NEC7位、久光8位=世界クラブ女子バレー―ワクフバンク優勝
5月9日から神戸で開催されていたFIVB世界クラブ女子選手権は
昨日決勝が行われ、ヨーロッパ代表のワフクバンク・イスタンブ
ールが南米代表のレクソナに3-0で勝ち4年ぶり2度目の優勝を果
たした。
大会は開催国とヨーロッパ、南米、アジアにワイルドカードの
4チームの計8チーム出場で4チーム1組の2つのグループに分かれ
てリーグ戦を行い、上位2チームと下位2チームに分かれて順位決
定トーナメントを行うシステムだ。
日本からはアジア代表としてNECレッドロケッツと開催国枠で
久光製薬スプリングスが出場していたが参加8ヵ国中NECが7位、
久光製薬が8位という残念な結果に終わっている。
TV中継はBS日テレが最初の2日間は夜中にハイライトをOAし、
3日目の久光-ワフクバンク戦を19:00からディレイ中継すると
準決勝&決勝は生中継という形だった。
問題はTV画面で見た限り観客動員も満員には程遠い状態だった
だけでなく場内の盛り上がりも今ひとつだったが、見慣れている
ジャニーズなどを導入したコンサート会場のような異常な雰囲気
ではなかったので却って国際試合という感じがした。
サッカーなどでも常に一緒にプレーできるクラブチームの方が
代表チームよりもレベルが高いのだから本来のバレーの面白さを
実感できる大会だったのだが、代表チームにしか興味がない日本
のマスコミの扱いが小さかったのは残念だった。
個人的には先述した理由からクラブ選手権のような大会が開催
されるのは嬉しいものだし、ワフクバンクには日本の木村沙織が
所属していたのでチーム自体に興味があったのだが各国の代表ク
ラスが一緒にプレーし見事なコンビネーションを見せる姿を見る
と日本のバレーとの違いを痛感する。
日本のように代表チームの活動期間が半年近くある国はあまり
見当たらないようだし、世界を相手に金メダルを狙うなら‘個’
のレベルアップは必要不可欠なのだから日本代表選手達も今大会
の上位チームでプレーしレギュラーを取るぐらいにならないと
五輪での金メダルというのは難しいと痛感したものだ。
もっとも日本勢が参加8ヵ国中7・8位というのを報道したくない
のでマスコミが取り上げないのかと勘ぐってしまうぐらい今回は
マスコミの報道の鈍さが目立った大会だった。