国立最後の高校サッカー選手権優勝は富山第一

「最後の国立」富山第一制す＝劇的延長利で初Ｖ―高校サッカー(時事通信) - goo ニュース

　改修工事に入るため現在の国立で行われる最後の高校サッカー選手権の
ファイナルが今日行われ富山第一が星稜相手に後半残り5分まで0－2とリード
されながら追い付くと、延長終了間際に勝ち越しゴールを決める劇的な勝利で
北信越勢による発のファイナルを制した。

　試合前の予想は今大会無失点でファイナル進出した星稜のDFに対し5試合で
13点を挙げた富山第一の攻撃力の対決というもの。

　実際5試合全てで25分までに先制していた富山が開始早々から攻勢をかけて
星稜が凌ぎながらカウンターを狙う展開で試合は進み、押し込まれていた星稜は
33分にカウンターからPエリア内に侵入し競り合いの中で倒され得た PKを決めて
先制点を奪う。

　こうなると今大会無失点の星稜がペースを握るわけで、富山は攻めるものの
肝心なところで崩しきれずに時間が経過し60分には相手のパスミスをカットして
からのカウンターで攻め上がり左サイドからのクロスを森山がヘッドで 決めて
2－0とリードを広げた。

　攻め込みながらも得点できない富山に対し星稜は残り5分で寺村を交代させた
直後に左サイドからのクロスを高浪が押し込んで1点を返すと、アディショナル
タイムにPエリア内で竹澤が倒されて得たPKを決めて遂に追い付く。

　延長に入り互いに惜しいシュートが外れてPK戦を予想した後半残り1分でロング
スローを村井がダイレクトで叩き込み0－2からの大逆転という劇的な展開の末、
富山第一が初優勝を飾った。

　思えば国立最初の選手権ファイナルは浦和南が静岡学園相手に5－4という
激戦の末に勝って大会連破を達成したのだが、国立最後のファイナルも0－2の
残り5分で追い付いた富山第一が延長終了間際に勝ち越しゴールを決めるという
歴史に名を残すフィナーレとなった。