてくると数匹がチェイスしてくる。
その内の1匹がアタックしてくるが、手元に衝撃が伝わるだけでフックアップに到らない。
直後に
「ッシャ! ヒットォーーー!!」
の声。
振り向くとまたまたこの人が掛けている。
絶好調! ヨッシーさん。
ドラグ音を響かせシイラが走る。
「オラァァァァーーーーーーーー!!」
相変わらずの絶叫と共に磯上を右へ左へ移動しながらシイラを寄せてくる。
瀬際の抵抗に多少手を焼いたが、始終安定感のあるファイトを披露してくれた。
最後はAGさんによりギャフが打たれランディング。
110センチ 8.4kg
15:00 AGさんがタイムアップ。一足先に撤収。
「ガンバってね~!」と、ニコやかに19kgの獲物を担いで帰って行った。。。
AGさんの予想では
夕方の回遊の方が型も群れもデカい
とのこと。
15:10 アゴ船が目の前に迫ってくる。
そのアゴ船を眺めていると、左側からシイラの群れがアゴ船へ向かって回遊してきた。
自分の左側に居たヤマさん、右側に居たヨッシーさんも同時にシイラを確認したようで、ほぼ3人が同時に叫んでいた。
「シイラ! シイラァーーー!!」
そして、一斉射撃!
まずはヤマさん。
「ヒットォーーー!!」
その声を聞きながら、次に自分。
「ッシャ! ノッタァァァーーーー!!!」
と同時にヨッシーさん。
「オラ! キタァァァーーー!!」
3人の声が重なる。
この3人同時ヒットの危機を一瞬で察知したのが、自分の後ろに立っていたナガッさん。
曰く
「目の前約20mに迫るアゴ船、立ち位置の近い3人の同時ヒット、サポートは自分一人・・・どうしよう」
自分はシイラが確実にフッキングしたと同時に左のヤマさんと右のヨッシーさんの状況を確認し、後ろを振り返りナガッさんと目が合う。
この間、リールをガンガン巻きながらロッドに伝わる衝撃とギッチリ締めこんだドラグからラインが出ていないこととで
「イケる!」
と判断。
再び前を見て綱引きファイトに移行し、一気に寄せたシイラをそのままブチ抜いた。
ヒットからランディングまで5~6秒。
宙に舞った青いシイラをそのままタイドプールにブチ込む。
フックを外す間もなくラインをフリーにしたタックルをナガッさんに手渡し、逆にナガッさんからはギャフを受取って今にもランディングできそうなヤマさんのもとへ走る。
寄せ波とシイラの突っ込みにタイミングを合わせてギャフを打とうと試みるがなかなか上手く打ち込めない。
水際まで降りて行っている自分は、膝の上まで這い上がってくる波にビビりながら何度もチャレンジするがギャフが掛からない。
そこでヤマさんは一際大きな寄せ波でシイラを磯の淵にズリあげてくれた。
そしてすかさず自分がそのシイラをハンドランディングして無事キャッチすることができた。
ヤマさん、すんません。来年はギャフ打ち特訓してきます。。。
ふぅ~・・・と一息つく間もなくあの人のことを思い出した!
