一文字隼人＝2号ライダー登場から50年

　今から50年前の今日71年7月3日にOAされた仮面ライダー14話
から一文字隼人が登場し2号ライダーに変身するだけでなく、そ
れまでバイクに乗ったりした風圧などで変身していたのが変身ポ
ーズを取り始めたのだ。

　ご存じのように仮面ライダーは本郷猛を演じた藤岡弘が撮影中
の事故で離脱したため当初は仮面ライダーの姿のみで登場してい
たのだが、2クール目のサボテグロン編から本郷猛はショッカーの
別計画を追って緑川ルリ子と一緒に外国に行き代わりに一文字隼人
が日本を守るという形でショッカーと戦い始める。

　リアルタイムで見ていた我々は事前情報もなかったので正直言っ
て‘？’と度肝を抜かれたわけで、しかも変身ポーズがマネしやすか
ったのも追い打ちをかけた。

　そして翌日の日曜日に友人達と遊ぶ時に少しばかり高い所に上っ
て‘変身！’と言ってポーズを取り‘トォ～’と言いながら飛び降りる
連中が続出する事になったのを思い出す。

　正直言って旧1号編は巷で言われるように怪奇色も強く、本郷も
原作に近いストイックな感じだったのが少しばかりノリのいい一文
字の登場と変身ポーズで一気に雰囲気が明るくなり見る者も増えて
いったのだ。

　ちなみに後にアメトーク！の仮面ライダー芸人編でも語られてい
るように本来なら先にベルトを露出させ変身ポーズを取るはずが、
演じた佐々木氏が段取りを間違えて変身ポーズの最中にベルトを露
出させるハプニングもあったが当時は突っ込む者もあまりおらずに
済んだのだった。

　ただし対戦する敵・サボテグロンは決して強そうな相手ではなか
ったのだが、それよりも新たなライダーの登場のインパクトが全て
を吹き飛ばした感が強い。

　それだけ一文字隼人＝ライダー2号の登場はインパクトが強かっ
たのだった。