19年前の蒲田にて

 19年前の今日、5月28日は土曜日だった。
 当時ネモトでシェービング指導員をしていた私はこの日の
朝練を支店で行う予定だったが、1人寝過ごして遅刻したため
‘オレがモデルになる’と言って椅子に座ろうとしたとき
ハサミや剃刀を置いている戸棚の蓋に肩でぶつかった。
 その蓋は強化ガラスだったのだが、ぶつかった拍子にガラ
スが割れ破片が私の右手薬指に当たった。
 ‘痛ゥ!’と思った瞬間右手を見るとザックリガラスの破
片で切っているではないか!
 ‘アロンアルファ持ってきましょうか’と後輩が言ってきた
ものの、けっこう派手に切っているのでアロンアルファでは間
に合わないと判断した。
 営業前の朝礼終了後に師匠が紹介してくれたK上病院に行く。
 当時私は住民票を移してなかったので国民健康保険証のコピ
ーしか持ってなかったのだ。
 K上医院に行ってコピーの保険証を持って行っても‘こんなん
じゃダメだ’と言われた。
 当然のように傷口を縫合する事になったが、麻酔注射を爪の
根元にするのでかなり痛い!
 歯を食いしばって耐えていたらK上先生曰く‘アンタそうとう
ガマン強いな、この麻酔注射はかなり痛いので普通の患者なら
悲鳴を上げるのだけどアンタはよぅガマンしてるよ’
 ‘ところでキミもネモトさんの所で働いているの?’
 ‘ハイ3月下旬からですよ’‘あそこは地方出身が多いけどキミ
も地方から来たのか?’
‘福岡から来ました’
 ‘オオ!そうか,という事は九州男児か、それで根性があった筈。
実はオレは熊本出身なんだ。オレはアンタのような根性のある奴が
大好きなんだよ、ネモトさんの所なら信用が置けるから一応この
保険証番号が分るので控えておく。ウチは一応外科だけど腹痛や
風邪、発熱なんか診れるからいつでも来たらいい’とK上先生は言わ
れたのだった。
 帰り際に‘15:00頃に麻酔が切れるで痛み出すけどガマンして’
とK上先生からアドバイスを受けていた。
 店に戻るとお客さんが待っているので縫合した指にラップを巻い
てカットや片手でバックシャンプーまでしたのだ。
 自分のミスでのケガだけに店に迷惑をかけるわけにいかない。
 この日はかなり忙しかったのでハサミの薬指を入れる部分に小指
を入れて仕事していたが夕方になっても麻酔はきれたのだろうが、
痛みがぶり返さない。
‘これはラッキー’と思っていたが営業終了後夕食を食べていると
先程K上先生が言われたように一気に痛みがぶり返してきた。
 師匠に言わせると‘やはり営業中は気を張ってるから痛まないん
だよ、食事時間になって気が緩んだから一気に痛みがぶり返したん
だな。まぁお疲れ様’との事。
 当時私は24歳、若さゆえの事件であった。
 これ以降K上先生の外科には、それこそ風邪を引いても原が痛く
なってもお世話になった。ただし1回とんでもない目にあったのだが
それはまたの機会に。
 
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (まみ)
2007-05-29 05:18:51
アロンアルファて( ̄□ ̄;;)……
ツメの根本に麻酔…はぁ~~~も~~恐ろしすぎて、
想像できません~~~;;;
 
 
 
書き込み御礼&レス (こーじ)
2007-05-29 22:36:48
>まみ様
 アロンアルファは傷口の出血を止めるためによく使用してます。
 カットバンだと濡れると取れ易いですからね。
 爪の根元の麻酔注射は少しばかり痛かったですけど。
 
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