はっとして見渡すが姿がない。
「お~い! こっち○☆×▽□△★てーー!!」
岩山の向こうから叫び声がする。
慌てて駆けつけるとヨッシーさんがドラグをギャンギャンいわせながらファイト中。
沖で跳ねるシイラを確認すると・・・相当デカい。。。
ヨッシーさんは既に息があがっている。
結構手こずっているようだ。
自分はブレイク時の転倒に備えてヨッシーさんのすぐ横で背中をサポートし、ヤマさんとナガッさんはシイラの動きに合わせて指示や檄を飛ばす。
ヨッシーさんもそれに応えるべく移動を繰り返しながらラインを回収していく。
瀬際まで寄って来たシイラは例に漏れずジャンプと潜行を繰り返しながら激しく抵抗する。
自分はギャフを片手に磯を水際まで降りていき、潮を頭から被りながらヨッシーさんとタイミングを合わせる。
間近で見るとこのシイラ、マジでデカイ。
十数回に及ぶタイミング合わせでようやくギャフを打ち込むことに成功。
「ヨッシャーーー!! 入ったーーーー!!!」
「ッシャーー!」
「ヒューー! お疲れーーー!!」
と浮かれていたのもつかの間。
水から引き揚げたシイラは半端なく重い。
AGさんの19kgも自分がランディングしたが、それに匹敵する重量感だ。
しかもランディングした位置がかなり低い位置で、安定した場所まで4m以上登らなければならない。
片手にシイラをぶら下げて一気に磯を登るべく2~3歩登り始めた時に悲劇は起きた。
暴れだしたシイラに成す術もなく、獲物を落下させてしまう大失態。
ヨッシーさん、ごめんなさい。
そして皆さんごめんなさい。
来年はギャフ係として修業し直してきますので、どうかご勘弁を。。。
ブチ抜いたシイラ。 105cm 6.5kg
この後、シイラの回遊は凄かった。
大型のシイラが群れをなしてガンガン押し寄せてきた。
しかしバイトが浅いのかヒットに持ち込めてもバラシが多く、居残りメンバー4人は誰一人キャッチすることはなかった。
17:00 波、風共に激しくなりココで撤収。
今年のショアシイラはこの1回のチャレンジで終了。
「福岡」「佐賀」「鹿児島」のコラボ、楽しかったっす!!
しかし釣果としては、自分は全く満足できていない。
ヒットは数え切れない程あったのに、バラシとブレイクの山を築いたこの釣行は、むしろ悔しい経験となった。
後日、ブレイクの原因が判明したが愕然とする内容だった。
「まだまだ修行が足りません。」それを痛烈に感じる旅でした。
今回の『鹿児島組』の主役は間違いなく
ヨッシーさん
。
来年からは
エース
として頑張って頂きたい!
今年、不甲斐無かった
「海一族」
は、来年から
「ギャフ係り」
と
「声出し」
として頑張らせて頂きます。
最後に、今回最もお世話になったAGさん、
「ありがとうございました! そして、巨シイラおめでとう!!」
来年もヨロシクーーー!
TACKLE-1-
ROD : MC works' RAGING BULL 100XR (PROTO)
REEL : DAIWA SALTIGA-Z 4500
LINE : YGK YOZ-AMI GALIS ULTRA JIGMAN X8 #4 62Lbs
LEADER : VARIVAS SHOCK LEADER NYLON 130Lbs
TACKLE-2-
ROD : ZENAQ DEFI MUTHOS DM100HHH Z-tune GTcustom
REEL : DAIWA SALTIGA-Z 6000 + 6000GT SPOOL
LINE : ZENAQ JIGGER TRUST #6 60Lbs
LEADER : VARIVAS SHOCK LEADER NYLON 130Lbs
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エギング -崖イカ-
エギング
/
2007-11-19 12:43:01
2007年11月17日
5:00 出撃。
まずはパチ狙いでポイントに入る。
まだ夜が明けていない時間にも関わらず、餌師がいっぱい。
いつもなら日が昇ってからポツポツやってくるので、これは完全に予想外。
少し移動して普段滅多に入らないポイントへ。
ココは干潮時にしか入れないし、帰るタイミングを間違うとずぶ濡れになってしまう。
この時期にずぶ濡れになると漏れなく鼻水&熱発のハッピーセット決定なので、できるだけ入りたくないのだが仕方がない。
スパイクをガリガリいわせながら先端まで行き、海の様子を伺う。
波はなく潮は澄んでいるが流れていない、しかし手前のブレイクライン沿いにはベイトが溜まっている。
頼みの綱はこのベイトだけか・・・
ルアーはいつも通り突撃専用『
UZU
/
ラッパのジョニー
』。
フルキャストして丹念にポッピングしていく。
7:00 少し沖にやっと微かな潮目ができ始めた。
その潮目を中心にポッピングしていると、10m程沖で遂に出た。
派手なポッピングに続く連続した移動距離の短いポッピング。
そしてステイ・・・
シュボッ!!
