にせウルトラセブンからテラノイドへ

　今朝BSプレミアムでOAされたウルトラセブン46話は、サロメ
星人が作ったにせウルトラセブンが登場する。

　にせものの敵というのはヒーロー作品の定番で前作ウルトラマン
では、ザラブ星人がウルトラマンの信用失墜を狙って宇宙局近くで
変身して暴れるものの梗塞されていたハヤタが変身した本物に歯が
立たずあっさりとやられる。

　今回のにせセブンはウルトラマンのザラブ星人とは少し違いサロ
メ星人はセブンを兵器として使用するために建造したロボットで、
後に平成シリーズでのテラノイドの元ネタというべきものだろう。

　にせウルトラマンと違い能力は本物のセブンとは互角ではあるが、
当然ながらセブンの前には敗退する。

　これ昭和メカゴジラがブラックホール第三惑星人が侵略兵器とし
てメカゴジラを作って送り込むのに対し、平成ではGフォースがゴジ
ラ打倒のためにメカゴジラを作り上げるというというのがにせセブン
とテラノイドのシチュエーションの共通点になる。

　テラノイドの流れでDVD作品ウルトラマンゼロVSダークロプスゼ
ロにも流用され、その後に令和でもウルトラマンZでは令和版テラノ
イドともいうべきウルトラマンゼロのような外観のウルトロイドゼ
ロが作られ最終的にラスボスのデストルドスに変貌した。

　つまりにせウルトラセブンなくしてウルトロイドゼロやデストルド
スはないわけで、それを撮影所で廃棄されていたセブンのスーツを補
修して再利用した事から作られた存在だが 令和まで存在が引き継がれ
るという事は脚本を担当した上原正三＆市川森一の才能の凄さを実感
するわけである。