山中が8度目の防衛=辰吉次男はデビュー戦飾る―WBCバンタム級(時事通信) - goo ニュース
今日大阪府立体育館で行われたWBCバンタム級タイトルマッチで
王者の山中慎介は23戦全勝の挑戦者ディエゴ・サンティリャンに
7RでKO勝ちし8度目の防衛に成功した。
試合前の予想では10cmほどのリーチ差で上回る王者に対し死角
から飛んでくる挑戦者の右が意外に怖いという印象だったし、
全勝ではあるものの下位の挑戦者相手にビッグマッチを望む山中
の心のスキが出ると危ないなとは思っていた。
試合が始まると山中の右が試合を支配し体を振りながらインサ
イドに入ろうとする挑戦者を寄せ付けないどころか、この右で
左目下を腫らしたり鼻血を出させたりして完全に差し勝っている
感じで試合は進む。
時折 挑戦者も右アッパーを含めた、いきなりの右で応戦する
ものの冷静に王者が捌き試合は完全に山中ペース。
迎えた6Rに遂に王者の左が火を吹きダウンを奪うと、7Rにも
2度目のダウンを奪ってKO勝ちという結果で正しく完勝だった。
‘神の左’といわれる左ストレートを最大の武器としている
山中だったが前回の防衛戦では距離を詰められて左を封じら
れてダウンは奪ったものの判定に持ち込まれたので、今回も
挑戦者が同じ事をやって来た時にどう対処するかが注目
だった。
今回は右ジャブがこれまでになく多彩で結果的に挑戦者の
接近を阻むだけでなくダメージを積み重ねていったわけで、
ここまで右をしっかり使えれば1ランク上のレベルに上がれ
たと思う。
こうなると年内に海外でのビッグマッチに臨んで欲しいと
思うし、それを実現させるのが帝拳ジムサイドの義務になる
のではないだろうか。