小さいネイゴがバシャっと出るのとは違い、結構派手に出た。
3~4kgはありそうなのが横から飛び出してきた。
手に衝撃が走ったが重みを感じない。
フッキングしていないことをとっさに悟り、超ショートポッピングを1発入れて再バイトを待つ。
が、再バイトしてこない。
そのまま暫くステイさせた後に、再びショートポッピングで誘うが反応は無かった。
それから熱くなって『
ジョニー
』を投げ倒したが沈黙が続くばかり。
そしてふと我に返り後ろを見ると、ハッピーセットがすぐそこまで近付いていたので慌てて避難。
他のポイントも見て回ろうとウロウロするが、どこも餌師が入っている。
途中、ウェーダーを履いたアングラー2人組が釣りをしており、そのウチの1人と話をしたが「カンパチを狙っているが、釣れていない」とのこと。
9:30 カンパチを切り上げ、エギングへスイッチするべく車に戻る。
イカポイントへ向けて移動。
車を停めて、藪を抜け林を抜け岩を登って崖に到着。
崖を5m程降りた所に足場を確保。
潮は澄み波もなくベイトが湧いている。
タックルをセットしていつものエギ
「YAMASHITA エギ王Q OLK 3.5号」
をキャスト。
海に向かって左側手前はシャロー、右にいく程そして沖にいく程深くなる。
海中に多数沈んでいる巨大な岩の周りを1つ1つ丹念に探っていく。
2段シャクリと小さなダート、そしてカーブフォール。
着底寸前に手元に明らかなアタリを感じ、一呼吸置いて大きくアワセを入れる。
ズシッとした手ごたえと同時にドラグが鳴る。
ドラグ設定はキツ目なのでドラグが鳴ったことに多少驚いたが、「こいつはデカイ」と確信した。
結構抵抗も激しくて、ワクワクしながら浮かしてみると・・・「あれ!?」
意外と小さい500g程度。。。
デカイと思ってたのに・・・
イカもファイトは個体差が激しいのかな。
この後はポツポツと200~300gを5杯くらい掛けたが全てリリース。
12:30 アタリがなくなり、ベイトも見えなくなったので撤収。
カンパチは悔しかったな・・・
でもイカが釣れたから良かった。。。
SHORE JIGING TACKLE
ROD : MC works' RAGING BULL 100XR (PROTO)
REEL : DAIWA SALTIGA-Z 4500
LINE : YGK YOZ-AMI GALIS ULTRA JIGMAN X8 #4 62Lbs
LEADER : VARIVAS SHOCK LEADER NYLON 130Lbs
LURE : UZU F1-SPORTS FISHING lab. ラッパのジョニー(PROTO)
HOOK : OWNER C'ultiva ST-46 3/0
EGING TACKLE
ROD : DAIWA INFEET EG86I
REEL : SHIMANO ULTEGRA 2000
LINE : YGK YOZ-AMI NITLON SW PE Slim Type Dyneema GesoX #1.0 12Lbs
LEADER : DUEL H.D.CARBON PRO100 #3.0
EGI : YAMASHITA エギ王Q OLK 3.5号
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THE DORADO ADDICTION -battle of the rocky shore- 2
ショアシイラ
/
2007-11-02 16:10:53
2007年10月
人はやはり実戦の中でこそ、急激に成長するようだ。
11:10
「ッシャ! キターーー!!」
の声。
声の主はヨッシーさん、この余裕を見よ!!
カメラを向けるとこの笑顔!
クリックするとデカくなるよ(o^∇^o)ノ
本日2発目のシイラファイト!
