レギュラーシーズン終盤戦、本来ならば・・・・

　MLBの優勝争いが佳境だが、日本プロ野球の方も捨てた
ものじゃない。
　セ・リーグもパ・リーグも、とりあえずプレーオフ進出
チームは決まったがホームアドバンテージを巡る段階に来
ている。
　ところが、妙に物足りないのだ。
　
　MLBは、2リーグ3地区の優勝チームと3地区の2位で最高
勝率のチームの4チームでのプレーオフ。
　ワイルドカードチームは、地区優勝したチームに直接対
決で勝ち越していたり、最も勝率の悪い優勝チームよりも
勝率がいいケースが多い。
　それに対し日本は、6チームしかないリーグの中の3位ま
でが出場できるのだ。
　栄光の日本シリーズが、レギュラーシーズン3位同士の
対戦という最悪のケースが起こりえる。
　とりあえず、どこのチームの関係者も「あくまで1位通過
狙い」と言うが本音はどうだろう？
　
　特に先にプレーオフを始めたパ・リーグが04年と05年に
2位通過したライオンズとマリーンズが優勝。
　つまり1位通過したホークスは、2位チーム対3位チームの
対戦を横目に調整するのだが実戦から離れているハンデが
敗因になっているようだ。
　もっとも昨年は1位通過チームに1勝のアドバンテージが
あったので、1位通過したファイターズがそれをフルに生か
して優勝したが、今年は1位通過で1勝のアドバンテージは
ない。

　だから2位通過したチームの方が、ある意味有利かもしれ
ない。とはいえ全試合ホームで戦えるアドバンテージは欲し
いもので、どちらを取るかのジレンマはあるだろう。
　ただ今年のセ・リーグのように先週など、3チームが1、5
ゲーム差にひしめいていたが、これがプレーオフ無しなら
空前の盛り上がりを見せていたろう。
　ただプレーオフがあるおかげで’とりあえずプレーオフの
出場権を取った時点で一安心’という感覚は否定できない。

　結局MLBのプレーオフに倣って始めたクライマックスシリ
ーズだが、所詮猿マネ。
　せめて12球団から最低20球団に増やすという、根本的な
問題を放置している限り盛り上がりも一時凌ぎに過ぎない
だろう。