マニー・パッキャオvsシェーン・モズリーの注目点は？

　現地時間の5月7日にラスベガスで行われるマニー・パッキャオとシェーン・
モズリーのWBOウエルター級タイトルマッチが迫ってきた。

　当然のように今回の試合もWOWOWが衛星生中継をするのだがパッキャオ
の試合には外れがないだけに、今からワクワクしている。

‘パウンド・フォー・パウンド’と呼ばれるパッキャオは03年11月にマルコ・アント
ニオ・バレラに11RTKO勝ちしてから注目されていたのだが世界的な名前を
売ったのは08年12月に行われたオスカー・デラ・ホーヤ戦からで、フライ級で
スタートしたパッキャオがSフェザー級からスタートしたデラホーヤを打ちまくり
8R終了TKOで下したインパクトが大きかった。

　それ以降リッキー・ハットン、ミゲール・コット、ジョシュア・クロッティ、アントニオ・
マルガリートと自分よりも大きな相手を毎試合 完膚なきまでに叩きのめして圧勝
しているのだから凄い事だ。

　今回の相手シェーン・モズリーはライト級、ウエルター級、Sウエルター級と
3階級を制覇しているし何と言っても00年と03年にオスカー・デラ・ホーヤに連勝
しているのが特筆するポイントだ。

　そしてパッキャオが前回 倒せなかったもののフルラウンドにわたって打ちまくった
アントニオ・マルガリートにも09年1月に9RTKO勝ちしているのだから、決して楽
な相手ではないだろう。

　今回の注目はスピード。

　ボクシングファンがパッキャオに喝采を送るのはフライ級上がりのパッキャオが
数階級上の対戦相手を体格の差を感じさせずに圧倒しているという事で、ここ
数年は自分よりも大きな相手とばかりの試合を行っている。

　自分よりも大きな相手に圧勝するのは凄い事だが、最近のボクシングで重要
視されるのがスピードで階級が上の相手との戦いでパッキャオにはスピードと
いうアドバンテージがある。

　モズリーはスピードを武器にしているので自分と互角に近い体格の相手と
戦った場合にスピードのアドバンテージがあるのかどうか？
　仮にモズリーが最高のコンディションで仕上げてきて得意のスピードを前面に
押し出して来た時にパッキャオがどう対処するかというのに大いに興味がある
のだ。

　残念なのがモズリーが年齢的な事もありスタミナに難がある事で、昨年5月に
もう1人の‘パウンド・フォー・パウンド’のフロイド・メイウェザーと対戦した時に
1度はチャンスを作ったものの 後はスピードとスタミナの差がモロに出て圧倒さ
れたのだ。

　もう2・3年早く この対戦が見たかった気もするが、悪いカードではないので
大いに楽しみで試合が行われる日曜日を指折り数えて待っている。




PS,そういえばパッキャオvsモズリー戦の約16時間前に日本でボクシングショーが
行われるらしい・・・・・・