1発目はシイラのパワーとスピードに翻弄され、足下まで寄せたが痛恨の根擦れブレイクで涙を飲んだ。
しかしこの2発目はシイラに翻弄されることなくファイトを楽しんでいる。
福岡産と鹿児島産の逝かれコンビ。。。
クリックするとデカくなるよ(o^∇^o)ノ
余裕があるから「シイラはそんなに引かないのか?」というとそうでもない。
シイラのパワーでロッドはこんな具合。
クリックするとデカくなるよ(o^∇^o)ノ
余裕をかましていたのはシイラを沖に向けて走らせていたこの辺りまで。
ある程度寄せてくるとシイラは横に走り出す。
するとアングラーは磯上を移動しながらのファイトを強いられる。
「もっとこっちに!」 「足下足下!!」 「周った周った~!」 「ラインテンション気を付けて!!!」
全員がヨッシーさんの一挙一動を見守りサポートする。
ヨッシーさんは瀬際で暴れまくるシイラと必死に闘いながら絶叫している。
「ッシャーーー!!」 「オラァーーー!!!」 「獲ったるぞー!!」
「ナメンナーーーー!!!!」
この絶叫を必死だった本人が憶えているかどうか・・・
ヒットからおよそ7~8分のファイトでAGさんによりギャフが打たれ、闘いは終わった。
ヨッシーさん、初ショアシイラ。メーターオーバー8kg超!
クリックするとデカくなるよ(o^∇^o)ノ
正直ホッとした。
鹿児島から350km以上離れたこの地まで引っ張ってきておいて、ボウズでは申し訳が立たない。。。
今回どうしてもヨッシーさんにはシイラを獲ってほしいと願っていた。
ヨッシーさんが憧れ続けていたショアシイラの、言葉にできない過酷さと喜びを衝撃と共に体験して欲しかった。
さて、そろそろ自分も釣りたい。
先程からバイトはあってもフックアップしないか、フックアップしてもポロリの連発だ。
AGさんとヨッシーさんは余裕なのか岩陰で談笑している。
余裕のない自分はひたすらキャスト。
シイラが跳ねなくてもアゴが跳ねなくても、とにかくキャストし続ける。
すると50キャストに1~2回、沖を通りかかったシイラがルアーにチェイスしてくる。
しかし活性が低いのか手前10m程でことごとくUターンしていく。
シイラから自分が見えないように瀬際から数歩さがってみると、多少反応が良くなったがドカンとバイトしてくることはなくショートバイトを繰り返すのみ。
12:10 さすがに疲れたので昼飯。 釣れてなくても天気のイイ日に磯上で食う昼飯はやっぱり美味い。
12:30 食うだけ食ったら再びタックルを手に海へ。
昼を過ぎるとシイラの回遊が減り、みんなまったりとキャストしている。
AGさんなんぞは「サワラが跳ねた~」とか言ってサワラを狙って小さめのジグをキャストしている。
と、その時、ヨッシーさんの声。
「AGさん、そっち行きましたよ!!」
直後にAGさんの怒声。
「ッシャ! ヒットォォォ!!」
ヒットしたシイラが跳ねる・・・デカイ。
潮は沖へ向けて轟々と流れている。
その流れに乗ってシイラは猛然と走る。
ドラグ音が響きわたり、そしてそのドラグ音が鳴りやまない。
沖で跳ねるシイラは約100m先に見える。
このファーストランを止めて寄せに入ると意外とすんなり寄ってきたが、問題はここからだった。
磯が目に入ったシイラは再びもの凄い勢いで走りだした。
余裕で120mはいかれている。
このセカンドラン以降、ラインを回収しては走られるの繰り返し。
AGさんは磯上を無尽に飛び回りながらラインを回収していく。
ランに耐えるAGさん、キツそうでしょ(笑)
クリックするとデカくなるよ(o^∇^o)ノ
潮流に乗って左右に走りまわる大型シイラを磯上で相手にするのは予想以上に体力を消耗するようだ。
本人曰く「GTバリにキツい」だそうだ。
まぁ根に向かう魚じゃないから気は楽なんでしょうがね。
しかしそんな本人の苦労はよそに周りは大騒ぎ。
「ヒョーーー! デケェ!!」 「ウォ!走るーーー!!」 「はい、ガンバって~!」 「巻いて巻いて~!」
ハイテンション時のブレイクに備えてサポートに入る。
延々とポンピングを繰り返しやっとシイラが浮いてきた。
それでも瀬際での抵抗は激しくて、スリット沿いを左右に走りながら深く潜行していく。
自分はギャフを持って水際まで降りて行く、打ち寄せる波が自分の下半身を洗い飛沫が頭の上から降ってくる。
シイラに合わせて左右に移動しながら魚をコントロールするAGさんとタイミングを合わせて、なんとかギャフを打ち込むことに成功。
シイラをズリ上げるべく片手でギャフを持ち上げて磯を駆け上がる。
水から出たシイラの重いこと重いこと。
