川崎麻世について

 今月1日深夜にOAされた牙狼の9話・化粧に川崎麻世がかつての二枚目俳優
・高峯龍之介役としてゲスト出演していた。
 
 歳を取って劇場の清掃係に落ちぶれていて話題づくりのために主役としてロック
シンガーを起用する会社の姿勢に疑問を持ってボヤいていたのだが、そこにホラ
ーが取り憑いて若さを取り戻し・・・・というストーリーだった。

 このEPで特筆するべきはホラーに取り憑かれた龍之介が劇場の舞台を使った
鋼牙との戦いで従来の騎士だけでなく玉三郎的な女形や京劇風などの七変化
とも思える姿に替えながら鋼牙を翻弄するシーンだろう。

 こういうキャラを堂々と演じる事ができる川崎麻世の実力には感心したし、劇団
四季のキャッツをはじめとした舞台で活躍しているのが頷けた。

 思えば川崎麻世の存在を初めて知ったのは中1の時でクラスの(男連中に人気
のない)女の子達がキャーキャー言っていた頃からで、イケメンではあるが見る
からに軟弱そうな雰囲気や名前から‘麻世’などと女のような名前なので みんな
からバカにされまくっていたし決して好まれる存在ではなく‘そのうち消えるやろう’
と言っていたのだ。

 その後NHKのサンデーズなどでアイドル的な存在としてTVで見かけたりして
いたのだが、80年に田原俊彦や近藤真彦らの‘たのきん’トリオあたりが売れ始
めた頃から予想通り影が薄くなってきていた。

 ところが83年にスポーツ紙で劇団四季のキャッツに出演という記事で久しぶりに
見たのだが、そこから本格的な舞台俳優というイメージで見るようになり90年代
以降は妻であるカイヤに虐げられている恐妻家というキャラになってしまった。

 だから牙狼の予告編で川崎麻世の姿を見た時に‘次回の話は面白いかも’と
思って期待していたら予想以上に面白く、特に落ちぶれながら冒頭に登場する
実力のないのに主役を演じるアイドルを見下すような事を言うシーンはアイドル
時代の自分の姿に言っている気がした。

 思えばデビューして35年経ち50歳近くなっているのだが、しっかりとキャリアを
積んで いい役者になったなと思うのだった。

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