今から50年前の昨日OAされたのはウルトラセブン46話・ダン
対セブンの決闘で、サロメ星人が作り上げた にせウルトラセブンが
登場する。
ニセモノといえばウルトラマンではザラブ星人が化けた にせウル
トラマンを思い出すが、コチラはザラブ星人が互いに対立する勢力
を戦わせて疲弊したところを侵略するやり方でウルトラマンの信用
失墜を狙っての変身だった。
今回の にせウルトラセブンはサロメ星人が地球侵略のためにセブ
ンに似せて作ったロボットで腰や手足の関節部分にプロテクターが
装着されているが、実は廃棄用のセブンのスーツを補修して再利用
しているのでプロテクターの部分は損傷の激しい部分という事にな
るわけだ。
つまり にせウルトラマンは金城哲夫と野長瀬三摩地監督の合作な
のに対して、にせウルトラセブンはゴーロン星人編同様に上原正三と
市川森一コンビの作品で予算不足によるものと思われる。
にせウルトラマンは目がつり上がって耳やつま先がとんがっている
などの相違点があるのに対し、にせセブンはプロテクターが特徴では
あるものの科学特捜隊やウルトラ警備隊は気付かずオロオロするとい
う‘お約束’がある。
第2期は意外に目立った にせキャラは登場しなかったのだが平成の
ティガではイーヴィル・ティガが登場していたし、ダイナになるとザ
ラブ星人の流れのグレゴール人や最終章に登場する人造ウルトラマン
・テラノイドがスフィアから乗っ取られるゼルガノイドはサロメ星人
の流れになるのだろう。
にせウルトラマンや、にせウルトラセブンは共に似ているけど ど
こかが違うというパターンの流れを作った作品というのは間違いない
だろう。