うえぽんの「たぬき鍋」

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応援歌にツッコめ!(巨人編)

2005-05-01 23:21:28 | 野球
さてトラックバック練習板、今回のお題は「最近聞いたor耳にした「音楽」を教えてください。」。う~ん、なんだろう。CDはほとんど買わないしなぁ。歌番組も全然見てないから、最新ヒット曲なんかわかりゃしない。「sakusaku」は見ていても、歌の部分はほとんど聞き流しちゃってるもんなぁ。

あ、聞いてるよ。野球中継で、各チームの応援歌を。

応援歌ほど、シンプルかつメッセージ性の強い音楽というのもないのではなかろうか。自分の応援するチームに何としても勝って欲しい。自分のひいきしている選手に活躍して欲しい。ディープなファンなら球団歌はもちろんのこと、各選手の応援歌も全て覚えておくのは基本であるとも言える。スタンドで、知らぬ同士がメガホン叩いてチャンチキおけさ…じゃなかった、応援歌を歌って、ひいきするチームの勝利を祈って一体化する。これはなかなかの充実感だ。中には「うるさいだけ」と敬遠される方もいるし、メジャー流の鳴り物なし応援を好む方もいるが、やっぱり個人的には応援歌のないスタンドなんてクリープを入れないコーヒーみたいなものである…すみません、クリープ使ってません。

そもそも、野球にはまりだしたのは応援歌に興味を持ったからである。小学校高学年の頃、周りはみんなディープな野球好きで、休み時間ともなると巨人や阪神の応援歌を口ずさむのだ。それが面白くて野球に興味を持ち、しまいには各球団の応援歌のデータを集めたり、カセットテープやCDなどを収集するのが好きになってしまった。次に挙げるのは、友人たちが歌っていた1985~1986年頃の巨人スタメンの各応援歌である。

♪走れ走れ 二塁ベースへ ラララ 光より速く ララ 青い稲妻
(1番・レフト・松本匡史)
♪それ行けそれ行け篠塚 首位打者目指して篠塚 右に左に篠塚 頼むぞかっとばせ篠塚
(2番・セカンド・篠塚和典)
♪楽をしてもクロウクロウ 苦労してもクロウクロウ お前が打たなきゃ 明日は雨 クロマティ
(3番・センター・ウォーレン・クロマティ)
♪嵐を呼べレッツゴーレッツゴー 勝利を呼べレッツゴーレッツゴー アーチを架けろ 輝く光浴びて それ行け辰徳
(4番・サード・原辰徳)
♪ラッキーセブンの凄い奴 鋭い打球をスタンドへ それ行け それ行け それ行け吉村
(5番・ライト・吉村禎章)
♪燃えろキヨシ男なら ここで一発キ・ヨ・シ かっ飛ばせよかっ飛ばせよ ライトスタンドへ
(6番・ファースト・中畑清)
♪それ行け弾けるパワー それ行け閃くセンス 右に左に流して ソレソレ岡崎
(7番・ショート・岡崎郁)
♪山倉ここらで一発流し打ち アーっと!驚くライトへホームラン
(8番・キャッチャー・山倉和博)
♪一球入魂 血潮が騒ぐ されど野球の 巨人の星だ江川
(9番・ピッチャー・江川卓)

一部公式の歌詞と違うところもあるのだが(詳しくは全球団応援歌データベースをご参照下さい)、友人たちはこう歌っていたのだ。当時はあまり気付かなかったが、結構ツッコミどころ満載だ。光より速く走れるわきゃないし、左打者の岡崎がどうやって「右に流せる」のかと問いたい。山倉はホームラン打ったら驚かれる始末(低打率だが当たれば大きいため「意外性の男」と呼ばれていた)で、江川ほど「一球入魂」だの「血潮が騒ぐ」だの泥臭い言葉が似合わない選手もいなかった。

しかし、なんと言っても一番ひどいのはクロマティだ。応援しているというよりおちょくっているとしか思えない。ダジャレもひどいが「お前が打たなきゃ明日は雨」って、なんだよそりゃって感じである。クロウもいい迷惑だったことだろう。しかし、もともと巨人の応援団が作る外国人選手の応援歌の歌詞は、どれもこれも不真面目だ。

♪上から呼んでもスミス 下から呼んでもスミス どこから呼んでもスミス ホームランホームランスミス
レジー・スミス(外野手)である。元バリバリのメジャーリーガーに対して敬意のかけらもない。本人が日本語を理解していたら、絶対途中でアメリカに帰ったであろう。ちなみに、この曲は後年、やはり上から読んでも下から読んでも一緒の石井雅博(外野手)に受け継がれた。断れ、イシイ!

