ホークス退団を発表した内川聖一だが


gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/kyodo_nor/sports/kyodo_nor-2020110101002105

 ホークスの内川聖一が他球団での出場機会を求めて、今シーズン
限りで退団という事になった。

 11年にベイスターズからFAでホークスに移籍した内川は中心
打者として活躍し昨年まで9年間で6度のリーグ優勝と4度の日本
一に貢献したのだが、今シーズンは開幕から2軍でプレーし3割を
越える打率を残したものの1度も1軍に昇格する事なくシーズンを
終えていた。

 例によってメディアは感情論を前面に押し出した報道ぶりだが
正直言って移籍以来チームに貢献していたとはいえ、いつまでも
力の衰えたベテランを置いておくというのはチームにとってはマ
イナスだ。

 アベレージヒッターの内川は17年まで3割近い打率を誇ってい
たのだが、18年以降の打率は2割台半ばぐらいに落ち込んでおり
衰えを感じさせていた。

 年齢も来年で38歳になるので成績が落ちても上がる可能性は
ないし今シーズン2軍で3割を打っていたとはいえ、それ以外は
HRが
1本で打点も17と決して高くないわけだ。

 なによりチーム自体が中心打者の柳田悠岐も32歳とベテラン
の域に入っている事などを
考えると、世代交代の時期に入って
いるという要素も大きかっただろう

 逆に内川自身もチームでの出場機会がないのなら自分を必要と
しているチームに移籍する方がいいわけで、契約するチームがな
ければ引退というのがプロ競技のシンプルな価値観ではないか。

 チームの功労者を蔑ろという感情的な意見を言うファンもいる
ようだが思えば左のセットアッパーとして大活躍した
森福允彦は、
16年オフにFAでジャイアンツに移籍する時に球団は慰留しなかっ
たのを‘まだまだやれるのに慰留しないのか’という批判があった。

 ところがジャイアンツでは移籍初年度こそ30試合に登板したも
のの、それ以降はパッとせず逆に森福が出た事により嘉弥真新也
が台頭して左のセットアッパーの穴があっさり埋まっている。

 ファンはどうしてもいい時の森福のイメージで見ているので大
事な場面で投げさせてもらえないのを‘なぜ森福を使わない’とい
う論調になるのだが、首脳陣にしてみると現状が分かっているの
で慰留はしなかったという事だろう。

 仮に今シーズン内川が1軍でプレーし続けていれば今シーズン
ブレイクした栗原隆矢が活躍した可能性は低く、だからといって
2軍で飼い殺しになるよりは必要とされる他のチームに移籍する
方が本人のためにもチームのためにもいいと思うのだ。

 強いチームはこういった時には非情とも思える編成をするわけ
で、チームが勝ち続けるためには絶対に必要な要素だから割り切
るというのが大人のファンではないか。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 初代ジェーム... キングコング... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。