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オクトシティー正直村

おかしいな?変だな?と思った事を綴った駄文

経験でものを言う人は・・・やはり古い。

2006年11月03日 | Weblog

経験は過去のものである。

 あくまでも存在するのは現在であり現実である。歴史をひもといて現在を確証するための過去であり、現在のあるべき姿を本質的に理解し由来を確かにするものである。ところが、「経験でものを言う人」は過去の知識をそのまま押しつける。「過去はこうだった」「こうやったらうまくいった」「このように教えられた」等である。しかも経験のあるなしを権威と誤解して無理矢理押しつけようとし、場合によっては強制しようとする。困ったものである。

経験に頼らない人は、経験だけでものを言わない。

 昔と今の変化部分をちゃんと把握して、今現在を見つめてものを言っている。当然ながら昔の経験だけを根拠に押しつけたり強制したりする愚は犯さない。ただし、因って来たる所以をつまびらかにして、現在のあるべき姿を明確にできる説得力を持っている。過去の経験の知識はそのための要素として活用される。だからこそ、将来の方向を大きく誤ることもないし、ブレは少ないし、安全確実である。これが過去の経験豊富な人達の強みである。

経験でものを言う人は、細かいことにこだわる。

 細かいところまで昔と同じにして昔と同じ環境を作り上げようとする。結局は大所高所から考えていないし、現状には合わなくて拒絶されてしまう。細かいことであっても現代風にアレンジされていれば充分通用するはずなのである。考え方ややり方の本質は変わっていない。欠落しているのは現状のとらえ方である。現状を的確に捉えていれば自分の過去の経験は生かされ改善され修正され現在でも通用するものに進化されているはずである。過去の栄光にすがりついている暇はない。

反対に、経験のない人は、経験によって蓄積された知識と能力を大事にしなければならない。

 過去の経験や知識や能力を時代遅れとして価値を認めない人が多いが、過去の経験や知識や能力の中には将来を見通す重大なヒントが隠されている。当然ながら、そのまま適用したのではそれこそ「時代遅れ」になってしまう。これを現代風にアレンジする必要がある。そのためには、過去の経験や知識や能力を熟知することと、やはり、現状を的確に捉えて大所高所に立った洞察力に基づいたしっかりした信念と考え方を持つことだと思う。そうすれば、将来の方向を大きく誤ることもないし、ブレは少ないし、安全確実である。

こう考えてくると、経験のある人ない人ひっくるめてお互いに助け合わないといけない。

 どちらが抜けても危なっかしい。どちらも重要である。たとえ、今現在に原始人がタイムスリップして現代に存在したとしても、彼の語る経験は現代人の将来を見通す重要な知識となるであろう。そのためにわざわざ考古学という学問があるくらいである。それなのに我々は同世代に住んでいるにもかかわらず若輩者は年輩者を疎んじ時代遅れと煙たがり、年輩者は若輩者を経験不足の若造として馬鹿にする。最先端の時代が未来永劫輝き続けるためには少なくとも若年者も年輩者もすばらしい評価を下すものでなければならない。文化は使い捨てではない。2・3年もしたら廃れてしまうものは文化といえるものではない。

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