♪天気雨降れ降れ お祭りだワッショイ ホームランでお祭りだ お祭りだ ブラッドリー
フィル・ブラッドリー(外野手)。チームのムードメーカーだったクロマティの後釜として期待された選手ということもあって、歌詞はバカバカしいまでに明るいが、本人は生真面目すぎてチームに溶けこめず、1年で帰ってしまった。本拠地で歌うならともかく、ビジターの屋外球場で天気雨降らしちゃまずいだろう。

♪南の国は花盛りだよ 花を摘めよ そのサウスポー
これは誰だか恐らくみんな知らないだろうなぁ。1992年だけ在籍した、ヨーキス・ペレスという投手の応援歌だ。もはや野球選手扱いされてない!どうせ活躍しないんだからこんなもんでいいだろうという作詞者の投げやり精神爆発である。まぁ、実際一軍で3試合しか投げずに、8月には帰国しちゃったわけだが。次も、やはり投げやり歌詞の最たる一曲。

♪人生は楽しくさ 陽気にサンバ 人生はVサイン 愉快にやろう
1991年だけ在籍した、ヘクター・デラクルーズ(内野手)。もうこれは野球を超えて「人生の応援歌」になってしまっている。まるで「野球だけが人生じゃないよ」と諭されているような…。そのせいかどうかはわからないが、彼もまた活躍することなく帰っていった。

今回は、巨人の古いものに絞って応援歌を紹介してみたが、比較的最近の選手のものや、その他の球団のでも、色々ツッコミを入れたい応援歌は枚挙に暇がない。いずれまた続編を書いてみたいと思う。
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4 コメント

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我がマリーンズから移籍した某投手は・・・。 (風爺ぃ)
2005-05-02 07:43:24
我がマリーンズから移籍した、某投手は、♪昼でも夜でもヒルマンよ~、とか言う歌詞でした(もう誰かバレバレ!)。彼は移籍後「ミスター違和感」と呼ばれ、不名誉な称号がついたまま、解雇されました。それでもマリーンズ時代は活躍したのになぁ。



「拝啓~」で有名な石井浩郎さんなんぞは、応援歌で「はたはた」が出てくる始末・・・いくら秋田出身だからって、そりゃないでしょう!
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Unknown (うえぽん)
2005-05-02 11:57:51
風爺ぃ様

それそれ!ホントにもう、マジメにやれってな感じですけど、そういった歌の方が覚えが良かったりするんですわね。次回はそのあたりもバッチリ網羅して書くつもりでおりますですよ~!
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懐かしひ・・・。 (みお)
2005-05-02 12:56:46
列挙された応援歌が場内を沸かせてたころ、よく巨人戦を見ていましただ。



SMAPが「光」CMで歌っている、「エイトマン」を聞いては、若き日のタツノリを思い起こしていたり・・・。
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Unknown (うえぽん)
2005-05-02 14:03:26
みお様

今でもケーブルテレビの「G+」で昔の巨人戦中継を流していたりすると、タツノリの「エイトマン」が聴けて「お~、♪光る海 光る大空 光る大地 ゆくぞ辰徳 若大将~」と思わず一緒に歌っちゃったりします(笑)。

応援歌がカセット化される際にオリジナル曲が作られてお蔵入りになったわけですが、他チームの応援団はお構いなしにいろいろな所から「パクって」まして、これがまた「どこからそんなヤツを…」というのが結構あって面白いんですねぇ。

あ~、今日もネタないし、これで引っぱるか…。
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