岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

短歌・日本語・斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・社会・歴史について考える

「第17回:星座α」定例歌会

2013年09月14日 04時12分00秒 | 歌会の記録(かまくら歌会・星座・星座α・運河)
第17回「星座α」定例歌会 於)鎌倉浄妙寺 9月13日

 
 1、短歌の素材:

 「夕食の情景」「過去の記憶を顕たしめるロースマリーの香」「一日の仕事を終えた空白」

 「道一本へだてて明暗を分ける竜巻と過去」「真夜中の脳内に残る始末書の文字」

 「並木に差す晩夏の光」「夕暮のキッチンの心情」「三輪山参詣の感慨」

 「車中のゲージの中のを諭す娘」「読み終えた本を手に取り眠る子」「幼子の持つ線香花火」

 「風にもまれる百日紅の花」「雷雨の宿りの後の急ぐ家路」「夜の冷えに立つ川靄」

 
 「病む友を見舞う」「他愛なき喜び卵の盛り上がり」「いつか感じるであろう君への焦燥」


 2、歌会の方式:

 一首ずつ参加者が意見を言い、選者団(=3人)が講評。その後三首まとめて尾崎左永子主筆が講評する。


 3、主な論点:

 「ひとり飲み込みではないか」「シャレ過ぎではないか」「・・・『めく』は良くない」

 「言いすぎるとしつこくなる」「言葉は的確か」「読者に伝わる表現になっているか」

 「技巧が目立つと破れ目が見える」「特別な経験は読者の共感を得られない」

 「自分だけわかってもしようがない」「上手い歌よりいい歌を」「自分の息遣いを持て」

 「感じたことをパッと言う勢いの大切さ」「食べ物は旨く詠むのがよい」

 「日常の些事だけが並ぶとうるさくなる」「君、夫、友は言葉自体が甘い」

 「心理詠は単純が良い」「イ段の音の重なりはうるさい」


4、冒頭に尾崎左永子主筆より次の言葉があった


 「歌会では厳しい事を言うし、言われるが、へこまないで、自分の糧として欲しい」


 星座α「ホームページ」http://www.seiza-alpha-.jp
  ここに歌会の動画があり、入会も出来ます。



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