影が薄い第2期ウルトラの地底戦車

　ウルトラマンエースの5話・大蟻超獣対ウルトラ兄弟は、ゾフィが初めて地球
上で戦うEPで有名だが忘れてならないのは地底戦車ダックビルが登場して
いる事。
　
　全長25ｍで単独での無人飛行能力もある優れモノ。
　ミサイルとレーザー砲で地底に潜り大蟻超獣・アリブンタと戦ったのだが、奮戦
空しく攻撃を受けて動けなくなってしまった。

　そしてダックビルが登場したのは このEPが最初で最後になってしまった。

　地底戦車といえばウルトラマンに登場したイデ隊員設計のベルシダーが元祖
だが、29話のゴルドン編で1体のゴルドンを倒しているので1話限りの登場とは
いえ それなりに存在感を示していた。

　地底戦車が大活躍するのはウルトラセブンに登場したウルトラ警備隊のマグマ
ライザーで17話のユートム編が最初の登場だったが、何といっても40話のガッツ
星人編で処刑寸前のセブンにマグネリュウムエネルギーを注入し復活させたり
最終回では自動操縦でゴース星人の基地に時限爆弾を搭載して突入し星人を
全滅させるという素晴らしい戦果を挙げている。

　ところが第2期に入ると帰ってきたウルトラマンのMATは地底戦車自体が存在
せず、エース以外でもタロウのベルミダーII世が8話に登場したぐらい。

　確かに地底での戦闘シーンはセットが大変そうな割に戦いも限られているので、
予算的にも使いづらいものがあるだろう。
　
　ただセブンで使われたように地底だけでなく戦車隊の指揮車両としての機能を
持たせたりすれば、もう少しインパクトのある使い方があったかもしれないし、特に
ダックビルは空を飛ぶ機能まであるのだから1話のみの登場では もったいない気が
するのだ。