うえぽんの「たぬき鍋」

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ドラフトワッショイ・育成編「早く支配下登録されたーい!」

2005-12-04 17:22:17 | 野球・ドラフト「怪」説
今月1日、プロ野球の「第1回育成選手選択会議」が、コミッショナー事務局にて行われた。育成のために支配下選手枠(1球団70人以内)以外で「育成選手」「研修生」という枠を作る新しい試みで、今回のドラフトでは広島、巨人、中日、ソフトバンクの4球団が計6名の選手を指名した。日本ハムも育成選手獲得を目指していたが、指名を予定していた東京経済大・小林高也外野手(新潟・新潟明訓高出身)が既に就職が内定していたため、「社会人内定選手は指名できない」という日本野球連盟との申し合わせ事項などの問題もあって、指名回避という事態になってしまった。球団側は「(内定先の企業への連絡や交渉など)事前の準備がうまくいっていなかった。チーム内のいわば、連係ミス」と不手際を認め、本人と家族、学校関係者に謝罪するという騒ぎとなった。
まぁ、突然降って湧いたような制度であったし、なにせ導入が正式に決まったのがドラフト当日。それまではドラフトをやるかどうかすらはっきりしていなかったのだから、日本ハム側を一方的に責めるのもかわいそうな話ではある。しかし、一番ガックリ来てるのは当の小林選手だろうなぁ。これをバネに頑張って、2年後の指名解禁の日には、引く手あまたの大物に育つことを祈りたい。

育成選手…選手の育成を目的とし、球団の雇用枠を広げるための制度で、支配下選手をその年の6月末に65人以上保有した球団に限り、採用することができる。新人選手獲得には育成ドラフトを経る必要がある。ちなみに、自由契約選手や外国人選手は育成ドラフト不要で、自由に雇用が可能。育成選手は1球団5人までが二軍戦に出場でき、6月末までは身分を支配下枠に変更することができる。最低保障年俸は240万円。なお、3シーズン在籍した選手と、翌年度に支配下選手契約を結ばなければ自由契約となる。

研修生…各球団がテストなどで自由に採用できるが、契約金や年俸の保障はなく、二軍戦にも出場できないなどの制約がある。研修期間は原則として3シーズンまで。

今回晴れて指名されたのは、この6人!
※年齢は来年3月現在

★広島東洋カープ
1巡目…中谷 翼(なかたに・つばさ)内野手 右投左打 178cm75kg
21歳 宮城・仙台育英高-立命館大(中退)-四国アイランドリーグ・愛媛マンダリンパイレーツ
抜群のミートセンスと強烈な背筋力で叩き出す打球の力強さは、四国リーグで最もプロに近い野手と言われただけのことはある。走守も破綻はないだけに、心身共にもう一皮剥ければ、将来は一軍での活躍も見込めそうだ。

★読売ジャイアンツ
1巡目…山口 鉄也(やまぐち・てつや)投手 左投左打 182cm74kg
22歳 神奈川・横浜商業高-元・ダイヤモンドバックス1A
高校時代はエースとして活躍し、3年夏の県大会ではノーシードから勝ち上がってベスト8にまで食い込んだ。角度のある速球とスライダー、シンカーの切れ味で勝負する本格派だが、制球力アップがこれからの課題。

★中日ドラゴンズ
1巡目…竹下 哲史(たけした・あきふみ)内野手 右投右打 178cm75kg
22歳 愛知・豊田大谷高-名古屋商科大
大学の中村順司監督(元・PL学園高監督)が「フィールディング、スローイングの正確さ、捕ったときの安定感と、いいものがある」と認める守備力。課題である非力な打撃を徹底的に鍛え上げれば、大化けがあるかも?

2巡目…加藤 光教(かとう・みつのり)投手 右投右打 187cm80kg
23歳 秋田・秋田経法大付属高-法政大-中日球団職員
140キロ台の速球とシュート・スライダーが武器の大型右腕。肩を痛め大学3・4年では登板がなかったが、中日から誘いがかかり今春から打撃投手として働いていた。肩を完全に治し、憧れの一軍マウンドを目指す!

★福岡ソフトバンクホークス
1巡目…小斉 祐輔(こさい・ゆうすけ)内野手 右投左打 178cm84kg
22歳 大阪・PL学園高-東京農業大生物産業学部
名門・PL学園のクリーンアップの一角を担い、大学でも1年から堂々の4番を務めたスラッガーで、ヘッドスピードの速さは抜群。目標とする選手は、これからチームの先輩となる松中信彦。後継者となれるか!?

2巡目…西山 道隆(にしやま・みちたか)投手 右投右打 182cm75kg
26歳 愛媛・松山商-城西大-昭和コンクリート-カナダ独立リーグ・ウィニペグ-四国アイランドリーグ・愛媛マンダリンパイレーツ
昭和コンクリート休部後、投げられる地を求めてカナダ、四国リーグと渡り歩いた苦労人。MAX150キロ台の速球が武器である。プロへの夢が繋がっただけに、一日も早く支配下登録選手になって、一軍で活躍を見せたい。

※なお、巨人から戦力外通告を受けていた平岡政樹投手(2年目・徳島・徳島商業高出身)と横川雄介捕手(3年目・東京・日野高出身)が、この制度を受けて育成選手として再契約されることになりました。二人とも良かったね!
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