市川森一氏までも・・・・・・ウルトラの星に旅立つ

脚本家の市川森一さん死去=70歳、「黄金の日日」「ウルトラマン」シリーズ(時事通信) - goo ニュース

 今朝ネットを開くと「脚本家の市川森一さん死去」の一報が載っていた。
 病名は肺がんらしいが70歳と平均寿命にも行ってないのに・・・と思ってしまう
のだ。

 先日は第2期ウルトラの主力ライターだった石堂淑朗やウルトラの世界を雑誌
で表現した内山まもるが亡くなったばかりなのに・・・・・・
 
 奇しくも明日は市川森一のウルトラの卒業作品となったウルトラマンエースの
最終回がBS-11でOAされるのだが、これも何かの因縁だろうか。

 市川さんは快獣ブースカでデビューした後に隊長同士のウルトラセブンの
13話・V3から来た男でウルトラデビューし、帰ってきたウルトラマンでも途中
参加してエースではメインライターに昇格。

 残念ながらエースでは1クールで降板し48話と最終回を書いてウルトラから
卒業した後は傷だらけの天使や黄金の日々などのドラマを書いていた。

 ドラマで面白いなと思ったのは市川脚本が意外に多い。

 ウルトラでのデビュー作ではエリートのキリヤマ隊長と現場叩き上げの宇宙
ステーションのクラタ隊長の男の友情を描いていた。

 男同士の友情の素晴らしさを実感させてもらい大人になったら こういう親友が
欲しいと思わせた作品だった。

 ひとりぼっちの地球人では天才であるがゆえ周りに理解されず唯1人理解して
くれた侵略者に惹かれてしまう科学者の一宮博士を描いた。

 更に盗まれたウルトラアイでは母星から裏切られたマゼラン星人工作員・マヤ
の悲劇が印象的だった。

 そして帰ってきたウルトラマンではウルトラ初アイテムのウルトラブレスレットを
セブンが届けるシーンが話題を呼んだし、これがウルトラ兄弟最初の共演(ゾフィ
を除く)となった。

 更に市川ウルトラマンの最高傑作と思うのが天使と悪魔の間に

 これだけの傑作をアクセントとして入れられるのは凄い才能だと思う。

 セブンで共作を含めて7話、帰ってきたウルトラマンで6話、エースで7話と担当
したEPはいずれも心に残る名作ぞろい。

‘優しさを失わないでくれ。

 弱い者をいたわり、互いに助け合い、どこの国の人達とも

友達になろうとする気持ちを失わないでくれ。
                                            
 例えその気持ちが何百回裏切られようとも。

 それが私の最後の願いだ’

 氏がウルトラの卒業作品と位置づけたエースの最終回で地球を去るエースが
子供達に向かって語る名セリフで、いかにもクリスチャンらしい市川さんの言葉だし
TVの視聴者達に向かって発したメッセージだと思っている。

 この言葉を いつまでも心に留めていきたい。

コメント ( 3 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
優しさを失わないでくれ・・・ (餃子少年)
2011-12-10 23:22:57
 この台詞は「メビウス」の三十六話と四十四話でもありましたが、劇中で使用するにあたって円谷プロの渋谷浩康プロデューサーが市川森一氏に手紙を書いて、丁寧な返事を頂き、感動したそうです。
 また、「A」最終回ではエースの声(納谷悟朗氏)だったのですが、北斗役の高峰氏も「自分の声でも言いたかったセリフなんだよ」という話を伺って、それならば、変わらぬ想いとして今の子供たちに伝えてあげたいなと、なったのだそうです。
 
 
 
今朝のラジオのニュースでした (柴田真紀)
2011-12-11 01:05:14
 「ウルトラシリーズや……」
 と、アナウンサーが言いかけたとき、
「あ、また誰か亡くなったな!?」
 と、ピンときてしまった自分が悲しかったです。

考えてみれば、当時の作品を見て育った世代が、いまや制作に関わっているのですから、これも人間の定めなのかも知れませんね。
 
 
 
書き込み御礼&レス (こーじ)
2011-12-11 23:40:07
>餃子少年様
 やはり あのセリフは北斗本人からも言いたいでしょうね。

 本当に心に沁みるセリフです。

>柴田真紀様
 思えばウルトラ40周年の年に佐々木守や実相寺昭雄が亡くなってましたから、何だか節目の年にこういう事もあるかもしれませんね。

 それだけ長く語り継がれているのですから。
 
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