禍特対とSGM

 先日ミラーマン終了50年周年記事の中にミラーマンが初期設定の
ままだったらという記事に‘SGMが非武装組織のままがよかったのに’
というコメントがあったのだが、以前から記しているように御手洗
博士が作った私的な分析組織だからリアルさを強調するなら余計に
武装するわけにはいかないと思う。

 その設定を受け継いだのがシン・ウルトラマンの禍特対ではない
かと思うし、禍威獣対策の指揮権を受け継いで作戦を発案し実行さ
せるのは自衛隊というのは初期のSGMが実際に行っており高感度レ
ーダーでインベーダーの宇宙船を補足し航空防衛隊にスクランブル
を要請していたのが印象的。

 もっともシン・ウルトラマンの対ネロンガ&ガボラ戦や、ミラー
マンの対アイアンなど通常兵器は通用しなかったが。

 庵野秀明監督版であるシン・ゴジラやシン・ウルトラマンの世界
ではTVシリーズの科学特捜隊やウルトラ警備隊のような超兵器を持
った専門の防衛チームは登場せず基本的に通常兵器で戦う。

 だから84ゴジラも当初は通常兵器でゴジラと戦う予定が超兵器で
あるスーパーXを登場させる事になったのだが、シン・ゴジラを見て
いるとスーパーXを出さずとも通常兵器のみで勝負にはなっていた。

 それを考えるとミラーマンの世界でも対インベーダーは改良版の
通常兵器で勝負できるようにし、それを開発するのがSGMを中心と
した科学者グループといったような位置付けにすればSGMを非武装
組織とする事も可能ではあっただろう。

 とりあえずインベラー編では戦車などの陸戦部隊が地獄谷で建設
中だったインベーダーの基地を急襲し損害を与えているのを見ても、
それなりに通常兵器でもダメージを与えられるのだからSGM非武装
論も悪くはなかったはずだ。

 それができなかったのが皮肉にも第2期ヒーローブーム真っ最中と
いう時代の事情が絡んでいたので、どうしても派手な展開になるし
超兵器も登場させざるを得なかったのだろう。

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