ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
北京五輪最終日:ニッポンマラソンの落日
北京五輪最終日、8:30に男子マラソンがスタート。
晴れて暑くなるコンディションにも拘わらずスタートからアフリカ勢が飛
ばし、日本勢が付いて行けない。
最初の5㌔が14分台と驚異的なペース。
結局ケニアのサムエル・ワンジルが2:06:32で金。
モロッコのジャウアド・ガリブが2:07:16で銀とトップ 2が、ゴール時の
気温が30度近い高温のレースながら2時間10分を切っている。
日本勢は前日に大崎悟史が故障のため欠場。
尾方剛が13位で佐藤敦之は完走したランナーでは最下位の 76位と大
惨敗に終わった。
それにしても真夏なのに通常のレース展開で優勝タイムが2時間7分台
とは・・・・・これでは日本勢の将来は暗い。
昨今のマラソンはトラックレースをロードでやっているようなもの。
マラソンや駅伝は一定のペースを守って走るのだが、トラックレースは
ペースを崩して走る。
力があるランナーがペースのアップダウンを繰り返して他のランナーを
追い落としていくのだ。
ところが昨今の日本は駅伝ばかりに力を入れてトラックの強化はおざ
なりになっているように見える。
00シドニーで高岡寿成が1万mで入賞するなどシドニー以前はトラック
でも健闘していたが、アテネや北京では勝負にならなかった。
これは箱根駅伝をはじめとした駅伝がメジャーになった代償としてトラッ
クが弱体化しマラソンまでダメになってきているわけで、駅伝がマラソン
強化になってない事がよく分かる。
金メダリストのワンジルも‘駅伝中心の練習スタイルは合わないので
マラソン中心に自分でやりたい。駅伝がないところでやりたい’と言って
いるのだ。
箱根の英雄である竹澤健介が1万mで28位、5千mで全体の21位で予選
落ちと結果を残せてないのが いい例だ。
それと今回は野口みずきと大崎悟史が故障のため棄権という失態を
犯したし、土佐と佐藤はケガや体調不良とベストコンディションすら作れな
かったのはなぜか?
これでは戦わずして負けである。
ここまで故障者を出すのは、オーバーワークとしか思えない猛練習を
積み過ぎているのではないだろうか?
専門家達は‘故障する寸前まで追い込まないと世界と戦えない’ と
よく言う。
しかし今回のメンバーで中村友梨香以外は30代、それがギリギリまで
ケガする寸前まで追い込んだ場合で、一歩間違うとオーバーワークに
なる可能性は否めない。
20代の頃の体力とは違うのだから・・・・
外国勢がオーバーワークでリタイアする選手がいるのだろうか?
これは日本特有の現象だと思われる。 その証拠に今回金メダルの
ワンジルは昨年12月の福岡国際に出場してから4月のロンドンマラソン
にも出場しているが、練習のし過ぎでケガをしたなどとは耳に入って
こない。
むしろレースに多く出て試合の中で調整しているのではないだろうか?
それに対して昨今の日本勢は1年に1レースしかマラソンを走らない
選手たちが多いのだ。 これでは実戦のカンを鍛えるなど無理な話。
こうしてみると今回のマラソンの体たらくは駅伝中心でトラックを
おざなりにし、オーバーワーク肯定論でやってきた昨今のマラソン強化
システムが起こした弊害と言えるし、長年の膿がモロに出た形だ。
男女揃って入賞者0という大惨敗はオーバーワーク肯定が招いた人災
である。
一刻も早く海外のプロランナー並みのスタイルで鍛えないと世界との
差は開くばかりだろう。
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スポーツですから結果の良し悪しはつきもの。
でも、負けるべくして負けた競技の関係者、及び選手には猛省していただきたいですね。
今回のダメダメ御三家は男子サッカー、野球、マラソン。
それに、男子柔道の一回戦で一本負けした前回チャンピオン含む柔道メダル逃し組を加えたいですね。
これらの連中に共通して言えることは、「変わることが出来ない」ってことですかね?
卓球やバドミントンのような4位と野球の4位は全く意味が異なります。
柔道の連中に言いたい「柔の道ではなくJUDOをやれ!」と
何事も勝ってナンボですから!
やはりこれからは代表経験のある古田や伊東、荒井や野村謙二郎などに監督をさせないと大変な事になりますよ。
闘将に国際経験が不足しているというのは、コメントを聞いてわかりましたがガッカリですね。