「星座かまくら歌会」 2014年7月4日 於)鎌倉生涯学習センター
1、短歌の素材:
「小暗い谷戸の山法師の花」「降る雨の中のクチナシ」「高層マンションの窓」「出雲大社」
「夕映えに消すこだわり」「ポンペイの水道の蛇口」「雷鳴の響く街に気づくわれ」
「田が埋められ聞かなくなった蛙の声」「無学な首相」「濡れたビラの落ちた学園祭の後」
「クチナシの匂う道に思うわれの行く末」「打ち続く雨音への感慨」「兵器配備された故郷」
「知る人のない夕暮の寂しさ」「瀬戸内海を黒くしてやると言った人の行く末」
2・主な論点、
「美しい情景だが作者の位置が分からない」「雰囲気はいいが印象が結びにくい」
「発想に独自性はあるが表現が適切でない」「枕詞を安易に使うと失敗する」
「感想文ではいけない」「擬人法は不自然な感じがすることがある」「言葉は的確に」
「人に覚えられる歌を目指せ」「旅行詠は事実報告になり易い」「事実報告ではいけない」
「口語も磨いて使おう」「焦点が定まっているか」「読者に伝わるか」「場面が鮮明か」
「漢語が連なっても、時には読み易く韻律が整う」「古語の文法の間違いがないように」
「一首の独立性を考えよ」「分かり易いが物足りない」「状況は分かるが意図が伝わらず」
3、会の運営:
・今回は僕が司会者を務めた。なるべく多くの人が発言できるよう配慮した。
・数人が発言したのち、尾崎左永子主筆が総評をした。
・8月は休会とする。9月は、鎌倉の「婦人子供会館新館」で行う。
・参加者は閉会後、尾崎主筆を囲んで懇親会を行ったが、僕は「詩人の聲」を聞きに京橋のギャルリー東京ユニマテに行った。