AGさん、イイ顔してるでしょ。
クリックするとデカくなるよ(o^∇^o)ノ
149cm 19kg!! こりゃデカイわ・・・
クリックするとデカくなるよ(o^∇^o)ノ
このサイズのシイラをショアから。
しかも堤防ではなく、磯から。
「足場、瀬際、潮流」どれをとっても磯が有利な点は何一つ無い。
この釣果を叩き出したAGさんに敬服するばかりである。
--つづく--
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THE DORADO ADDICTION -battle of the rocky shore- 1
ショアシイラ
/
2007-11-01 12:48:33
2007年10月
仕事中、携帯が鳴る。
着信を見ると、「NamariFightClub」AGさんからだ。
開口一番。
「サップ君、明日来ん? 絶対釣れるよ」
だそうだ。
一瞬面食らったが、すぐに返事をした。
「はい。行きます。夕方までには詳細を連絡します」
と。
切った携帯でそのまま「SWAT」ヨッシーさんへ連絡。
内容を伝えると、ヨッシーさん。
「はい。行きます。詳細が決まったら連絡ください」
と即答。
最後にウチのナガッさんに連絡。
「各所に連絡するから返事は少し待ってくれ」
とのこと。
が、すぐに折り返し連絡がある。
「行きます」
と。
同じ温度の仲間って素敵だ。
00:00 3人が集まり、タックルを1台の車に積み込み出撃。
ナガッさんの運転で高速に乗り、ひたすら北を目指す。
一昨年、ナガッさんと2人で挑んだ「堤防シイラ」が脳裏をよぎり、懐かしさがあふれる。
初めての土地で、初めての釣り。 不安で一杯だった。
それに比べ、今年は仲間が1人増えたうえに現地ではAGさんという心強い友人が待っていてくれる。
不安など無い。
来るべきシイラとの戦いに静かに闘志を燃していた。
02:30 鳥栖のジャンクションを通過し、車は西へ向かう。
04:00 途中、休憩を挟み、ほぼ予定通り「佐世保 大塔」のインターを降りる。
05:30 AGさんと落ち合い、初対面となるナガッさんヨッシーさんを紹介する。
その後、前日の状況と当日の予定を確認し、いよいよシイラを迎え撃つ戦場へと向かう。
-戦場-
『磯シイラ』開幕を告げる朝日が射す
そう。
ご覧のとおり、今年のシイラは『堤防』ではない。
『磯』
である。
『堤防』でのファイトはアングラー側にアドバンテージが多い。
足場の有利さは言うまでもないが、高い堤防上から魚に対して上方向にファイトするのは寄せるにしろ足下の突っ込みに対応するにしろとにかく有利である。
それに比べ
『磯』
は厳しい。
足場が悪いのは常識で、キャストするにも足場の確保が必要である。
ファイトに至っては、ほぼ目線の高さで魚と対峙することになり、寄せるのもきついがある程度寄せた後の瀬際のファイトが地獄である。
魚のランに合わせて移動しながら根をかわし、真下への突っ込みには瀬際までにじり出てラインを根から守らねばならない。
しかも相手はメーターオーバーの魚体で凄まじいスピードで疾走するシイラである。
06:30 戦場にて4人でタックルを準備していると、5人目のメンバーである佐賀のアングラー、ヤマさんが登場する。
AGさんの情報では2~3kgのサワラがよく釣れるとのこと。
全員がシイラが入るまではサワラを狙ってジグをキャスト。
暫くしてAGさんの「シイラだ!」の声で全員がシイラモードに突入。
速攻でジグをペンシルやポッパーに交換し、嬉々としてキャストを始める。
さあ、おいで~ シイラちゃ~ん♪
クリックするとデカくなるよ(o^∇^o)ノ
そして、遂にの
「ヒット!!」
の声。
声の方を見るとAGさんのロッドが曲がっている。
が、アワセを入れてシイラが走り始めた途端にラインブレイク。
高切れしたようで「バチーッ!」っとイイ音がした。
逃したシイラは文句なしの大型だったように見えた。
これを機にシイラの回遊が頻発し、それと比例するように磯上もヒートアップしていく。
そして先ほどのブレイクの汚名を返上するかのような雄叫び、AGさんの
「ヒット!!」
の声だ。
見るとロッドを立ててシイラを寄せている。
全員が
「イヨッシャーーー!!」 「ヒャッハァーー!!」
と奇声を発しながら駆け寄る。
大盛り上がりである。
ヤマさんによるギャフ入れ。
クリックするとデカくなるよ(o^∇^o)ノ
シイラの抵抗を鮮やかにかわし、無事にランディングされたのは、メスの110cm。
本日1本目。メーターオーバーの立派なシイラ!
