2024 夏の甲子園・第3日=金足農旋風ならず

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https://news.goo.ne.jp/article/sponichi/sports/sponichi-spngoo-20240809-0205

　大会3日目の注目カードは第2試合の金足農ー西日本短付。

　6年前の18年に準優勝した時のエース吉田輝星の弟・大輝を福岡
県予選7試合中6試合で2桁安打を放ったし、特にプロ注目の福大大
濠・柴田を撃ち込んだ西短打線が攻略できるか。

　第1試合は予選でチーム打率,332を誇る17年の優勝校・花咲徳栄
打線に、初出場の新潟産大付がどこまで食い下がれるか。
　花咲徳栄は投手力に若干の不安を持つだけに、付け込めるか。

　第3試合は切れ目のない打線と堅い守りを誇る菰野と久しぶりの
出場の南陽工の対戦で、最近では珍しい公立校同士の対戦だが津田
恒美を擁して初出場し唯一の勝利を挙げた78年の相手は同じ三重の
宇治山田商だったのであやかれるか。

　第1試合：花咲徳栄 1ー2 新潟産大付　

　2回に徳栄はヒットで出塁した4番が盗塁と中フライで3塁に進み、
6番の犠牲フライで先制する。

　2回以降毎回ランナーを出していた新潟は6回にヒットで出塁した
4番を7番の2ベースで返して追い付くと、7回にはヒットで出塁した
1番を4番のタイムリーで返して逆転。

　5回まで6安打を放っていた徳栄は6回から登板した田中から1安打
1死球に抑えられ、8回&9回は6人で終わった。

　ヒット数は11ー7と新潟が上回っていたし3回以降は完全に新潟が
押していた展開だったため、徳栄にすると前半でたたみかけられな
かったし5回に2アウト1・3塁から徳栄が仕かけた盗塁を2塁で刺すな
ど新潟は思い切りも良かった。　

　第2試合：金足農 4－6 西日本短付　

　1回に西短はヒットで出塁した1番が暴投で一気に3塁へ進み2番の
タイムリーで先制すると2回以降毎回ランナーを出していたが、5回
に2番のヒットから連続四球でノーアウト満塁から5番の犠牲フライ
と6番&8番の連打で一挙4点を追加し抜け出す。

　8回には四球で出塁した1番をバントで送り3番のタイムリーで6点
リードするが、9回に金農は2番からの3連打と5番の犠牲フライに3
ゴロエラーで3点返すと7番のタイムリーで2点差まで追い上げ9番も
歩いて同点のランナーを出すも1番が倒れて反撃もここまで。

　9回の金農の反撃は素晴らしく8回に6点目が入ってなければ厳しく
なっていた展開で、5－0になった直後の6回に8番&9番の連打でノー
アウト1・2塁から1アウト後に2塁ランナーが牽制で刺され無得点だっ
たのが分岐点になった感がある。

　第3試合：南陽工 2ー6 菰野　

　1回に菰野は1アウト後2番が歩いて3番のヒットで1・3塁から4番の
投ゴロ併殺崩れで先制すると、3回に1アウトから3番&4番の連打に
エラーが絡んで2点目が入り4回にも7番&8番の連打とバントに1番の
遊ゴロで3－0とリードを広げる。

　すると6回にも7番のヒットと8番の四球に9番が送った1アウト2・3
塁から1番の2ゴロエラーと2番の1ゴロで2点を追加すると、9回にも
ヒットで出塁した4番を6番の2ベースでダメ押し。

　南陽工は7回に3番&5番の連打と6番＆7番が連続四球で押し出し、
更に8回にも2アウトから3番&4番の連打で1点づつ返すが遅かった。

　ヒット数は菰野打線が11安打放つなど、攻守に圧倒した形だった。