北京五輪競技第15日:屈辱!

 野球は‘屈辱’の3位決定戦でアメリカと対戦。
 先発は4年前同様・和田が登板するが1回に荒木がHRで幸先よく先制
し、その裏を3人で終わらせた。
 2回も2アウトランナー無しで6番に1-3から同点HRを打たれてリズムを
崩し連続四球で1,2塁になるが9番のライナーが荒木の正面をついてツキ
が残っていた。
 しかも3回に2アウト1,2塁から青木の3ランで4-1とリードして一気に日本
ペースと思われたのだが、その裏に先頭打者のショートとレフトの間に
飛んだフライを前日に続いてレフトのGGが落球しピンチを招く。
 ここで次打者を歩かせ1,2塁から1アウト後に4番から粘られ 3ランを打
たれて、あっという間に同点。

これで流れが逃げた。

 後を抑えた川上が5回に2アウト1,3塁から2ベースと2ランで一挙に4点を
失い4-8。
 その後もランナーを出すが9回の青木以外は淡白な攻めで、そのまま
逃げ切られ‘屈辱’の4位に終わった。

 それにしても、こんな幕切れになるとは思ってもみなかった。
 大会前にチームのウリを‘投手を中心にした固い守りと、つながる打撃’
としていた。
 実際に昨年12月に優勝したアジア選手権の戦いぶりを見ると、それなり
の手ごたえを感じていたし初戦でキューバに敗れても ‘かえって戒めに
なっていい’と思っていた。 

 アテネでは監督代行が‘9戦全勝宣言’して終盤にガス欠になり 3位に
終わっていたので‘勝負はトーナメントに入ってから’と考え、予選リーグは
突破できれば大丈夫と思っていた。 

 ところが昨日の韓国戦を見ても4回以降、4年前のアテネや12月のアジア
選手権で感じたテンションの高さが伝わってこないのだ。
 2-0とリードしていたのに負けているようなムードで‘この2点を守って勝
とう’という受身の気分になっていたように見える。
 だから7回に藤川が打たれて追い付かれると同点なのに負けている雰囲
気になっていた。

 そんなムードで既に2敗している岩瀬が出てきたのだから見ていても嫌な
感じがしていた。

 3位決定戦でも1回に荒木のHRで先制した後に青木・新井があっさり倒
れたので‘いける!’という雰囲気にはならず。
 これはアテネの3位決定戦で先取点を取った時に比べると雲泥の差で
妙な違和感を感じた。

 だから2回に2アウトランナー無しから同点HRを浴びたときは‘やっぱり’
と思ったし、3回に青木の3ランが出ても勝てる気がしなかった。 

 宮本主将が言ったようにWBCと違うのは百も承知だが、アテネの時と
比べても明らかにテンションの低さに違和感を感じていた。 故障者や
体調不良者の続出というハンデはあっただろうが、それは選んだ首脳
陣の責任である。 

 アテネ予選の初戦で調子が今一つだった小笠原を3番から7番に下げ
た事があった。
 短期決戦では不調な選手がいればリズムが崩れるので外すなり、打
順を下げるなりしないといけない。
 しかし監督はファミリー感覚なので‘コイツと心中’と思えば、とことん
まで信用する傾向が強い、それの悪い面が出たとしか思えない。

 シドニーはプロ・アマ混成チームだった。
 アテネは直前に監督が病気で倒れ、なおかつ1チーム2名までという
縛りがあった。
 ところが今回は歴代の代表チームの中では最も条件的に恵まれていた。

 にも拘わらず韓国・キューバ・マイナーリーガーのアメリカに1勝もできな
かったのは大いなる問題であり屈辱だ。

 やはり人工芝とドーム球場が日本の野球を

ダメにしている

としか思えないし、‘スモールベースボール’という名の‘ミニマムベース
ボール’が未だに幅を利かせているのが国際試合でモロに出た感じだ。

 バッターのスイングの迫力が上位3チームと

比べて全然違うのだ。 

 ‘野球は投手力’というが投手で最少得点を守り切って勝つのは国際
試合では難しいと今こそ気付かないといけない。  

 五輪の雪辱はWBCで果たすしかない!

コメント ( 5 ) | Trackback ( 0 )
« 五輪施設の破... 北京五輪最終... »
 
コメント
 
 
 
むりむり (屯田兵)
2008-08-24 06:43:20
監督はまた星野?イチローや松井達は また人選でもめて 中途半端の奴しか選ばれず・・・・・気がする監督が目立つようじゃ
主役は選手なんだから
 
 
 
彼ら (柴田真紀)
2008-08-24 14:18:23
 どんな顔して帰国するのか、エラーしまくった某選手と某々選手は、生きて戻れるのか心配だ。
 記者会見も楽しみだ(と、すっかりM気分)。
 
 
 
書き込み御礼&レス (こーじ)
2008-08-25 00:40:40
>屯田兵様
 そのシナリオは十分ありえますね。
 ただ監督が月見草氏になるのが最悪ですが。

>柴田真紀様
 一応無事に帰って来れたようですが、試合中にかなり痛烈なヤジが飛ぶのでは?と思います。
 まぁ痛烈にヤジられても仕方ないプレーを連発しましたからね。
 
 
 
なんだかなぁ・・・ (Shingo-Ringo)
2008-08-25 18:49:35
やはり、ダメでしたね。

しかも、星野の言い訳が全く見苦しい。

ストライクゾーンが違うのも、ボールが違うのも、審判が違うのも、試合時間が違うのも、暑くて湿度が高いのも、ぜ~んぶ事前に分かっていたことじゃないか!

WBCの監督を受ける受けないの話がでていますが、正直言ってこれだけのポカをしでかした人間に復帰はありえません。

その分、加茂周が表舞台に戻ってこられないサッカーのがまだマシかな?

どっちもどっちかな・・・
 
 
 
そこなのですよ! (こーじ)
2008-08-25 23:42:03
>Shingo-Ringo様
 口では何とでも言ってましたが、結局最初から分
かっていた事をグチグチ言っているだけです。
 4年前や12月の熱気がベンチになかったのか、その
理由ぐらいは説明してもいいと思いますが。
 
 やはり古田や荒井幸雄、伊東昭光らロスやソウルを経験した連中にベンチを預かって欲しいものです。 
 
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。