ボクシング観戦でTVに映った

　19年前の昨日、10月18日に後楽園ホールでボクシング
観戦に行ってTVに映ってしまった。
　88年6月27日に、張正九に挑戦して敗れた大橋秀行の
再起戦がメインの試合。
　相手は、フィリピンのロニー・セミザという格下相手
だったので何ラウンドで倒すかが見所で、大橋の強打が
生で見られると思ってワクワクしていた。
　試合が始まると両者の力量差は明らかで、KOは時間の
問題と思われた。そして迎えた3Rに、大橋が左で脇腹を
打って右を打ち込もうとした時に突然セミザがダウン。
　そのままカウントアウトされKOで再起を飾ったのだ。

　当時、大橋といえば右ストレートの強打が有名で、実際
6月の張戦でも15回の防衛に成功した名王者を このパンチ
で一旦グロッギーにしていた。
　当然’いつ右が火を噴くか’と思いつつ観戦していた
ので、左の脇腹打ちでまさか倒すとは思わなかった。
　そこでフィニッシュブローを確認するため、放送席で
流されるVTRを見に行ったのだ。
　勝った大橋が放送席でインタビューを受けていてモニ
ターをみんなで見ていたのだが・・・・・
KOのVTRが流れる前は映ってなかったのに、VTRが終わると
しっかり私が映っているではないか！

　帰宅して録画中継を見ると、しっかり映っていた。
　翌日から何人かのお客さんに「アンタ大橋の試合見に
行ったでしょう、映ってたよ」と言われた。
　しかもこの試合はTV朝日の番組だったので、地元の福岡
でもOAされていたのだ。
　おかげで家族や友人達から「オマエこの間ボクシングの
会場で映っとたぞ、行ったんやろう？」と電話などで口々
に言われるハメになった。

　ただ右強打が持ち味だった大橋が、この試合から左アッ
パーの脇腹打ちをマスターし、もう１つの武器にした。
　そして日本人世界挑戦の連敗を止める世界タイトル奪取を
果たしたパンチが、まさしくこの左アッパーの脇腹打ちだっ
たのだ。
　私はある意味、大橋のボクサーとしてのターニングポイ
ントを見ることができたわけで凄く幸運だった。
　なおもう1つ、この試合観戦で嬉しかったのが解説の元世界
王者の沼田義明と実況の銅谷志郎アナと帰るエレベーターで
一緒になり、ちょっとした雑談ができて握手までしてもらえ
た事だった。

　ただし1週間後は、箱根での新人研修（H○T)で大いに絞ら
れる事になるのだが・・・・・