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こども

2013-07-12 12:51:11 | 記事保守

「娘の臓器受けた子、抱きしめたい」 1歳半で脳死移植

  【岡崎明子】千葉県出身でシンガポール在住の会社員、小山徳道(おやまのりみち)さん(33)の娘、華乃(はなの)ちゃん(1歳6カ月)が脳死と判定され、腎臓と心臓の弁が現地で提供された。歌と踊りが好きな利発な女の子だった。小山さん一家は11日、華乃ちゃんの遺骨とともに帰国した。

 日本では2010年7月17日に改正臓器移植法が施行され、子どもからの臓器提供が可能になった。しかし、6歳未満からは1例だけ。今回は海外での提供だが、提供した側の家族が実名で取材に応じた例はこれまでにない。

 6月29日夕、一家が自宅のプールサイドでくつろいでいるときだった。華乃ちゃんの姿が見えないことに、妻(35)が気づいた。1~2分後、プールに浮かんでいる娘を見つけた。

 「はなちゃん、はなちゃん」。叫びながら、必死に心臓マッサージをした。唇は紫色。意識がない。救急車で病院に運ばれ、約40分後に心臓が動き始めた。だが、脳が激しく損傷していた。「脳死ということですか?」。小山さんの問いに、医師がうなずいた。

 それでも華乃ちゃんは顔色もよく、おしっこも出ている。大好きな「いないいないばあっ!」の曲を聞かせ、手を握って励ました。

 4日目、検査で脳に血が流れていないことが確認された。瞳孔も反応しなかった。医師は時間をかけて、脳死状態であることを説明した。その後、移植コーディネーターが声をかけてきた。「臓器提供に協力するお気持ちはありますか」

 そういう選択肢があることを、このとき初めて知った。だが迷いはなかった。妻も同じだった。「親にとって、子どもを失うことはあまりにもつらすぎる。同じ思いをする人が1人でも減って欲しいと思った」。華乃ちゃんが痛みを感じることはないという説明も決め手となった。

 頭では、娘の脳機能が戻ることはないと理解できた。でも「もしかしたら」という希望は捨てられず、脳死判定まで3日間、待ってもらった。夫婦で祈りを重ね、判定の現場にも立ち会い、少しずつ死を受け入れていった。

 脳死の正式宣告は7日午前11時。「今まで本当にありがとう」と別れを告げた。深夜に臓器摘出手術が始まり、翌朝3時に終わった。心臓の弁はまだ移植されていないが、腎臓の一つは他の子どもに移植されたと聞いた。

 「もし可能なら、その子に会いたい。そしてぎゅっと抱きしめて、『頑張って』と伝えたい」

     ◇

 〈シンガポールの臓器移植〉 1987年に施行された臓器移植法では、21歳以上、60歳未満は提供拒否を事前に保健省に届け出ない限り、脳死も含め死亡すると自動的に臓器提供者となる。人口531万の国で、過去5年間の心臓提供数は年平均3件(日本は20件)、肝臓は15件(同26件)。子どもの提供者数は少ないという。


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1 コメント

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この母親酷いだろ (てる)
2013-09-03 23:49:14
母親が見てないから死んだんだよ。
偽善者だろ!
ふざけた親だなw
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