クリックするとデカくなるよ(o^∇^o)ノ
09:10 自分の目の前にシイラの群れが回遊してきた。
「シイラ! シイラ!!」 「そっち行ったぁー!!!」
大声でシイラの回遊を告げ、ルアーを打ち込むと猛然とアタックしてくるがフックアップしない。
数回のトライでようやくフックアップした。
「ッシャーー!!」
叫びながらアワセを叩きこむと、あろうことかスッポ抜け。。。
シイラの移動方向へ移動しながらルアーを打ち込むがやはりフックアップしない。
しかし、このシイラの群れが移動した先に待ち構えていたこの男がやってくれた。
WBがひん曲がっている!
ナガッさんが掛けた!!
クリックするとデカくなるよ(o^∇^o)ノ
しかもいいサイズ!!
と、その時
「ッシャーーー! キターーー!!!」
この人もヒット!!
クリックするとデカくなるよ(o^∇^o)ノ
ナガッさんの更に向こう側にいたヨッシーさんのルアーにも喰った!!
こっちもいいサイズ!
シイラ初対決!
クリックするとデカくなるよ(o^∇^o)ノ
ナガッさんとヨッシーさんのダブルヒットで、その他3人はキャストをやめてサポートにまわる。
響き渡るドラグ音で磯上のテンションは急上昇!
シイラが疾れば絶叫! 飛べば絶叫!!
そんな中、AGさんはギャフを片手に始終ナガッさんをサポートしていた。(勿論ハイテンションで叫びながら・・・)
AGさん、ナガッさんより目立ってますって。
クリックするとデカくなるよ(o^∇^o)ノ
ナガッさんは波飛沫を浴びながらフルパワーでシイラを寄せている。
しかし、もうシイラはすぐソコってところでフックアウト。
あれほどしっかりフッキングしていたかに思えたフックが目の前でポロリ。
ナガッさんは暫し茫然としていた。
そして残るはこの男。
ショアシイラ初参戦にしてこのガチっぷり!
惚れぼれする後姿。
クリックするとデカくなるよ(o^∇^o)ノ
後で聞けば「一切余裕は無かった」らしい。
軽快なドラグ音を鳴らしてファイトするヨッシーさんを全員が見守る。
そしてサポートする。
「もう少しだ!頑張れ!」 「向こうにまわって!」 「足元、気を付けて!」
いよいよランディングだと、AGさんが瀬際でギャフを構える。
人影が目に入ったシイラはここから猛然と抵抗をする。
目の前でジャンプしたかと思えば、足下のスリットへ向かって潜航していく。
数回のジャンプと突っ込みをかわしたが、瀬際を横に疾しりながらの突っ込みに対処しきれず無念のラインブレイク。
シイラに合わせて磯の上を跳びまわりながらの懸命のファイトだったが、現実は厳しかった。
ランディング間際のシイラの最後の抵抗をどうかわすかが、この釣りのキーポイントとなるようだ。
シイラとの初ファイト、ランディング目前でブレイクしたヨッシーさんの肩で息をしながら悔しがる姿がやけに印象的だった。
--つづく--
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